夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
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91歳まで現役だった医師が実践した認知症予防法10箇条、私は学び、多々教示されて・・。

2022-12-03 15:24:50 | 喜寿の頃からの思い
 

先程、ときおり愛読している【 NEWSポストセブン 】を見ている中、
『 91歳まで現役だった医師が実践した認知症予防法
        「かまぼこ食べる」「テレビの音量小さく」 』、
と題された見出しを見たりした。

私は東京の調布市に住む年金生活の78歳の身であるが、
私より5歳若い家内と共に、古ぼけた戸建てに住み、ささやかに過ごしている。

こうした中で、

このような心情のある私は、
《・・91歳まで現役だった医師が実践した認知症予防法・・》を真摯に学びたく、
記事を読んでしまった・・。


この記事は、『週刊ポスト』の2022年12月9日号に掲載された記事で、
関連の【 NEWSポストセブン 】の『ライフ』に於いて、
12月3日に配信され、無断であるが記事を転載させて頂く。


《・・ 600万人の認知症患者を抱える超高齢社会の日本で、
91歳まで矍鑠と患者に向き合い続けた医師がいた。

『午後は〇〇おもいッきりテレビ』(日本テレビ系 1987年~2007年)に
ホームドクターとしてレギュラー出演した内科医・松原英多氏だ。

番組で“国民のかかりつけ医”として人気を博した松原氏は、
9月初旬、最新著書を上梓する直前に永眠した。

松原氏の知られざる最期と、
日々実践していた「ボケないための習慣」を遺作となった著書から読み解く。

「医者は、死ぬまで医者、死んでも医者。診察室で死ねたら本望」
松原氏は生前、よくそんなことを言っていたという。
代々医師の家系に生まれた松原氏は、その言葉通りの生涯を送った。



9月に上梓した最後の著書『91歳の現役医師がやっている一生ボケない習慣』(ダイヤモンド社)の
担当編集者・斎藤順氏が語る。

「書籍の企画は、昨年からスタートしました。
まず松原先生が院長をされていたエビス診療所(東京都・恵比寿)にお電話したところ、
『企画書をメールでください』と言われたんです。

90歳でパソコンやメールも使いこなしていたのは驚きでした。

お話を長時間伺っていても、背筋がピンと伸びたままで、姿勢が変わらないんです。
お声も張りがあって若々しく、声量も実に聞き取りやすい。
高齢者にありがちな、同じことを繰り返すこともなく、
そのまま書き起こせば書籍になるくらい、理路整然としていました」

斎藤氏が感嘆したのは、患者への毎朝の電話だ。
自身が診てきた認知症患者に電話をかけ、
症状悪化を防ぐために、コミュニケーションを取っていた。

「今日は何月何日か、どんな行事があるか、
認知機能の低下を食い止めるための『思い出す作業』に付き合うのです。
かれこれ10年以上続けているとのことで、しかもその全ては、診察外のボランティア。
頭が下がる思いでした」(斎藤氏)

今年に入り、原稿の校閲作業をするなかで、体調を崩した松原氏。
残念ながら都内病院で入院生活に入ったが、そこでも精力的に活動した。

「病床でゲラ(試し刷り)を熱心にチェックし、推敲を重ねてくださいました。
執筆作業だけではありません。
コロナ禍で面会に制限があるなか、エビス診療所のスタッフとも密に連絡を取り合っていました」(同前)

そして刊行直前の9月6日、病室で帰らぬ人となった。

「最期の最期まで、書籍に情熱を注いでくださりました。
亡くなるその日まで、読者や患者のことを思い続けていた。
松原先生は亡くなるまで、現役医師でした」(同前)

松原氏の死去にともない、エビス診療所は10月末に閉院した。

著者亡き後に発売された書籍は、
アマゾンの健康書部門で1位に輝き、3刷・2万部のベストセラーに。

そのタイトル通り、「一生ボケない」人生を送った松原氏が
実践していた「認知症を遠ざける習慣」を紹介する。



☆そしゃく回数を増やす

【1】かまぼこを食べる

松原氏が認知症予防で重視したのが「そしゃく」、つまりものを噛むことだった。
従来の研究で、脳内の血流促進が、認知症予防に繋がることが分かっており、
松原氏はその手段として、食事でのそしゃくを大切にした。

そしゃく時に大脳皮質の血流量が増加することや、
「かまぼこ」を噛むと、脳に血液を送る総頸動脈の血流が増えたという研究結果に着目した松原氏は、
かまぼこやそれに類する硬さの食べ物を好んで、食べていたそうだ。

【2】食後に1枚のガム

これもそしゃくに関係する習慣の一つ。
くるみなどナッツ類を多く食べていた弥生時代と現代人を比べると、
一回の食事でのそしゃく回数は、およそ4000回から620回まで、
6分の1以下に低下しているとされる。

松原氏はこの点を鑑みて、毎食後にガムを噛むことを習慣にしていた。

「松原先生は、よく『転ばぬ先の杖』ならぬ『転ばぬ先のガム』と言っていました」(斎藤氏)

