「天と同じく、市場は自ら助くるものを助く。しかし、天と違って、市場は右も左もわからね者を許さない。」
この言葉は、これは、投資の神様、ウォーレン・バフェットの言葉です。
メアリー・バフェット&デビット・クラーク共著の「バフェットの教訓」の中で、次のように解説されています。
株式市場は、あなたが右と左の違いををわきまえてさえいれば、金持ちになる機会を提供してくれる。
しかし、右も左もわからないまま参入すれば、市場は何のためらいもなく、あなたの財産をむしりとりにかかるだろう。
無知と貪欲を化学反応させると、瞬時に財政危機が合成されるわけだ。
この文章を読むと、やっぱり株式市場って怖いなと感じます。
でも、右と左の違いって何?
1969年、60年代の上昇相場が天井を迎えたころ、ウォーレンは株価があまりにも高く「なりすぎたと判断し、株式市場から完全に手を引いた。
1973年から翌74年にかけて、相場の潮目は完全に逆転し、市場では投げ売りが相次いだ。
このとき、ウォーレンは「セックスに飢えた男が美女だけのハーレムに放り込まれた」かのように、がつがつと目当ての株を買いあさった。
そして、当時集められた美女たちの多くは、億万長者への道を歩むウォーレンを支え続けたのである。
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いっぽう、ウォーレンが撤退した1969年以降も市場に残っていた投資家のほとんどは、1973年から翌74年の大暴落で全財産を失い、二度と相場の世界に戻ってくることはできなかった。
「右と左の違いをわきまえる」とは、「株価が高いかどうかを判断することができる」ってことなんですね。
相場の大暴落は、何年に一度、周期的に訪れます。
その時、出来高は以上に膨らみます。
だから、チャートをみれば、比較的簡単に、相場の底がわかります。
何も大底で買う必要はありません。
底をつけたことを確認してから、おもむろに買っていけばいい。
でも、相場の天井を見極めるのは、チョッと難しい。
それまでは、順調に利益がでてるわけだから、そこで撤退の判断をするのは、とても難しいと感じます。
(メアリー・バフェット)
バフェットの次男ピーターの元嫁。
12年間、バフェット投資を家族として身近で見てきた人物でありその投資哲学の伝道師。
(デビット・クラーク)
バフェトロジスト。(バフェット学の徒)
デビット・クラークは、バフェットの言葉をノート数冊にびっしり書き留めていたほど熱心なバフェトロジスト。