【クレヨン画】ハロウィン絵「Happy Halloween! 〜おばけたちの予行練習〜」について、制作のあれこれを語ってみた。







現在、minneで販売期間中の初のキャンバス作品であるハロウィン絵の作品語りです。

早速、順を追って綴っていきたいと思います。




まず今回は、下描きを前もってしておりまして。

というのも、普段はモチーフを2つほどに絞っていて、グラデーションを楽しむ単純な構図をメインに描いております。

Twitterのアイコンにしている富士山なんかは、モチーフとしては1つしかありませんね。

富士山をドーン!それだけです。



いつもの富士山


ですが、今回のイラストはハロウィンを題材としたもの。

しかも、初めてのキャンバス絵です。

富士山くらいならキャンバスにも描きごたえがありますが、おばけを?ジャックオーランタンを?コウモリを?1つだけ??と考えた時に、ムリを感じました。

そんな単調なイラストではなく、もっとわちゃわちゃとにぎやかで楽しくなるようなイラストが描きたい。

そう感じていたので、下描きをぐりぐりと描き殴り、決めた構図がおばけたち+かぼちゃ+蜘蛛の巣でした。ガーランドはおまけです。



レイヤーが便利なデジタルでの下描き


下描きの段階ではハロウィンらしい黄色と赤茶の色合いでまとめようと考えていました。

もちろん、描き始める時もそう思っていました。

が、悲しいかな、なぜかいつもの手癖で、背景を水色に塗り始めるというものすごいミスを犯してしまったのです…


そして、出来上がった背景が、コチラ↓



明らかにオレンジの背景ではない図


カメラや照明の関係で、くすんだ謎のレモン色に見えるでしょうが、ぬってる最中はこう思いました。

「これ、なんてアボカド色…?」

修正のために入れた黄色がレモン色なのもあり、ものすごく黄緑なアボカド色が出来上がりました。

黒や茶色で上塗りした部分は、最初にやらかしてしまった水色を濃いめに置いていたので、中央から外側にかけてのグラデーションがまさにアボカドそのもので、とてもアボカドが恋しく、食べたくなりましたね~


色塗りの初手でミスはしたものの、とりあえずキャンバスの描き心地が全体的にどんなもんかと、失敗を成功にできてこそアナログ絵師だとも思ったので、完成まで描き上げることにしました。

大失敗ならまだキャンバス買ってきて描き直せばいいと考えて、3日ほどで完成させましたよ。


実は、普段の絵画には小一時間ほどしか時間をかけていない、それなりに早めに完成させられる絵師なので、今回は時間がかかった方ですね。

それでも、そう制作時間はかなり短い方だと思いますが(自慢)

初手のミスもなかったかのような、まともな完成品となりました。



軌道修正できて、いいまとまりに。



ストーリーとしては、おばけの兄弟が人間をいかに驚かせるかの練習をしているところです。

小さいおばけは、まだ驚かせるのは上手ではないので、兄に教わってるという設定です。

ですが、お兄ちゃんの方もまだまだ幼いので、そこまで怖くはできなくて…

でも毎晩楽しそうに、ハロウィン当日に人間を驚かせるために、まだ準備中の物置で練習している。

そんな絵になっております。





蜘蛛の巣


今回は、さすがにポスターカラーをしようしました。

ガーランドの部分・おばけたち&かぼちゃの顔・蜘蛛の糸 をポスカで描きました。

なので、蜘蛛の巣がなんとなくはじかれている質感になっていたりはしますが、それもいい味となっております。

なんせ、今回はキャンバス絵ですから、布キャンバスのあの凹凸感を楽しむのも、キャンバス画の楽しみ要素の1つですからね。

なお、クモを描かなかったのには理由があって、クレヨンで蜘蛛の足を細く描ける自信がなかったこと、そして、minneの客層が女性多めなので虫が苦手な人が多いのでは?という偏見があったため、クモは描かない方向性でいきました。

蜘蛛の足だけ画材を変えて描く案もあったのですが、おばけ兄弟がメインなので、あまり脇役を描き込まない方がいいという構図的な考えもあって、このような完成図になりました。



いろんな角度から楽しめる作品となりました。



かぼちゃがいい感じに悪そうな愉快な顔になってたり、画像ではわかりませんが、実物の作品ではガーランドがテカテカに光ったりと、全方向から楽しめる作品となっております。

購入期間が 10/30 までとなっておりますので、気に入った方はどうぞお早めにご購入くださいませ。






以上が、クレヨン画のハロウィン絵「Happy Halloween! 〜おばけたちの予行練習〜」について、制作のあれこれでした。

他にも、どこか語って欲しいところがありましたら、コメントやツイッターでご質問を飛ばしていただければお答えいたしますので、お書きください。


今回も、作品語りにお付き合いいただき、ありがとうございました。










七師





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