介護の仕事に向いてる人・向いてない人

介護のはなし

 こんにちわ!妻のもろこしです(o^―^o)

 このブログをご覧くださっている方の中に、これから介護の仕事をしようか悩んでいる方や「私につとまるのかな」と不安に思っている方もいるかもしれません。

 私はこれまで施設での介護も在宅での介護も一通り経験をし、様々な介護職員とも出会い、介護の仕事をする上で、必要なものはなにか?を幾度も考えさせられてきました。

 自分の経験をもとに、私の考える「介護の仕事に向いている人・向いてない人」を今日はご紹介します!

 ちなみに、初めにお伝えしたいのですが、「排泄の介助なんてできないんじゃないか」とか「車いすからの移乗って難しそう」など今不安に思っている方がいたとしたら、それは「介護技術の問題」なので、まったく心配はいりません!!技術は、練習と経験があれば、絶対に身に付きます。時間が解決するとも言えます。

 では、何が必要なのか?をお伝えしていきますのでご覧ください(⌒∇⌒)

人が好き!!

 まずはとにかくこれです!

 介護の仕事は四六時中、人と関わります。何かしらの理由で支援や介護が必要になった方々が自立して望む生活を送れるよう、介護士は必要な部分のお手伝いをして、その方が自己実現できるよう一緒に歩むお仕事です。

 そもそも人と関わることがまったく好きではない人や、人間が好きではない人は、介護の仕事をするのは苦痛が伴うと思います。

 逆に、人が好きな人にとっては、「その人のことを知ろう・理解しよう」と自然に出来ますし、特別意識しなくても相手に対する愛情や思いやりを持てるので、とてもやりがいを感じて楽しくお仕事できると思います。

 介護の仕事は、高齢者だけでなく、障がい者の支援もあります。仕事をする動機が人それぞれなので、どういった種類の職場を選ぶかも様々ですが、もともとおじいちゃんおばあちゃんっ子で大好きという方は、高齢者の支援ができる職場を選ぶ方が多いです。

 「人が好き・関わるのが好き」という方は、介護の仕事全般向いていると言えます。

柔軟な心と頭

 介護の仕事をする時、「こうでなければならない」や「ぜったいにこうするものだ」など、がちがちの頭でいると、うまくいかない場面がけっこうあります。

 例えば、施設に入所している認知症の方が、「家に帰ります」とドアの外に出ていこうとしているとします。この状況で、施設職員はどのように対応したら良いでしょうか?

 実際施設に入所している方であれば、「わかりました、さようなら~」と一人で外に出ていくのを見送ることは出来ないですよね?言い方を変えると、「施設にいてほしい」わけです。しかし、その利用者さんに「ここにいてもらわないと困る、ここにいてください、外はダメ・ダメです!!何が何でもここにいて!」ということを押し付けるだけでは絶対にうまくいきません。

 こういう場合の対応の一例として、まずは「なぜ家に帰りたいのか?」など話を聞き、その理由に合わせて、声のかけ方や対応をその都度変えるのです。理由を聞くと、「ここは私の家じゃないと思うから不安になった」という方もいれば「子供が帰ってくるからご飯作らないと」や「家族が待っている」など人それぞれです。

 その時によって違う対応をその人に合わせてしていくには、考え方の柔軟さは常に求められます。昨日うまくいった対応方法では今日はうまくいかなかった、なんていうこともしょっちゅうあります。

 柔軟に物事を考えることは介護の仕事をする上で、とても重要です。

楽しいことが好き

 介護のお仕事のイメージは、排泄や食事や入浴など「身体介助」を思い浮かべる方が多いように感じますが、それだけではなく「生きがい支援」なども大切なお仕事です。

 楽しい時間を過ごしてもらいながら、生活リハビリなどにもつながるよう、介護職でもできる簡単な体操をしたり歌を歌ったりレクリエーションをする場面も多くあります。

 特にデイサービスや施設で介護のお仕事をする場合は、利用者さんとレクリエーションをすることが多いです。みんなでたのしむことが好きな方は、少し空いてる時間があった時でも「なにかできることないかな」と自然に利用者さんを巻き込んでお花を紙で作って飾ったり、アイディアも出てくるので、介護の仕事に向いてるなーと感じます。

