エデュアルド 1/48 ソビエト空軍 MiG-21bis

MiG-21はソビエト連邦(現ロシア)が開発した戦闘機です。1959年の運用から10000機以上が生産され、56カ国以上に採用されました。運用開始からすでに半世紀以上が経過し、ほとんどの機体が退役していますが現在でも一部の国で運用が続けられています。

今回紹介するキットはチェコの模型メーカであるエデュアルド製のキットです。本キットは2021年に発売されたようです。

キットの説明書は一部、日本語で説明されていますが、特に日本向けにローカライズされたものではなさそうです。塗装の指示はクレオスの塗料も記載されており、困ることはありませんでした。

前脚室のパーツ構成です。細かな部分までディティールがあり、全体的にも非常に情報量が多いです。

コックピットのパーツ構成です。

エンジンノズル周りも多くのパーツで構成されています。

主脚室内のパーツ構成です。

組み立てるとこんな感じです。

エンジンノズル内部を塗装した状態です。塗装色がグリーンなのが新鮮です。

コックピットのフロントパネルは平面なパーツと、モールドの有るパーツの2種類から選択できます。説明書では、モールドの有るパーツは塗装の指示がされており、平面パーツにはデカールを貼るように指示されています。今回はモールドの有るパーツに一部塗装して、メーターのデカールを一部切り取って貼り付けました。

コックピット側面のパーツはプラ板等を切り抜いたパーツを作成するように指示されています。これは少々面倒な工作です。

厚さ0.3mmのプラ版を切り取ってパーツを作成しました。説明書に大きさの指示が無いので、大雑把に切り出したパーツを少しずつ削って合わせました。説明書に同スケールの紙形がほしいですね。(^^;

プラ版から切り出したパーツを塗装してからデカールを貼った状態です。

まあまあ、ピッタリ収まりました。このキットで一番の難関だと思います。(^^;

コックピット内を塗装した状態です。

機首にはおもりを入れるように指示されています。釣り用のガンタマを3個いれてエポキシパテで固定しました。

エンジンノズル部を組み立てた状態です。

左右に分割された機体を接着した状態です。ここまで来るのに結構時間がかかります。

主脚室内部に謎の(?)玉状のパーツがあります。何かのタンクでしょうか?

シートはかなり多くのパーツで構成されています。

シートを組み立てた状態です。シートベルトはデカールになっています。

このスケールのキットでシーツベルトがデカールなのは立体感に乏しくなるので鉛板と紙製の金具で作成しました。金具は第2次世界対戦中のドイツ軍機のものですが、そのまま流用しています。

シートベルトを接着して塗装した状態です。

主脚室内部を塗装してから主翼を張り合わせています。

機首のパーツ構成です。

主翼のエルロンが別パーツになっています。主翼や機体に細かなリベットが表現されており、緻密なモールドが良い感じです。

主脚のタイヤのパーツもホイールやブレーキが分割されています。

前脚のパーツ構成です。

キャノピーをマスキングした状態です。

キャノピーは機体内部色のグリーンで塗装後、サーフェーサーを塗装しています。

武装用のパイロンのパーツ構成です。この2つパーツの接着は強度が不足しそうなので、直径0.3mmの真鍮線を埋め込んで強度を確保しました。

おそらく離陸用の補助ロケットのようなものだと思うパーツが付属します。(SPRDというらしい)このパーツは機体後部のエアブレーキ付近に付きます。

ネット上の実機の写真ではSPRDに安定翼のようなものがついているので、プラ版で再現してみました。

サーフェーサーはグレーにしました。退色表現のためにパネルラインは予めフラットブラックを塗っています。

写真中央の期待下部の膨らみはエアブレーキです。開いた状態のパーツも選択できますが、今回は閉じた状態にしました。

開きそうなパネルは塗装の変化をつけるためにフラットホワイトを塗っています。このあたりの表現は実機を参考にしたわけではなく、あくまで模型的な演出のためです。(^^;

キットで指示されている機体の塗装例は4種類ありますが、今回はソビエト仕様の迷彩色を選択しました。この塗装の機体の裏面は、明るいグレーです。

機体上面は茶と緑の迷彩色です。パネルラインのフラットブラックを気持ち残して茶色から塗っています。

迷彩塗装の境界はぼかしていないようなのでマスキングをおこなって塗装しています。

本キットには沢山の武装パーツがついていますが、今回は対空ミサイル2種類と増加燃料タンク1つを選択しました。

機体の塗装が完了した状態です。パネルラインはフラットブラックで墨入れしています。

付属のデカールは余分な透明部分がかなり多めなのでギリギリまで切り取っています。

おびただしい量のコーションマークのデカールが付きますが、実際に使うのは3割位です。色違い(黒と青等)の同じデザインのマークが同梱されていますが、どのように使い分けるかの指示が無かったので黒を主に使用しました。それでも全部張り終わるのに数日かかりました。(^^;

このキットのデカールは水につけるとすぐに台紙から剥がれてきます。長時間に水につけるとデカールの印刷部分がニスの部分から剥がれだしてきました。なので、素早い作業が要求されます。印刷品質は国産のキットに比べると少し劣る感じがします。

ミサイルやパイロンにも多くのデカールが付属します。

軽く、油絵の具で汚れを書き込んでみました。

MiG-21はベストセラー機だけあって多くのバリエーションが存在します。今回紹介したMiG-21 bisは4世代あるMiG-21の最終世代で、ソビエト連邦では1980年代まで使用されました。

今回、エデュアルドのキットを初めて作成しましたが、細かなディティール表現も素晴らしく、パーツの精度も良好に感じました。エデュアルドは主に飛行機のキットを多く販売しており、エッチングのアフターパーツも豊富です。(もともとエッチングパーツが主体のメーカーだったようです。)日本ではキット化されていない機種も多いので、またチャレンジしたいと思います。

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