タミヤ 1/48 スーパーマリン スピットファイア Mk.Vb

スピットファイアはスーパーマリン社が開発したイギリスの戦闘機で、第2次世界大戦を通して活躍しました。スピットファイアはMk.IからMk.XVIまで、非常に多くのバリエーションがあり総生産数は2万機を超えます。Mk.Vbは20mm機関砲2挺と7.7mm機銃4挺を搭載し、バトル・オブ・ブリテンやアフリカ戦線で活躍しました。

今回紹介するキットはタミヤの1/48スケール、スピットファイア Mk.Vbです。本キットは1994年に発売されました。

1/48スケールですが、部品数は少なめです。

コックピットのパーツ構成です。フロントパネルをはじめ、十分な情報量だと思います。

パイロットのフィギュアが付きます。造形も素晴らしいです。

コクピット内部の側面もスロットルレバーなど、パーツ化されています。

コックピットを塗り分けた状態です。コックピット内部色の説明書による色指定では、タミヤカラーの「XF5:1+XF21:3+XF-65:1」という複雑な混色が必要です。作例ではクレオスの364番「BS283 エアクラフト グレイグリーン」がズバリの色なので、それを使用しています。

パイロットも丁寧に塗り分ければ、素晴らしいディティールが浮かび上がります。

フロントパネルの計器類はデカールが付いていません。タミヤのウェザリングマスターEのグレーをドライブラシの要領で塗って、計器類を明るくしてみました。

フィギュアはコックピット組み立て後に乗せることはできないため、予め座席に座らせておきます。

機体は左右に分割されたパーツ構成です。中心線は溶きパテで隙間を埋めています。

主翼の一部は切り取る必要があります。赤く塗った部分が切り取り部分です。

周りのディティールを傷つけないように切り取るのは、少々神経を使います。

主翼下面のラジエターカバー(左)とオイルクーラー(右)のパーツ構成です。

キャブレター空気取り入れ口のパーツ構成です。

キャノピーは3分割されています。マスキングしてから機体内部色を塗っています。

パイロットとコックピットを接着した状態です。

主客周りのパーツ構成です。タイヤにはDUNLOPの刻印があります。

プロペラとスピナーのパーツ構成です。

キャノピーを接着してからサーフェーサーを塗装しました。コックピットは開けたいので、キャノピーの中央部のパーツは、塗装時に細く切った両面テープで仮止めして行いました。

主翼の付け根は少々目立つ段差ができたので、パテで修正しています。

サーフェーサーを塗装した状態です。サーフェーサーはグレーにしました。

退色表現のためにパネルラインをフラットブラックで塗っています。

パネルラインのフラットブラックを、気持ち残すように全体をエアブラシで塗装しています。機体の下面色は組立説明書ではタミヤカラーのAS-11か「XF-19:3+XF-54:5」と指示されていますが、クレオスの363番BS637 ミディアム シーグレーがズバリなので、それを使いました。

機体上面、グレーの迷彩色は組立説明書ではタミヤカラーのAS-10か「X-18:1+XF-21:2+XF-24:2」ですが、クレオスの362番オーシャン グレーがズバリなので、それを使いました。

迷彩塗装の塗り分けに、今回始めてエアブラシ マスキングパテを使ってみました。硬めの(昔あった、おもちゃの)スライムのような感じで、塗装後は簡単に剥がすことができます。

エアブラシ マスキングパテを使った感想ですが、マスキングテープを切り出すより多少は簡単かな?といった感じです。マスキング形状はパテを盛った後でも簡単に調整できるのが良いです。塗装面が平面でなく凸凹しているような場合は、威力を発揮しそうです。

マスキングパテを剥がした状態です。迷彩塗装の茶緑色の部分は組立説明書では「XF-58:1+XF-62:5」ですが、クレオスの361番BS641 ダーク グリーンがズバリなので、それを使っています。

ちなみにマスキングパテは盛ってから一日ほど放置すると、かなり垂れてきます。マスキング後は素早く塗装したほうが良さそうです。

主脚を塗装した状態です。タイヤホイールが別パーツなので、色の塗り分けが楽でした。

パネルラインのスミ入れは、ブラックとダークグレーを使いました。

主翼国籍マークのデカールは予め白いデカールを貼るように指示されています。この上に青と赤の国籍マークを重ねて貼るのですが、マークの透明度が高く白の下地は必須だと思いました。

主翼裏面の国籍マークは大きめのディティールがあり、平面ではありません。

マークフィットスーパーハードを使ってディティールになじませました。マークフィットは必須な感じです。この上に更に国籍マークを貼りますが、2枚重ねて貼るのは少々面倒ですね。

主翼前部の黄色いラインもデカールですが、曲面になじませる必要があるので、ここでもマークフィットを使いました。

黄色ラインデカールの一部赤い部分は7.7mm機銃の発射口が中心になるのですが、かなりずれていました。デカール自体に発射口の穴は空いていないので、デカール貼付け後に穴を開けなければなりません。ここの貼付け位置は注意が必要でした。

位置のずれたデカールは剥がして塗装することも考えたのですが、デカールの上から黄色と赤を塗装して位置を合わせました。あまりきれいに仕上がらなかったのですが、発射口は(きっと)ススで汚れるので、ウェザリングでごまかしました。(^^;

パネルの一部(特に機銃の弾薬装填口)は、シルバーのチッピング塗装で塗装ハゲを書き込みました。マフラーの排気汚れはブラウンとブラックのエアブラシで書き込んでみました。

本キットは1994年の発売なので少々古めの製品ですが、組み立てやすくディティールも十分で、現在でもおすすめできるキットだと思いました。実売¥2000程度と安価なのも嬉しいポイントです。

組立説明書の塗装指示は混色が面倒ですが、迷彩塗装にクレオスの361番、362番、363番と、機体内部色にクレオスの364番を使えば、塗装はかなり楽になると思います。

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