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【知育】小学生兄弟が読む図鑑25冊の選び方と我が家の方針【小学館】

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我が家の9歳長男&7歳次男は、2023年時点で小学生向け図鑑25冊を所有する図鑑好き。

我が家では絵本と図鑑は同列。

息子達は、図鑑を絵本感覚でほぼ毎日読んでいます。

この記事では、3歳から図鑑を読み始めて博士キャラを確立しつつある長男をベースとして、我が家における小学生向け図鑑に対する考え方について、簡単にご紹介しますね。

 

なお、所有する図鑑25冊についての紹介記事は下のリンクからご覧ください。

 

ehonmusubi.hatenablog.jp

 

 

小学生向け図鑑を購入した動機

私は、子供の頃から図鑑を読むのが好きでして、暇があれば図鑑を眺め、様々な想像を張り巡らしながらワクワクする子供でした。

図鑑さえあれば、自分では実際に見聞きした事もない沢山の知識を手に入れられ、頭の中で世界中を探索して回れる……!

知的好奇心によるワクワク、知識が身につく事で見える世界が広がっていく感覚を息子達にも味わってほしいと思ったのが、早々に小学生向け図鑑を揃えた1番大きな動機です。

 

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ただ、親になると、ついでに下心も顔を出してくるんですよねー。

それが、子供の頃から図鑑を読むと賢くなる、勉強や知育に役立つという説。

そんな話を耳にすれば、そりゃ~~我が子にも読ませようかな~~~~、なんて、その気になってしまうのは、親心というものでしょう。

 

この説の真偽については、私は専門家ではないので、断定はできません。

ただ、知識は力!

人間のあらゆる発明も発見も、知識が前提。

知識を元に試行錯誤を繰り返し、新しい進歩を見出して、また更なる知識を得る……このループは、人間ならではの特性です。

知らないというだけで損をする事があるのは、社会人の皆様も一度は経験済ではないでしょうか?

その知識の一端、初歩の初歩を学べる図鑑は、子供が力を得るのに役立つツールです。

知識をスポンジのように吸収する幼少時に、知的好奇心を刺激して思考を活発化させる効果も見込めますし、図鑑で調べる行為に慣れていけば、情報収集能力を養う効果も得られるでしょう。

以上の理由から、私は知育的メリットがあると考え、息子達へ図鑑を購入する動機になっています。

 

 

なお、勉強の成績については、これ微妙なんですよね……。

一応、私の知っている範囲内では、学校の成績が良かった人達は、幼少時から図鑑や辞書を読む習慣が身についている人ばかり。

私の狭い人間関係における個人的な印象に過ぎませんし、これは卵が先かニワトリが先かのような話ですが、あながち関連性がない訳でもないとは感じます。

ただ、過大な期待はせず、宝くじに当たったらラッキー程度に思っておいた方が良いですね。

 

図鑑によっては、学校の成績に直結しない内容も沢山ありますし、数値化できない部分で恩恵にあずかる場合も多々あります。

それに、成績が良いからと言って実際に頭が良いかというとそれは別だったり、社会人になってから実を結ぶかと言うとこれも別だったりする訳で……正直、人生の準備期に過ぎない学生の成績に左右されるのは、学生時代だけで、社会人になってからは関係ない事が多いですからねえ……。

ですから、図鑑が成績に役立つかもという下心は、子供の為にも自分の為にも、一端捨てる事をオススメします。

 

 

図鑑購入のタイミングとその後の経緯

我が家では幼児用のこども図鑑は元々家に置いていましたが、長男が3歳の誕生日から小学生向け図鑑を揃え始めました。

図鑑を早めに揃えておけば、学習に対する先入観やマイナスイメージを持たずに、図鑑を調べて知的好奇心を満たす事を楽しめるようになるから、と考えた為です。

読めるひらがなが増えてきた時期であり、普段の会話の語彙数と、知的好奇心・理解力の成長具合が伸びてきた事も、このタイミングを選んだ理由ですね。

図鑑の説明を自力で読むのは無理でも、絵本と同じように図鑑の存在へ慣れ親しんでもらうには、丁度良い頃だと判断しました。

 

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長男の図鑑を巡る成長ぶりは、以下の通り。

 

<3歳>

まず最初は、幼稚園でよく目にする生き物を取り扱った3冊(動物・昆虫・花)を誕生日にプレゼント(その後、他の種類の図鑑を追加する際は、本人の興味嗜好を考慮して選ぶスタンス)。

最初は絵本感覚で眺めていましたが、ひらがなを全て読めるようになった3歳3ヵ月頃には図鑑から知識を得られると体感したらしく、私に向かって気になる生き物の名前を一緒に読み上げてほしいと要求するようになりました。

 

