現在、お抹茶碗を製作する現代陶芸家の中で、もっとも評価が高い岐阜県美濃地域の陶芸家で、
1994年(平成6年)に志野焼の技法で 国指定重要無形文化財保持者(人間国宝) 🏆に認定された、
現在88歳、鈴木 藏 (すずきおさむ)先生の酒器、志野ぐい吞の紹介です❗
鈴木 藏 「志野」
以前は 「志野ぐい呑み」「志埜ぐい呑」・・・ と年代ごとに箱書きしておられましたが、
最近年の作品の箱書き名はシンプルに 「志野」 のみ❗
この「志野」の作品名がまぎれもない最晩年の作を意味します😋👍
鈴木藏先生は、1934年(昭和9年)12月1日に岐阜県土岐市駄知町に生まれ、
1960年代当時ガスを燃料とする陶芸窯が誕生し、そのガスの窯で志野を焼くことに挑み💪、
失敗と試行錯誤を繰り返しながら、ガス窯でも志野焼を作ることに成功し、陶芸界に証明してみせました😁
(その当時、志野は薪窯で数日間不眠不休で焼くものと言われていた)
現在の志野焼はガス窯で焼くもの❗
でも鈴木藏先生無くして現代のガス窯志野は生まれなかったかもしれません💦
そのガス窯で志野を焼き、現代的な感覚と造形の志野を高く評価されて、
1994年6月27日に志野の技法で人間国宝🏆に認定されました👏
この志野のぐい吞🍶は、藏先生が特注した超大型のガス窯で生まれた逸品✨で、
藏先生しか作ることができない独特の白い釉調と照り、控えめながら美しいオレンジ色の火色、
そして最新作✨で、藏先生がこれまで手掛けてきたぐい吞の中でも最大級の大きさです❗
正真正銘、実力・功績・人気、他の追随を許さない現在の日本一の陶芸家が作ったぐい吞です🥰💕
志野の作る過程で、焼成に120時間かけてゆっくりゆっくり温度上げて、
そして志野で一番大切と言われる徐冷に、4・5日かけゆっくりゆっくり温度を下げていきます⏰
この徐冷が窯の中で温度が下がっていく過程で美しい火色が生まれるのです❕
この作品を見た人や藏先生の志野が好きな人からは真っ白で地味に感じてしまうかもしれませんが💦、
ボクが思う本当の素晴らしい志野の逸品と言うのは、
無地志野と言われる志野で、鬼板(鉄分を多く含む土)や鉄絵などを用いた模様や装飾を施さず、
整った立ち姿、ほのかに発色したオレンジ色の火色、
現在流行りの派手やかな志野とは違う、志野本来の魅力、白で勝負している感じが好きです😊✨
だからボクは志野の人間国宝🏆が作った、この白い無地志野を選んだのです👍
でも残念ながら現在こんな白メインの志野焼は流行っておらず、人気はありませんが・・・😥💧
上から見る👀と飲み口を一周するように美しい火色が現れ、アクセントになっています❕
きっと優しい口当たりで、お酒が美味しいこと間違えありません😁👌
底にも半月型🌙の火色が現れていますよ👀❗
👆高台部分の写真です👀
全体に志野釉が掛けられ、釉薬の薄くなった部分にあたたかい火色が美しいです✨
高台中央に釉の下に隠れて分かりにくいですが、鉄絵で「藏」と書名があるんですよ~
付属する桐箱は素晴らしいの一言です😍
側面は凹凸に組んだ組箱使用で、上フタは高級な盛フタ使用です。
最高級の桐材を使用し、箱底にこの箱を仕立てた指物師さんの最上級品の証の押印があります❗
日本工芸会のホームページに藏先生が手掛けた数々の志野茶碗作品が紹介されていますので、
ぜひ見てみてください👇