クレヨン画作品『かき氷』のメイキング動画について、語ってみた記事







これを描いたのは、もう暑くなりはじめた頃でした。


「あぁ、暑い日に関するものを描こうかな…」


絵を描くにあたって、雰囲気というものはとても重要なものだと思っております。

暑い日に描くかき氷と、寒い時季に描くかき氷、どちらの方が描きやすいかはその人次第だと思いますが、少なくとも私にとっては暑い時季の方が描きやすいですね。

minneさんに出品するにあたって、季節物のイラストを用意したかった。というのも、かき氷を選んだ理由のひとつです。

そんな、ノリと勢いで描いたのが、この『かき氷』です。









かき氷を描くにあたっての資料は、前に「絵画の練習をするにあたって、なにを参考にすればいいの?という、どこの資料を参考にしたらいいかのお話」の時に書いたように、Pinterestさんからで、3種類くらい描きたいかき氷を調べてから描きました。


味はいちごにしようと思ったのは、赤が好きだからと、そちらの方が映そうだからという、2つの理由からです。

関係ありませんが、私はブルーハワイが好きですね。


次に器ですが、屋台のかき氷のようなカップも考えたのですが、自分の画力と画材であるクレヨンの利点を活かせそうなガラスの器を選んだんです。

ガラスも、本当は波のようにうねってる縁の器を考えていたのですが、これは資料とあまりにも似すぎるのを防ぐためと、画力不足の問題で、真っ直ぐになりました。


後ろに刺さってるように描いてあるのは、ロングスプーンです。

実は、調べる時にかき氷だけではなく、プリンアラモードやパフェグラスも参考資料として入れていました。


そんなこんなで、本来思い描いていたような屋台のかき氷よりも、喫茶店に出てくるタイプのかき氷になりました。








描く手順ですが、氷を先に描いたのは、クレヨンの性質上です。

器を描くのはそれなりの自信と、重ね塗りで誤魔化しが利くのは、経験上わかっていました。

なので、先に失敗できない氷の影の部分を〜と思い、氷から始めています。

また、クレヨン画も他の画材と同じで、濃い色の中にうすい色を乗せるのは難しいです。

特に、クレヨンはキャンバスの上で何色も何回も混ぜるということができないため、淡い色をメインに使いたい時には、薄い色から塗るのが定石です。


氷が終わったら、次はシロップ。

いちごシロップは、赤と言ってもピンクに近いので、なるべく白といい感じに混ざるように乗せました。

動画を見ての通り、指でとんとん叩いてうすめていったりしています。


上の部分が終わったら、下です。器の部分です。

ガラスですが、透明なガラスを描けるほどの画力どころか、そんな観察眼を持ち合わせておりません。

画力でなにが不足しているかというと、観察眼の部分がかなり大きいですね。

もちろん、テクニックや描写回数も圧倒的に足りてないのもありますがね。

そんな経験値なので、描ける範囲の描ける器ということで、イラストらしいガラスの器になりました。


最後に、ロングスプーンの持ちそうな部分を描いて完成です。









わかる人には一発でわかると思いますが、モチーフの大きさ的なものはいいのですが、その配置場所に問題がありますね。

最後のスプーンを描く時点で、描こうかどうか迷ったくらいに、右側に寄りすぎている問題があります。

つまり、左上が空きすぎているんですよ。

これは私の弱点で、今まで余白を意識して描いてこなかった絵師人生だったので、デジタル絵師をやっていたのもあり、今まではモチーフの配置バランスに関しては後から修正・調整できたところだったのです。

それが、この度アナログ絵師として経験が浅いせいで、このような問題がはっせいしてしまったんですね。

ちょっと反省しております…


正直、このイラストの左上に関しては、ご購入していただけたのなら、リボンやマステなどでデコっていただければと思っている次第でございます。

minneさんでは購入者が決まらないまま販売期間が終了したので、まだこちらの在庫として抱えておりますので、この『かき氷』をお迎えしたい方がいらっしゃいましたら、どうぞご購入くださいませ。

赤からピンクに変わるグラデーションが、特に綺麗な作品ですよ。


※まだminne以外での販売環境が整っていないので、ツイッターのDMを飛ばしてくだされば対応いたします。












七師







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