私の方からは、気になるものがあれば図鑑を一緒に調べてみようか、というアクションを繰り返し(ただし、強制はしません)、図鑑で調べるのを習慣化。

幼児は親の行動を真似しますから、私も趣味と実益を兼ねて、当たり前のように図鑑を読み、図鑑で調べる生活を日々送りました。

 

<4歳>

4歳過ぎには1人で図鑑を一日中読む時間が一気に増え、集中力を発揮。

私の想定以上に、図鑑をずーーーーっと読んでいて、元々好んで見ていたNHKの生き物番組と図鑑を見比べる行動も増えました。

何かあるたびに、「よし、図鑑をしらべてみよう!」というセリフを口にするようになったのも、この頃です。

まだ、索引はまだ引けない為、知りたい情報がどこにあるかわからない場合は、私の元へ図鑑を持ってくるのを繰り返していました。

 

<5歳>

5歳頃には、カバーに印刷してある他の図鑑の一覧写真を見ては、欲しい図鑑のリクエストを具体的に出すようになりました。

新しい図鑑を購入したら、「○○の図鑑を買ったよ」と一声だけ掛けて、本棚へ入れておけば、自分から「あ、新しい図鑑だ!」と食いつき、勝手に読み込むように。

索引を引くのも上手くなり、私への依頼も激減。

図鑑付録DVDの視聴を特に好むようになったのも、この頃です。

 

<6歳>

同じテーマを扱っている別の図鑑同士を見比べて、情報が同一であるか、違いがあるかを自力で比較検証するようになりました。

図鑑の使用スキルも上がったのか、解説内容に出てくる用語への理解度も上昇。

宇宙などの抽象的思考能力を必要とするテーマに関しては、まだ理解が及ばないものの、生物に関する図鑑に関しては、大まかながらも内容が頭に入っている状態になり、「○○なら、ここに載っているよ」と解説しながら、図鑑を開くようになりました。

 

<7歳以降>

図鑑の解説に関する基本的な使い方はマスター。

宇宙などの理解の及ばない部分も多いですが、通常の解説部分に関しては、ほぼ把握できるようになりました。

読み物ページに関しても、目を通すページが増加。

小学校では図鑑で得た知識を披露する機会が増え、クラスでの博士キャラとしての立場を得つつあるようです。

 

 

図鑑の置き場所

我が家の場合、息子達が家で過ごす時間が最も長いのがリビングです。

その為、図鑑はリビング、テレビボード隣の本棚に置いています。

リビングに図鑑を置いて読んでいた子供の頃の私自身の経験に基づき、場所を決めました。

 

テレビを見ていてわからない事があれば、すぐに調べられるようにするのが目的。

遊びの一環として図鑑をめくったり、絵本代わりに読むのも気軽にできますね。

図鑑は重いので、すぐに読める場所に置いておかないと、わざわざ取りに行くのが面倒くさくなってしまい、手に取る頻度が下がってしまいます。

大事にしまい込んでおくなんて言語道断!

 

知りたいと思ったら即座に手に取れる場所に置く事で、図鑑への心理的ハードルを下げるのが目的ですから、該当する場所が他にあれば、リビング以外でも良いですね。

 

 

小学館の図鑑NEOをメインに選んだ理由

小学生向けの図鑑といえば、今は各出版社から多く出ていますね。

有名どころとしては、以下の5種類でしょうか?

 

<DVD付き>

 

  • 小学館の図鑑NEO(約60年に渡る図鑑ノウハウあり。豆知識や体験記事多し)

 

 

  • 講談社の動く図鑑MOVE(DVD付図鑑の先駆け。迫力ある写真に力を入れている)

 

 

  • 学研の図鑑LIVE(アプリと連動した3DCGが体験できる。全巻DVD付き)

 

 

 

<DVDなし>

 

  • ニューワイド学研の図鑑(学研のロングセラー。生態に着目した大きな写真)

 

 

  • ポプラディア大図鑑WONDA(掲載種数はトップ。子供でも調べやすい索引)

 

 

 

その中でも、我が家は、小学館の図鑑NEOをメインで採用しています(一部を除く)。

理由としては、以下の通り。

 

 

基本的な知識を得る図鑑としての形式に則っている

白背景で写真やイラストが見やすい、オーソドックスな図鑑としてのレイアウトを採用している点を重視しました。

子供にとって、図鑑は基礎知識を身につける為のものですから、読み物として面白いものはあくまでもサブ、メインは昔ながらの図鑑スタイルによる解説が良いと判断。

ただし、コラムや特集記事などを適度に差し込んで、子供の興味を引く事も重要(面白そうだと読んでもらえなければ、意味がありません)。

 

これらを踏まえて、情報と紙面の華やかさのバランスが取れて、一番見やすい図鑑をと考えた時に、定番的だなと私が感じたのが、小学館の図鑑NEOでした。

 

 

写真とイラストの良いとこ取り

写真は対象のリアルな姿を学ぶには必要ですが、私が重視したいのはイラストです。

イラストの長所は、子供へ細かい特徴や情報を視覚的にわかりやすくハッキリと提示し、実際に自分で絵を描くのにも真似をしやすくて参考になる点だと思っています。

写真だけだと、輪郭が背景に埋もれてしまったり、陰影で見えにくかったり、模様が分かりにくかったり……知識も経験も少ない子供には、細部が把握しにくい事もあるんですよね。

生物が生き生きと動いている姿の写真も素晴らしいですが、図鑑の目的は生物の特徴を把握する事。

 

写真とイラストの両方を駆使して、その生き物の姿を1番わかりやすいように組んであるのが、小学館の図鑑NEOの長所です。

 

 

DVDにドラえもんが登場!

