【IBD】抗TNF-α抗体使用中の不活化ワクチンの効果と安全性

この記事では抗TNF-α抗体使用中の不活化ワクチン接種についてまとめています。

最近長い記事が多くて読みづらいかと心配しております。

凝り性なもので(笑。

でも、この記事は短くまとめました!

スポンサーリンク

抗TNF-α抗体使用中の不活化ワクチンの効果

IBD患者さんで抗TNF-α抗体製剤(単剤療法、もしくは免疫抑制薬との併用療法)を使用していると、健康な方と比較して、下記の不活化ワクチンの効果が十分に得られない場合があることが報告されています。

抗ヒトα4β7インテグリン抗体製剤と不活化ワクチン

対照的に、抗ヒトα4β7インテグリン抗体製剤であるベドリズマブエンタイビオ®︎)では、上記(インフルエンザ、肺炎球菌、B型肝炎ウイルス)ワクチンの効果は良好で、健康な方と比較して効果の減弱は認めていませんHarrington JE, Hamilton RE, Ganley-Leal L, et al., Crohn’s & Colitis 360. 2020; 2: otaa082.)。

スポンサーリンク

抗TNF-α抗体使用中の不活化ワクチンの安全性

クローン病(CD)または潰瘍性大腸炎(UC)の患者さんでの不活化ワクチン(インフルエンザ、肺炎球菌、またはB型肝炎ワクチン)の接種は、IBDの病勢を悪化させず、重篤な有害事象とも関連しなかったことが示されています(Harrington JE, Hamilton RE, Ganley-Leal L, et al., Crohn’s & Colitis 360. 2020; 2: otaa082.)。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

少し短かったですよね、後日ボリュームアップを検討します(笑。

★抗TNF-α抗体製剤を使用しているIBD患者さんでは、不活化ワクチンの効果が減弱する可能性がありますが、IBDの病勢を悪化することなく、安全に打つことができます

今後のワクチン接種の際に、ご参考にしていただけますと幸いです。

ではまた。

あわせて読みたい

関連記事

以前に、免疫抑制薬使用中の新型コロナウイルス(COVID-19)ワクチン接種についてお話ししました。 この記事では、炎症性腸疾患(IBD)患者さんにおける主要な治療、インフリキシマブ使用中のCOVID-19ワクチン接種の効果について[…]

スポンサーリンク
error: Content is protected !!