タミヤ 1/48 イギリス主力戦車 チャレンジャー2 イラク戦仕様

チャレンジャー2は1991年から運用が開始されたイギリス主力戦車です。チャレンジャー2は2003年のイラク戦争でも活躍し、現在はチャレンジャー3へのアップグレードが計画されているそうです。

今回紹介するキットは、タミヤ1/48ミニタリーミニチュアシリーズのNo.101として2022年6月に発売されました。本シリーズのスケールは1/48と1/35スケールより小さめなのですが、コレクションしやすいサイズが気に入っており、早速作成してみました。

本シリーズではおなじみの重量感を演出する重りがついています。チャレンジャー2は現用の戦車の中でも大型戦車で、本キットの大きさは1/48スケールでありながら1/35スケールの第2次世界大戦の戦車のキットと変わらない大きさです。

車体を仮組みした状態です。転輪や履帯がほとんど見えなくなるため、これらの塗装はかなり省略できそうです。

キットも車体上部の履帯は省略されており、見える部分のみパーツがあります。工作を簡素化できるので、この割り切りは良いアイデアだと思います。

車体横のサイドスカートも2パーツで構成されています。キャンパス部分の波打った表現もリアルです。

マフラーのパーツ構成です。

車体後部にはジェリカンが2つ、ラックで固定されています。ジェリカンのデザインは第2次世界大戦の頃から変わっていないようです。

ジェリカンラックを組み立てた状態です。

車体後部には更に、予備の燃料タンクが2つ固定されます。

車体後部に固定されるパーツ構成です。

砲塔のパーツ構成です。主砲は軸受にポリキャップが使用されており、上下に稼働させることができます。

方向を組み立て中です。非常にシンプルなデザインです。

砲塔に装備されている、スモークディスチャージャー(発煙弾発射機)とハッチです。

砲塔には機銃が1丁付きます。

車体左右に装備されるワイヤーロープはキットに付属の紐を切り取って組み立てます。

履帯は転輪に接着しないように組み立ててから取り外しました。この状態で塗装に入りました。

下地塗装にマホガニー色のサーフェーサーを塗っています。

搭乗員のフィギュアが付きます。近年のタミヤキットのフィギュアは、実際の人物を3Dスキャナーで採集した原型データを使用しているためか、非常にリアルな造形になっています。

下地塗装に影となる部分をフラットブラックで塗っています。

転輪はサイドスカートに隠れてほとんど見えなくなるため、周囲のゴム部分はマスキング無しでエアブラシで塗装しました。多少、不要な部分に塗料がかかっても気にしません。(^^;

全体の塗装はタミヤのラッカー塗料LP-30ライトサンドをエアブラシで塗っています。

更に、LP-30にオレンジを加えて、影の部分をグラデーションにしました。ハイライトの部分はLP-30にホワイトを混ぜたものを塗っています。

オレンジとホワイトはクレオスのラッカー塗料を使いました。メーカーが異なる塗料で混色しましたが、特に問題は無いようです。(^^;

スリット状の四角い部分は敵味方識別のためのものだそうです。ここはマスキングしてフラットホワイトで塗装しました。

サイドスカートのキャンパス部分はXF-57バフで塗装します。立体感を強調するために継ぎ目の部分は、下地に塗ったフラットブラックを若干残す気持ちで塗っています。

基本塗装が終わった状態です。

履帯は接地面がゴム製で、塗装にはラバーブラックが指示されています。ここは見える部分だけ筆で塗装しました。

ネット上で見かける実車のチャレンジャー2の写真を参考に、塗装が剥げている感じをジャーマングレーでチッピング塗装してみました。

細かな工作ですが、砲塔付け根の左右にある三角形の突起は、実車同様に穴を開けました。

全体の汚しは、砂漠での運用を考慮してクレオスのウエザリングペースト、マッドホワイトとマッドイエローで行いました。

車体全体にはタミヤの墨入れ塗料のダークブラウンを全体的に薄めて塗っています。その他クレオスのウェザリングカラーを砂埃の汚れや、錆っぽい部分に使用しています。タミヤのウェザリングマスターEセットのイエローはドライブラシの要領でリベット等を明るくするのに使ってみました。

塗装後のコマンダーです。1/48スケールだと眉や瞳を塗装するのはかなり厳しいので省略です。(^^;

砲塔には3本の細めのアンテナが装備されています。これは直径0.3mmの真鍮線で追加してみました。長さは適当です。(^^;

ネット上の実車写真では主砲の付け根部分にある装置(サーマル照準器らしい)の奥や、コマンダー前方にある装置にはレンズコーティングされたような部分が見えるため、ハセガワの偏光フィニッシュをそれっぽく切り取って貼ってみました。

この偏光フィニッシュは光学装置等のコーティングされたガラス部分の表現には非常におすすめです。

タミヤ1/48ミリタリーミニチュアシリーズでは久しぶりの現用戦車キットです。個人的には現用戦車は大型化が進んでいるため1/48スケールがちょうど良い感じです。本キットはサイドスカートに隠れた履帯部分のパーツをバッサリ省略する等(履帯上部はアイドラーホイールごと無くなっている)、組み立てやすさを重視した工夫があり、かなり早く(10日ほどで)完成させることができました。

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