2019年7月10日(水曜日)

 

いよいよ帰国の日。帰りの便は13:55発フィリピン航空。

 

朝食と荷物の整理を終え、部屋でエミと2人きり。

残された時間を有意義に過ごすため、最後の一戦に臨もうとしていた。

 

ピンポ~ン

 

あれ?誰か来たぞ!

 

ドアを開けると、太郎兄貴が昨夜呼んでいた子が入って来た。

 

「2000ペソで3Pしよ~」

 

部屋に入ってくるなり、いきなり3Pの誘い。

私は3P経験がない。約4000円でなら経験してみてもいいかな。

悪魔のささやきが聞こえてくる。

 

いや、ダメだ!

 

「ノ~!今からエミとエッチするんだ。出て行ってくれ!」

「ダメ~!3人でするナ」

 

私をベッドに押し倒し、騎乗位の体制で腰をグリグリ押し付けてくる。

エミは横で見ているだけだ。

 

「私とエミは一緒に帰るから早くしよ~」

「エミと2人でするから、ロビーで待っててくれ」

「それなら私は先に帰る」

 

「あっ、それなら私も一緒に帰る」 とエミ。

「えっ!エミも帰るん?」

「家が同じ方向だから、一緒のバスで帰る。ロングのチップ2回分ちょうだい」

 

んなアホな~

残された時間をエミと有意義に過ごそうと思っていたのに、太郎兄貴が残した振り逃げのランナーに邪魔されてしまった。

邪魔されただけでなく、エミまで連れ去られてしまった。

 

部屋に一人取り残され、何だか虚しい。

 

しかし、エミとは2泊3日ずっと一緒に過ごしている。

タニヤ嬢のように「昼のチップをくれ」みたいなことは言わなかった。

ロングの時間的な定義が分からないが、丸々1日でもロングなんだろうか。

 

ロング2回分のチップを手にしたエミは、テレビを買って帰ると言っていた。

おそらくエミは貧困層なのだろう。

娘ミネコの写真を見せてくれた時、言葉を失った。

これが家の中なのか。板で囲っただけのような部屋だった。

 

日本人のフィアンセに先立たれ、残されたエミと生まれてきたミネコ。

人生何があるか分からないが、あの笑顔を忘れず頑張ってほしい。

 

 

Goodbye Manila、Goodbye エミ

 

 

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