一枚のガムを味がなくなるまで噛むと約550回のそしゃくが必要になり、
一日のそしゃく回数を手軽に増やせるのだ。



【3】毎朝の目玉焼き

大の卵好きだった松原氏は、毎朝かならず目玉焼きを食べていた。

高齢者には欠かせないタンパク質の摂取に加え、
卵黄に含まれるレシチンは、脳内神経伝達物質のアセチルコリンの原料になる。

アルツハイマー型認知症患者では、このアセチルコリンの減少が確認されていたこともあり、
松原氏は卵の認知症予防効果を信じていた。



【4】歯磨きは歯間ブラシで

食後の歯磨きにも、松原氏は気を遣った。
電動歯ブラシで入念に磨いた後は、歯間ブラシも使用していたという。

「歯磨きも、また認知症予防には欠かせないと力説していました」(同前)

その理由が歯周病菌だ。
近年の研究で、体内の免疫細胞が歯周病菌に晒され続けると
アルツハイマー型認知症の原因となるアミロイドβを作り出すことが分かった。

この事実が松原氏の歯磨き熱に拍車をかけたそうだ。



【5】朝昼夕にペットボトル1本の水を飲む

松原氏は、意識的によく水を飲む人だった。
朝、昼、夕の3回、500のペットボトルを空にした。

水分補給が十分でないと、血液がドロドロになり、血流が滞るからだ。
とくに高齢者は、喉の渇きを検知する脳奥の「口渇中枢」の働きが鈍るため、
脱水症を起こしやすいという。

たとえトイレに行く回数が増えたとしても、水分補給を優先するべきだと松原氏は説いた。

☆お洒落に人一倍気を配る

【6】30分に1回立つ

飲食以外にも、松原氏のボケない習慣は多数あった。
その一つが、頻繁に「立つ」ことだ。

診察の合間など、30分に1度は必ず立ち上がり、歩き回った。
座りっぱなしが、全身の血流を低下させ、認知症を誘発するからだ。

WHO(世界保健機構)も2011年に
「座って動かない生活は、肥満、糖尿病、高血圧、脳血管疾患、そして認知症を誘発する」と警告している。

「コロナ禍のステイホームで、座りっぱなしの人が多くなった、と松原先生は嘆いていました。
本来はランニングなど有酸素運動が良いのでしょうが、
高齢者は毎日の習慣にはしづらい。
そこで30分に1度は立つことを大切にしていました」(同前)



【7】テイクアウトではなく自炊する

ここ数年は、コロナ禍もあり、料理の宅配やテイクアウトをする人が増えたが、
松原氏は、自炊にこだわった。

何を作るか考え、食材を買い出し、手を動かす──その全てが認知症予防に繋がるからだ。
実際に料理中は、脳が刺激されて血流が促進されるそうで、
「料理は極めて高度な知的作業」だと松原氏は説いた。



【8】病院にはスーツで

『おもいッきりテレビ』時代の松原氏を知る日テレ関係者は、
「いつもスーツで、ビシっと決めていた。
お洒落には、人一倍気を遣う人でした」と話す。

松原氏は、晩年も人に会う時は、必ず前回とは服装を変え、
病院に検査に行く際も、スーツと決めていたそうだ。
これも立派な認知症予防の一環だった。

ファッションへのこだわりが脳を刺激するだけでなく、
「着衣の乱れ」は認知症の予兆でもあるからだ。

認知症患者は、まず身だしなみに無関心になる傾向があるため、
松原氏は日頃からファッションに気をつけていた。




【9】銭湯でゆったりと

松原氏は、無類の銭湯好きだった。
「遠くの温泉より、近くの銭湯」を合い言葉に、足繁く銭湯に通っていたという。

広い湯船で全身を伸ばして血流を改善し、体を芯まで温める。
これが認知症予防に、効果抜群なのだという。

一般的に平熱が36度を下回ると低体温とされ、高齢者には低体温の人が少なくない。
原因は不明ながら、低体温が認知症リスクを高めることが分かっており、
松原氏は入浴にはこだわった。


【10】テレビの音量を小さく

聴力の維持にこだわる松原氏は、テレビの音量を最低限に絞っていた。

2017年に英医学誌ランセットに掲載された論文によれば、
45~65歳の中年期に難聴があると、
65歳以上の高齢期に認知症リスクが1・9倍に上がるという。

また、耳の中で音を脳に伝える有毛細胞は、
大音量に晒されると傷つき、二度と再生されない。
松原氏はこうした加齢性難聴と認知症の因果関係を分析し、耳を守る重要性に辿り付いた。



医師らしく徹底的に科学的データに基づきながら、誰でもできる習慣を実践していた松原氏。

「一生ボケない」をその身をもって証明した姿から学ぶべき点は多い。・・ 》

注)記事の原文に、あえて改行を多くした。  




今回、初めて知る内科医・松原英多さんが、91歳まで誠意ある医師として活躍され、
日常の生活も認知症予防法として10箇条を実践され、
恐れ入りました・・と私は敬意を重ねたりした。


私は78歳の年金生活を享受している身であるが、
せめて松原英多さんの日常の生活に伴う、
認知症予防法として10箇条をひつとでも真似事をして、
健康寿命が少しでも継続できれば・・と思ったりしている。

しかしながら、
【7】テイクアウトではなく、自炊する》、
いつの日にか、私が『おひとりさま』になったら、常時として自炊は・・
出来ないよなぁ・・と微苦笑したりしている。
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