タミヤ 1/48 ドイツ 重戦車 タイガーI 初期生産型

ドイツ陸軍タイガーI重戦車は、第二次世界大戦中に登場した戦車の中でも最も有名な戦車の一つです。強力な88mm主砲や重装甲で当時の戦車の中でも破格の強さを誇っていました。総重量57tは現在の大型化した戦車とも引けを取りません。プラモデルとしても多くのメーカがキット化しており、活躍当時の多くの逸話とともに現在でも人気のモチーフだと思います。

今回は2004年に発売された1/48スケールのタミヤのキットを、同シリーズの戦車兵 野戦整備セットとともに作成しました。

本キットはタミヤ1/48ミリタリーミニチュアシリーズの初期のもので、シャーシはダイキャスト製です。非常に重量があり、手に持っての塗装は少々疲れます。(^^;

タイガーIの特徴である、隣の転輪と重なった転輪配置のため、隣り合った転輪は異なるパーツになっています。切り出したあともパーツの違いが分かるように目立たないところに番号が刻印されているところが親切です。

履帯は組立式なのですが、正確な位置で接着できるように、ランナーの一部が組み立て位置のガイドになっています。

ガイドにはめ込んで接着すれば、きれいに整った位置で接着することができます。

いつも通り塗装前は、転輪は仮止めにして、履帯のみ接着しています。

この状態で塗装しても良かったのかもしれませんが、転輪と履帯は分離してから塗装しました。

マフラーとエアフィルターのパーツです。

砲塔もこんな感じでパーツ化されています。ハッチを開けておきたいので一応、内部は指示通りフラットホワイトで塗装しました。

主砲は縦に分割されており、接着後はパテで段差を埋めています。

今回は、下地塗装にグレーのサーフェーサーを使用しました。影になる部分は予めフラットブラックを塗っています。

今回はジャーマングレーの塗装にしました。これまでの作例では、塗装後のフィルタリングや汚しで暗めの色調になっていたので、今回はかなり明るめにしています。影の部分は指定のジャーマングレーですが、ハイライトとなりそうな上面などは、かなりフラットホワイトを混色したジャーマングレーにしてみました。

ワイヤーや、小物を塗り分けた後です。ハンマーやシャベルの柄の部分の木は指定色のレッドブラウンではなく、バフで塗っています。

バフで塗った木の部分は、更にクレオスのウェザリングカラーのスティンブラウンを塗っています。かなり木っぽくなると思います。ボディー全体はクレオスのウェザリングカラーのシェードブルーを塗っています。

この状態でデカールを貼りました。左側面は更に牽引ワイヤーが付くのですが、デカールを貼ってから接着しています。

砂埃の汚れはクレオスのウェザリングカラーのホワイトダストやサンディウォッシュを使ってみました。

転輪の塗装は、予めフラットブラックで周囲のゴム部分を塗ってから、ホイール部分をマスキング無しでエアブラシで塗っています。いままで(律儀に)マスキングしていましたが、泥汚れを塗装するのであれば、きれいに塗り分けなくても良いという判断です。(^^

足回りの泥汚れは、クレオスのウェザリングペーストのマッドレッドを中心に塗っています。色調に変化をつけるためにウェザリングカラーのグランドブラウンで一部、湿った感じにしています。

思ったとおり、転輪のゴム部分の塗り分けはマスキングなしでも十分でした。(^^;

マフラーのサビは、 ガイアノーツ ガイアカラーの赤サビを塗った上に、クレオスのウェザリングパステルセット1のダークブラウンをふりかけています。錆が進んで浮き出てきている感が、簡単に表現できます。

エンジン廻りのオイル汚れに、ガイアノーツ ガイアカラーのオイルを使ってみました。

今回、タイガーIと一緒に作成したドイツ陸軍 戦車兵 野戦整備セットは、戦車兵の他に多くの整備用工具がついています。

戦車兵は前部で9人付きます。それぞれ個性的なポーズです。

サーフェーサーを塗った後です。このキットは2007年の発売なのですが、さすがのタミヤクオリティーです。

工具類は、テーブルやオイル缶など多数です。タイガーIの88mm砲の砲弾の他、タイガーIIや、IV号戦車、パンター戦車の砲弾と砲弾ケースも付きます。ランナーの一部が、開いたはしごの角度を固定するガイドになっています。

工具類は非常に小さいパーツなのですが、すごいディティールです。

タイガーIの砲弾と、砲弾ケースです。

どんなレイアウトにするか考え中。(^^;

木製のテーブルはバフの上にウエザリングカラーのスティンブラウンを塗っています。木の木目が強調されて良い感じになると思います。

タイガーI以外の砲弾および砲弾ケース以外の小物はすべて使いました。

フィギュアの塗装はフィールドグレーにフラットブラックで墨入れ後、タミヤのウェザリングマスターEのグレーでドライブラシ風にエッジを明るくしています。

フィギュア9人分と小物の塗り分けのほうが戦車本体より時間がかかっているかもしれません。(^^;

展示用のケースにダイソーのコレクションボックスを使ってみました。今回は300円のタイプを使っていますが、少し小さめの100円のものもあります。100円のタイプはおおよその第二次世界大戦中の1/48戦車がちょうど入るのでいくつか購入してみました。

こんな感じでレイアウトしました。戦車本体も含め、フィギュア、小物類はすべて小さく切り取った両面テープで固定しています。

今回の汚し塗装は油絵の具は使わず、すべてクレオスのウエザリングペーストとウェザリングカラーを使ってみました。

戦車本体はもっと汚しても良かったかもしれません。(^^;

写真の映像は肉眼で見たものとイメージが結構変わるので、この辺の加減が課題です。

やっぱりフィギュアがあると、模型の情景が豊かになりますね。1/48スケールは程よい大きさでジオラマを作るにも良いシリーズだと思います。タミヤ1/48ミリタリーミニチュアシリーズは戦車本体以外の小物もいくつか発売されているので、いつかジオラマにもチャレンジしてみたいと思いました。

コメント

  1. funahide より:

    まるでタミヤカタログを見ているようです。

  2. Takashi SHUDO より:

    いつもコメントありがとうございます。最近のウェザリング塗料は手軽にリアルに汚せて、素晴らしいです。(^^;

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