とにかく健康

 これも本当に大事なことです。

 ちょっと想像してほしいのですが、自分が元気でない時に、人の介助を全力でできますか?たぶんほとんどの方が「厳しいな」と思うと思います。

 介護が必要な方は、何かしらの病気や障害があり、突然体調を崩したり、感染症に感染しやすい方がほとんどです。健康でない人が近くにいて関わることだけで、大きなリスクになります。また、介護の仕事は「死」とも向き合う仕事なので、今までずっと関わってきた利用者さんが急に亡くなることもありますし、「燃え尽き症候群」にもなりやすい職業です。

 ここでいう健康というのは、体も心もです。もちろん、この健康を保つには本人の努力も必要なので、ストレスマネジメントの勉強なども重要になります。

 まずは自分が心身ともに健康であることが大前提なので、もともと体力があり健康な方で自分の心身のコントロールがうまい方は介護職に向いている人です。

 また、介助時、中腰の姿勢も多いので、腰の弱い方や腰の持病を持っている方は、介護技術をマスターした上でも(腰に負担のかからない介助技術はありますし、福祉用具をうまく使うと負担はだいぶなくなります)、ある程度負担があることは覚えておいた方がいいと思います。

しあわせを願い行動できる人

 繰り返しになりますが、介護の仕事で関わる利用者さんは、何かしらの病気や障害により、介助が必要な方です。本当なら自分ですべてできたら良いけれど、だれかの力が必要で、その必要な部分の支援をしているのが私たち介護士です。

 利用者さんによっては、本当はやりたいことがあるし夢もあるけれど「もう無理」と考えていたりすることがあります。徐々に関係ができコミュニケーションも密になってくると、話の端々からこれを感じる時があったりします。

 介護士は、ただ「トイレの介助をすれば良い」とか「ごはんを食べてもらったら終わり」という仕事ではありません。利用者さんたちが、実現したい生活を一緒に実現するサポーターでもあります。

 そのために「介護士としてなにができるのか」を日々考え続け、サービスの範囲内でできることに限られるものの、最大限やれることをやり続ける仕事でもあります。

 以前、担当していた利用者さんの一人に、現状家の中をなんとか少し歩けるような状態で時々這って移動している状態の方がいたのですが、「とにかく歩けるようになりたい」と話していて、リハビリのできるデイサービスに通い、そこのデイサービスの人も熱心に関わりリハビリをしてくれ、私は訪問するたびに廊下に危ないものがないかを見て引っ掛かりそうなものをよけて環境を整え、最近の体調が変わりないかをしっかり確認しながら、歩行状態の変化を見ていました。いつも、歩くのが大変なのに玄関の外まで見送ってくれ、「戻るとき大丈夫かなー」と心配していましたが、数か月がたち、初めの時とは比べ物にならないくらい背筋が伸び、少し手すりをつかみ歩くことができるようになりました。あの時はほんとに訪問するたびに一緒に喜び、恥ずかしそうに笑っているその利用者さんの顔が10年たった今でも忘れられません。時々、別の訪問でその利用者さんの家の前を通ると、庭にいることがあり、元気にしてるか声をかけ、話をする日々でした。本当に、利用者さんの喜びやしあわせが、自分のことのようにうれしい毎日でした。

 決められた時間に決められたケアをすることが基本の仕事ではありますが、それを越えて、その人のしあわせや喜びを一緒に感じられる人やそういう仕事をしたいと思う人にとって、介護の仕事は本当に毎日しあわせで、天職になると思います。

 逆に、決められたことを機械的にこなす仕事をしたい人は、また別の道があるのかもしれません。

 自分がどんな風に仕事をしたいのか、どういう仕事をしたいのかを考える時に、ふとこの話を思い出していただければと思います。

さいごに

いかがでしたか?

これは私の経験から感じたものなので、主観が入っているものではありますが、今後介護の仕事をする方や、迷っている方などの一つの参考になればと思い、ご紹介しました。

ではまた、次の「介護のはなし」でお会いしましょう!(@^^)/~~~

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