アサシンクリードミラージュはアサシンクリードシリーズの新作で、9世紀のバクダッドを舞台としたオープンワールドアクションRPGです。
自由な探索はもちろん、アクションも過去シリーズより強化されており、人気があります。家庭用だけでなく、PC版でも発売されており、様々なプラットフォームで遊べます。
しかし、PC版を快適にプレーするには、ある程度のスペックを持ったPCが必要です。
そこでこの記事では、アサシンクリードミラージュを快適にプレーするための推奨スペックを、グラボことに検証していきます。最後におすすめのゲーミングPCについても紹介します。
アサシンクリードミラージュのシステム要件について
1080p | 1440p(2K) | 2160p(4K) | ||
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Low / 30fps | High / 60fps | High / 60fps | Ultra / 60fps | |
CPU | ・Intel Core i7-4790K ・AMD Ryzen 5 1600 | ・Intel Core i7-8700K ・AMD Ryzen 5 3600 | ・Intel Core i7-9700K ・AMD Ryzen 7 3700K | ・Intel Core i5-11600K ・AMD Ryzen 5 5600 X |
GPU | ・Nvidia GeForce GTX 1060 ・AMD Radeon RX 570 ・Intel Arc 380 | ・Nvidia GeForce GTX 1660 Ti ・AMD Radeon RX 5600 X ・Intel A 750 | ・Nvidia GeForce RTX 2070 ・AMD Radeon RX 5700 XT ・Intel A 770 | ・Nvidia GeForce RTX 3080 ・AMD Radeon RX 6900 XT |
OS | Windows 10 / 11 | Windows 10 / 11 | Windows 10 / 11 | Windows 10 / 11 |
メモリ | 8GB 以上 | 16GB 以上 | 16GB 以上 | 16GB 以上 |
ストレージ | 40GB | 40GB | 40GB | 40GB |
フルHD60fps高設定でのプレーはGTX 1660 Tiといったエントリークラスのスペックでも十分可能です。ただ、2K、4Kといった高解像ではRTX 2070、RTX 3080など、中々のスペックが要求されます。
高解像度でのプレーを考えているのなら、なるべくスペックのPCが必要になるので、ある程度の覚悟が必要そうです。
アサシンクリードミラージュのグラフィック設定について
オーバーウォッチ2のグラフィック設定のプリセットは、「低」、「中」、「高」、「高+」、「最高」の5種類用意されています。
5種類のグラフィックを比較しましたが、「低」設定だと背景の質感が明らかに落ちます。具体的には草が生えなくなるなど、簡略化されます。
せっかくのオープンワールドゲームなので、出来れば「最高」設定でのプレーをおすすめします。
アップスケーリングは「TAA」、「NVIDIA DLSS」、「Intel XESS」、「AMD FSR 2」、の4種類が用意されています。「NVIDIA DLSS」のみ、NVIDIA RTXシリーズが必要になります。
正直、違いは分かりません。拡大しても違いはほとんどありません。普通のプレーではまず差に気づきません。
また、アップスケーリングのクオリティは、「クオリティ」、「バランス」、「パフォーマンス」、「ウルトラパフォーマンス」に設定できます。
「ウルトラパフォーマンス」だとさすがにボケた感じになるので、おすすめは「バランス」設定です。
ただ、fpsはアッスケーリングによって結構異なります。特にFSRに設定したときのfpsの伸びは驚異的です。アサシンクリードミラージュでアップスケーリングを設定する場合、FSRがおすすめです。
FSRは基本的にどのGPUでも使えるので、敷居が低いのも魅力的です。
アップスケーリングとはゲーム映像を低い解像度で出力し、アップスケーラーで超解像度技術で出力するというものです。映像劣化を最小限に抑えつつ、FPSを稼ぐ手段としてゲームでは重宝されています。
リフレッシュレートは最大で144Hzだすことができますが、推奨は60Hzです。オープンワールドのゲームなので、フレームレートは60fps維持できていれば問題ないです。
ただし、適応品質が設定されている場合、そのFPSに合わせるように、リアルタイムでグラフィックが変化します。この機能はオフにすることを推奨します。
テスト環境について
検証環境は以下の通りです。
検証環境 | |
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CPU | インテル 「Core i5-14600KF」 |
CPUクーラー | サイズ「MUGEN6 Black Edtion」 |
CPUグリス | ARCTIC 「MX-4」 |
マザーボード | GIGABYTE「B760 AORUS ELITE」 |
メモリ | Kingston 「FURY Renegade DDR5 RGB メモリ(型番:KF580C38RSAK2-32)」(16GB×2) (DDR5-4800に設定) |
SSD | Kingston「NV2 SSD 2TB」 Western Digital「WD_BLACK SN770 NVMe 1TB」 Western Digital「WD Blue SN580 NVMe SSD 1TB」 |
電源ユニット | Corsair「RM750e」 |
PCケース | XPG「VALOR AIR」 |
OS | Windows 11 Home 64bit版 |
CPUにCore i5-14600KFを使用します。インテル第14世代のCPUで、Pコアが6つ、Eコアが8つ、計14コア20スレッドのCPUです。
