Quadrifolium's blog

元海外赴任サラリーマンの独り言です。

疎外感

今年度末で日本に帰任することとなった。つまり,あと二か月。

 

いったいこの海外赴任は何のためのものだったのか,私はどうしてこんなに疎外感ばかりをひたすら噛みしめなければならなかったのか,どうして周囲との相互理解が進まなかったのか,と悩んでしまうが,そうやって一人で考えていると辛くなり,すごい勢いで鬱まっしぐらになるので,なるべく家では何も考えないように努力している。

 

相互理解というのはお互いが相手に興味を持って向き合わないと決して進まない。

この海外赴任でどうして現地採用の社員たちとワンチームになれなかったのかと考えると,やっぱり一番大きいのは,彼らが日本本社からの赴任者に対して全然興味がないからである,という説明が今のところ一番しっくりくる。私が彼らにボールを投げても彼らがボールを投げ返してくれないのである。

 

もう一つの説明はそもそも英語がなかなか聞き取れないから(私が)。アジア系の英語でも東南アジア系のアクセントと中国人のアクセントはちょっと違うし,インド系にもいろいろあるし,メキシコや南米の人のアクセントもすごいきついし・・・,これ英語か?っていうくらい皆さんの英語がなまっていて,聞いているだけで正直苦痛を感じた。不快,不快,とにかく不快そのもの。スペイン語なまりの英語なんて,5分くらい聞いていて「どうしてこの人は会社で英語じゃなくスペイン語をしゃべってるんだろう・・・」と思っていたら実は英語だった,ということもあった(アクセントが完全にスペイン語・・・)。そんなんわかるわけないやろ。日本でいくらBBCとか聞いて英語を鍛えても,こんなわけわからん英語は決して聞き取れるようになれないし,私ももう興味すらない。どうせあと2か月の付き合いだし。

 

そもそも誰からも必要とされていないところに送り込まれて,米国で私はとても辛く空しい時間を過ごした。私の後任がまた新しくここ(米国拠点)へ送り込まれるそうだが,その人もまた苦労するのではないだろうかと気の毒になる・・。

 

引越し業者に見積もりに来てもらったとき聞いたのだが,不要なごみ(棚とか机とか)は荷物搬出のときについでに引き取ってもらえるそうだ(有料だが)。日本を出るときは自分で粗大ごみの業者を手配して洗濯機などもろもろ処分しないといけなかったのに比べると,まあ今回は楽ではある。