【下方修正必至】月刊セルシス(アートスパークHD)研究No.54

2022年本決算を大予想

2022年11月の月次を見るまでは「こりゃ予想を大きく下回る決算だな」と考えていました。1月13日に発表された12月の月次を見ると・・・帳尻合わせに無理しやがったな・・・と思いました。今回は詳細な項目の振り返りは止めて、ずばり決算のみを予想します。

クリサポ事業

12月は過去最高の売上。3か月平均の売上なので、12月の3倍すれば4Qの売上になります。答えは17.5億円。3Qまでの売上(46.1億円)を合計すると、63.6億円になります。で、通期予想と比較します。

通期予想は63.7億円とドンピシャ。これ狙ってやった?4Q売上すごいですねw無茶したのかな?次に営業利益をチェックすると・・・

毎期、4Qは広告宣伝費を大きく使用する傾向にあり営業利益率は通常よりも低めに出ます。2020年4Q:20.1%、2021年4Q:22.4%。ですので、だいたい中間の21%程度で計算します。

2022年4Q営業利益:17.5億円×21%=3.7億円

2022年3Qまでの営業利益は15.1億円と合計すると18.8億円。通期予想と比較します。

通期予想は21.6億円のため、約3億円不足します。広告宣伝費次第ですが、前年の利益(17.8億円)とほぼ変わらない金額になりそうです。

UXUI事業

月次売上を確認します。Candera GmbHの決算が3か月ズレということで、期間の売上合計と決算数値が合わないのですが・・・合計で2.4億円。(9月から4か月連続で前年割れ)

2022年3Qまでの売上:4.6億円。2022年4Q売上:2.4億円で合計7億円の売上となりました。業績予想と比較すると・・・

予想売上:13.6億円・・・実績7億円で6.6億円ショート。はぁ。

営業損益は予想できませんが、単純に平均のQあたり1億円の赤字だとすると、合計4.1億円の赤字。予想では2.2億円の赤字ですので、ここも2億円ショートしています。

まとめ

・売上予想(会社予想)

クリサポ:63.6億円(63.7億円)
UIUX:7.0億円(13.6億円)
合計:70.6億円(77.2億円)

・営業利益(会社予想)

クリサポ:18.8億円(21.6億円)
UIUX:-4.1億円(-2.2億円)
合計:14.7億円(19.4億円)

売上、利益ともに前年比微増のみならず、やはり下方修正は避けられないところでしょう。発表のタイミングは、過去の事例から1月25日頃or決算1週間前くらいと予想します。続いて、決算に合わせて発表されそうな事項を予想します。

4つのびっくり予想

自社株買いの発表

2022年8月から2年間かけて自社株買いの発表済み。30億円の予算のなか、現時点で10億円をすでに使用しています。まだ発表から半年しか経過していないのですが、下方修正のお詫びに自社株買いが発動するのではないでしょうか(5億円とか刻む可能性もあります)。会社側も株価を意識しているようですし・・・。

記念配当の実施

商号をアートスパーク→セルシスに変えた元年であり、クリスタも10周年。+2円(合計10円)の過去最高配当を出すのではないでしょうか?まぁ、来年も想定でいけば10円程度とは思いますが。

中計の見直し(宣言だけ)

そもそもUIUX事業が17.3億円まで伸びることはないでしょうし、まさかのれん償却費を除いて利益が出るなんてこともあり得ません。現状の事業を鑑みて、中期経営計画の下方修正があってもおかしくありませんし、「昨今の状況を踏まえて修正するぜ」なんて発表があるのではないでしょうか?

UIUX事業の売却

2022年8月に突如IRから発表されたUIUX事業の再検討。

収益貢献見込等を慎重に精査し・・・もし継続、という判断をするなら株主にどういう説明をするのか?困難すねぇ。やはりUIUX事業の撤退及びカンデラの売却に結びつくと思います。2018年から2022年まで赤字から抜けられないカンデラ。コロナはありましたが、もう言い訳にはできないと思います。

加えてこの発表を考えれば、会社はなんらかの行動を起こすべきですし、行動しないならどうして再検討を発表した?ということになるでしょう。株主総会で聞いてみたいですね。

編集後記

12月のツール販売額が異常に伸びていて恐ろしいですね。恐らくサブスク化発表前の2倍くらい(5億円くらい)売っている計算。どれくらい広告宣伝費掛けたのかな・・・??さぁ決算発表まで1か月を切りました。下方修正は株価に織り込んでいると思います(だいたい700円前後)。はたしてセルシスはどうなるのか?会社の行く末を見守りましょう。

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