夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
過ぎし年の心の宝物、或いは日常生活のあふれる思いを
真摯に、ときには楽しく投稿

「安らかな死」のための薬の効果、77歳の私は学び、やがて微苦笑させられて・・。

2021-10-18 15:22:26 | 喜寿の頃からの思い

先程、ときおり愛読している公式サイトの【 日刊ゲンダイヘルスケア 】を見ている中、
『「安らかな死」のための薬の効果 米国医師会雑誌で臨床報告 』、
と題された見出しを見たりした。

私は東京の調布市の片隅みに住んでいる年金生活の77歳の身であるが、
私たち夫婦は子供に恵まれなかったので、たった2人だけ家庭であり、
そして私より5歳若い家内と共に、古ぼけた戸建てに住み、ささやかに過ごしている。


こうした中で、いつの日にか、どちらかがあの世に旅立つが、
何かと気弱な私は、末期に病院で治療を受けると思われるが、
出来る限り痛みが少なく、この世とサヨナラをしたい、と念願したりしている。



過ぎし18年前、漠然としながら、「ピンピンコロリ」と死去できれば・・
と思ったりしていた。

しかしながら11年前の頃、私は「ピンピンコロリ」は難しい、
とネットの記事で学んだりした・・。

がん医療の権威で終末期医療に詳しい大野竜三医師(愛知県がんセンター名誉総長)は、
『・・ピン・ピン・コロリ。それは中高年なら、誰もが願う生き方でしょう。
でも、そう簡単なことでは、ありません。

現実的に60歳以上の日本人がコロリと逝くとしたら、
心筋梗塞か、脳出血か、脳血栓かと思いますが、 

救急搬送されれば、救命措置が施されるでしょう・・』
と私は学び、苦笑したりした。





この後、老衰死は、なぜ安らかに逝けるのか、
江別すずらん病院認知症疾患医療センター長の宮本礼子さんが、
公表された記事より学んだりしてきた。

《・・「老衰になり死が近づくと、私たちは食欲がなくなり、
飲み込む力も衰えます。

体が栄養を必要としていないのです。
飢えているわけではありません。

その時、点滴や経管栄養を行なわず、
食べられるだけ飲めるだけの自然な経過に任せることで、
老衰死を迎えられる。

最近の研究では、動物を脱水や飢餓状態にすると、
脳内麻薬の一種である『β-エンドルフィン』や、
肝臓で生成され脳の栄養源となる『ケトン体』という脂肪酸の代謝産物が
増えることがわかっています。

これらには、鎮痛・鎮静作用があります。
そのため、眠るように死に至ると考えられています」・・》

何かしら痛みがないどころか、
この脳内麻薬によって快楽さえ感じながら、絶命すると考えられている、
と別の専門医師からも付記されていた。



このように学んできた私は、今回の《・・「安らかな死」のための薬の効果・・》
って、
どのようなことですか、と思いながら、記事を精読した。

この記事は、「北品川藤クリニック」石原藤樹・院長の連載寄稿文のひとつで、
【 日刊ゲンダイヘルスケア 】に於いて、10月17日に配信され、
無断であるが、記事を転載させて頂く。

《・・高齢者社会においては、死は、身近な問題です。

避けられない死を安らかに迎えたいというのは、
年齢を重ねれば、誰でも考えることかもしれません。



自然な死の前には、呼吸の力が低下して、空気の通り道である気道に痰が絡まり、
ゴロゴロという音を立てることがあります。
これは死の数日以内に起こる変化で、「死前喘鳴」と呼ばれています。

こうした状態になった時には、本人は意識がないことが多いので、
苦しさは感じていないかもしれないのですが、
それを見ている家族や知り合いにとっては、その状態はとても苦しそうで、
見ていてつらいものです。

この症状を緩和する方法はないのでしょうか? 



海外で広く使用されているのが、抗コリン剤と呼ばれる痰を減らすような作用のある薬です。
ただ、その効果については、これまであまり科学的な検証がされていませんでした。

今年の米国医師会雑誌に、オランダでの臨床試験の結果が報告されています。
162人のホスピスに入った患者さんをくじ引きで2つに分けて、
その一方に抗コリン剤のブチルスコポラミン臭化物という薬を注射で使用したところ、
死前喘鳴が明確に低下する効果が認められたのです。

この薬は日本でも腹痛などで使われている一般的なものです。

安楽死は議論のあるところですが、安らかな死のための薬というのは、
今後日本でも議論されるようになるかもしれません。・・ 》

注)記事の原文に、あえて改行を多くした。 

 
 

今回、《・・自然な死の前には、呼吸の力が低下して、空気の通り道である気道に痰が絡まり、
ゴロゴロという音を立てることがあります。
これは死の数日以内に起こる変化で、「死前喘鳴」と呼ばれています。・・》、
このようなことを初めて学んだりした・・。

そして「死前喘鳴」の症状の緩和には、抗コリン剤が有効、
と学んだりした。



過ぎし16年前の頃、親戚の叔父さん3名も、終末期に3年から5年も入院され、
こうした中、ふたりの叔父さんは御自身の意思はなく、多大な手厚い延命治療を受けて、
やがて病院で亡くなってきた。

こうした話を私は聞いたりしてきたが、 自分で食物を口に運び、食べられなかったら、
もとより延命治療は断り、 痛みだけを執(と)って下さる平穏死を選ぶょ、
と私は家内に幾たびも言ったりしてきた。

家内も胃ろうや人工呼吸器などの延命治療は、お断りですから・・ と私に言ったりしている。

このような話を私たち夫婦は、幾たびも話し合ってきた・・。




結果としては、それぞれ延命治療は断念して、
「延命治療は望みません。痛み止めだけは処置をお願いします」
と明示するために、
私たち夫婦は、それぞれ『日本尊厳死協会』に入会したりしている。

しかしながら終末期、そしてあの世に旅立つことは、
自助意志も大切なことであるが、
やはり神様か仏様の采配する世界かしら、と私はときおり思ったりしている。
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