CPUアーキテクチャーにRaptor Coveを採用しているので2次キャッシュの量が多く、ゲーム性能は非常に優秀です。
今回、テストに使用するグラボであれば、おそらく性能をしっかり引き出してくれると思います。
なおメモリは最大DDR5-8000に対応するオーバークロックメモリを使用しますが、メモリ周波数はJEDEC準拠のDDR5-4800に設定しています。
テストに使用するグラボは下記の通りです。
- RTX 4070
- RTX 4060 Ti
- RTX 4060
- RTX 3060 Ti
- RTX 3060
- RTX 3050
- GTX 1660 Super
- GTX 1650
- RX 6400
- Arc 380
テスト方法について
アサシンクリードミラージュにはベンチマークモードがあります。今回はこの機能を使います。
グラフィックのプリセットは「最高」にし、アップスケーリングは「FSR 」に設定します。なお、適応品質はオフにします。解像度は「フルHD」、「WQHD」、「4K」それぞれ設定します。
グラボごとのフレームレート
フルHD解像度
フルHD(1920×1080ドット)のベンチマーク結果です。
最高設定平均60fpsを維持するには最低でも「RTX 3060」以上が必要です。GTX 1650などのエントリークラスのGPUでは全く歯が立たないです。
ただ、「RTX 3060」との価格差は数千円しかなく、DLSS FG等も使える「RTX 4060」がおすすめです。
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WQHD解像度
WQHD(2560×1440ドット)のベンチマーク結果です。
フルHD解像度の時と同じく、最高設定平均60fpsを維持するには最低でも「RTX 3060」以上が必要ですが、DLSS FG等も使える「RTX 4060」の方がおすすめです。
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4K解像度
4K(3840×2160ドット)のベンチマーク結果です。
やはり4K解像度(3840×2160)では、それなりに負荷が重いです。
最高設定平均60fpsを維持するには最低でも「RTX 4070」以上が必要です。
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アサシンクリードミラージュはRTX40シリーズとの相性が良く、旧世代のRTX 30シリーズではパフォーマンスが出にくい印象をうけました。
各解像度ごとの推奨グラボまとめ
最高設定60fpを維持してプレー可能 | |
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フルHD解像度 (1920×1080ドット) | RTX 4070 RTX 4060 Ti RTX 4060 RTX 3060 Ti RTX 3060 |
WQHD解像度 (2560×1440ドット) | RTX 4070 RTX 4060 Ti RTX 4060 RTX 3060 Ti RTX 3060 |
4K解像度 (3840×2160ドット) | RTX 4070以上 |
メモリとVRAM消費量について
メモリは約4GB、VRAMは6~7GBくらい消費します。やはりオープンワールドゲームということで、VRAM消費量は多めです。
VRAMが4GBしかないGTX1650等ではパフォーマンスがでていないのも納得がいきます。
メモリは16GB、VRAMは8GBあれば十分です。
フルHD・WQHD解像度向けおすすめゲーミングPC
MDL_55KP
CPU:Ryzen 5 5500
GPU:RTX 4060
メモリ:8GB×2
ストレージ:500GB M.2 NVMe SSD
電源:650W 80PLUS BRONZE
価格:109,800円
MDL_55KP
CPU:Ryzen 7 5700X
GPU:RTX 4060
メモリ:8GB×2
ストレージ:500GB M.2 NVMe SSD
電源:650W 80PLUS BRONZE
価格:124,800円
NEXTGEAR JG-A5G60
CPU:Ryzen 5 4500
GPU:RTX 4060
メモリ:DDR4-3200 8GB×2
ストレージ:1TB M.2 NVMe SSD
電源:750W 80PLUS BRONZE
価格:129,800円
TSUKUMO AeroStream RM7A-E223/B
CPU:Ryzen 5 5600X
GPU:RTX 4060
メモリ:8GB×2
ストレージ:1TB M.2 NVMe SSD
電源:500W 80PLUS BRONZE
価格:134,800円
Lenovo Legion Tower 5i Gen 8
CPU:Core i5-14400F
GPU:RTX 4060
メモリ:DDR4-3200 16GB
ストレージ:512GB M.2 NVMe SSD
電源:-
価格:151,690円
4K解像度向けおすすめゲーミングPC
G-GEAR Aim GB5J-D231BN/CP2
CPU:Core i5-13500
GPU:RTX 4070
メモリ:DDR4-3200 8GB×2
ストレージ:1TB M.2 NVMe SSD
電源:750W 80PLUS GOLD
価格:194,980円
Lenovo Legion Tower 5 Gen 8
CPU:Ryzen 7 7700X
GPU:RTX 4070
メモリ:DDR5-5600 16GB
ストレージ:1TB M.2 NVMe SSD
電源:-
価格:199,870円
まとめ
アサシンクリードミラージュは最高設定+FSR2である程度負荷を軽くすることができますが、それでも負荷が重めのゲームです。
最高設定で快適にプレーしたいのであれば、エントリークラスのGPUではほぼ不可能なので、ミドルクラス以上のGPUを選ぶことをおすすめします。