日本の子供ならば誰もが知っている、ドラえもんとのび太がDVDのナビゲーター。

 

 

映像解説はドラえもんと関係のない声優さんが吹きこんでおり、番組をドラえもん&のび太と一緒に視聴しているという設定でして、ドラえもん達のミニアニメもちょこちょこ挟まれています。

図鑑自体に興味を示さない子でも、ドラえもん達のおかげで、DVDへ食いつく確率は急上昇!

さすがは小学館……子供心の扱い方は心得てますよ。

ドラえもんは鉄板コンテンツですね~。

映像はイギリスのBBCによるドキュメンタリー映像を使用。

知識の世界への取っ掛かりとしては文句なしです。

 

実は、最初の購入時、ポプラディアと小学館の図鑑NEOで迷ったのですが、幼児の興味をまず引くのを重視して、DVD付きの小学館の図鑑NEOに決めた経緯があります。

 

 

珍しいラインナップも揃っている

2023年6月現在、小学館の図鑑NEOはシリーズが26冊出版されています。

そのラインナップは定番の動物や魚などのテーマ以外にも、『イモムシとケムシ』・『きのこ』・『人間』・『科学の実験』など、ちょっとニッチなテーマにも及び、大人でも気になるものばかり。

珍しいテーマを図鑑として真正面から取り扱っているのが面白いですね。

これだけあると、定番を揃えた後は、子供の好み次第で珍しいテーマを選んでいこうかな、という気にもなります。

 

 

結局、フィーリング??

今は図鑑の戦国時代と言ってもいいくらい、各社しのぎを削って、工夫を凝らした図鑑を出版していますので、実はどれを選んでも大きな差はありません。

私も最初購入する時は、どの図鑑が良いのかをネットで調べ、表を作って比較し、本屋さんでも実物を見比べながら悩みましたよ?

でも……実際に図鑑を使ってみて感じるのは、解説内容、オマケの特集ぺージ、DVD映像の提供元などにそれぞれ違いはあっても、子供の学習には特に影響のない微々たる差だな……という事。

図鑑の特色としてよく挙げられる、分類の仕方が違う云々も、よほどの図鑑マニアでなければ、やっぱり大した影響を感じません。

分類による掲載順が違ったところで、使えばすぐに慣れてしまうんですよね。

 

身も蓋もありませんが、自分達にとって紙面が見やすいかを店頭で確認してみて、読み物やDVDなどの付録部分などの好みで選んで良いと思いますよ。

小学生が使うモノですから、基本データさえ押さえておけば、充分。

データが足りないと感じるようになっても、それは小学生向けが合わなくなってきただけですから、更に詳しい図鑑や他の書籍を購入すれば済む事なんですよね。

 

実際、私が小学館の図鑑NEOをメインに決めたのも、前述の理由4点により、自分の好みに合ったからです。

子供が成長して、独自の好みが出てきたら、その時以降に購入する図鑑に反映させてあげれば良いんじゃないでしょうか。

個人的には、小学館の図鑑NEOだと小学校高学年辺りには物足りなくなりそうな気がしていますので、その頃にもし図鑑が必要ならば、もっと対象年齢が上のものに買い替えようと考えています。

学研の原色ワイド図鑑とか良いかも?

 

まとめ

息子達は小学4年生&2年生ですから、図鑑生活はまだまだ途上です。

次男に関しては、宇宙関連はまだ歯が立たず、手持ちの図鑑への理解が深まるのはこれからでしょうね。

2人とも、このまま図鑑好きでいるかもしれませんし、その内に興味をなくすかもしれません。

実はここまで図鑑好きになるとは、私も予想外でしたので、どんな関係に発展していくかは、これからじっくりと観察していくつもりです。

観察ついでに、私が読みたい図鑑もこっそり買って、本棚に忍ばせたりして……。

 

なお、今まで述べてきた図鑑を巡る話は、一般家庭である我が家の場合です。

子供には個人差がありますから、図鑑よりも他の遊びが好きな子もいるはず。

決して強制する事なく、それぞれの好みを優先してあげて下さいね。

図鑑は読みたいから読むもの、面白いから読むもの……子供達にはまず、知識の扉としての図鑑を気軽に楽しんでほしいです。