施設看護師のsayu(さゆ)です。
介護施設で看取り介護をする時に、点滴はもう必要ないのではないかなと思う事はありませんか。
でも嘱託医師との連携がうまくできなかったら、施設でも看取り介護を理解してもらいえな時(はじめて看取りを開始するとき)の点滴を断る方法を紹介します。
医師に点滴入りませんと言う
介護施設で働いている多くの看護師は、50歳代~60歳代のベテラン看護師が多いです。
その為、実は点滴がすごくうまいです。
特に高齢者の血管は、細くてもろいので点滴が漏れたりうまく入らない事が多いのです。
でも。その細い血管の中でも、普通ここに点滴入れるの?って言うぐらい見た事のない所から血管を探して点滴を入れるのです。しかもこんな細い所でも漏れないんです。
40代の私もそうですが、老眼とかになって見えにくくなるので、3名ぐらいの看護師で利用者様の所に行き、一人が利用者様に点滴を入れやすいポジションになってもらう為に支える。もう一人は電気の明かりを照らす。もう一人はメインで点滴を入れる人です。
高齢者の点滴をする時にはこの3名セットが一番効率よく点滴ができるのでいつもこのスタイルで行います。
そのメインの点滴を入れる看護師になって点滴が入った時はすごくうれしいです。すごく点滴がうまい人になった気分になります。しかも他の看護師はさすがって言ってくれます!
でも、看取り介護では、点滴がうまい人になってはいけないと思います。
その為医師には点滴入りませんとウソをつきましょう。(悲しいです。)(ウソつくこともそうですし、本当は入るのに私には点滴入れる能力ないとウソつくことが)
3回ルールを作る
看取り期の方に1000mlの点滴をしていた頃、嘱託医師も看護師も介護士もみんな点滴で延命する事が普通だと思っていました。
でも利用者様は、意識がない状態で、高齢により身体の機能が衰えてきていて腎臓の機能も衰え、尿が出ずらい状態でした。体はむくみ。
むくむから皮膚はもろくなって皮膚トラブルが起きていました。
看取り期の利用者様に点滴を多くするとこのような状態になってしまします。
でも職員の意識が食べれないのに点滴しなかった死んでしまうと言う意識だったのでどうにもなりませんでした。
そこで、利用者様も点滴で痛い思いしたら辛いので3回点滴が入らなければ辞めて、医師に3回も頑張ったけどダメでしたと言いましょうというルールを作りました。
そのルールがなければ、医師や介護士や周りの職員から点滴もできない無能な看護師と思われない様にすごく頑張って何回でも入るまで血管を探していたかもしれません。
どの血管を探して点滴の針をさしている間利用者様は痛い思いもするし、点滴が入った事により身体はどんどんむくんで皮膚トラブルの原因になり辛い身体になっていきます。
そして医師には3回もやったけどもう点滴入りません。と言う様にしました。
医師からは、「いよいよ看取りかな。家族呼んで(最期の時期という)病状説明しましょうか」と言われます。
まとめ
利用者様も痛い思いをしなくて済む。看護師も利用者様が痛い思いしているのに無理して点滴をしなくて済む方法を書きました。
頑張ればどんな利用者様の点滴は入れる事はできます。
それを無理して痛い思いさせてまで点滴をする必要があるのかと思う事です。
看取りは、利用者様が辛い思いをしないで最期まで過ごしてもらいたいと思うことです。
それを考えると点滴は辞めて、本当に少しでも食べたいものや飲みたいものを召し上がっていただく方がいいと思います。