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ぶらぶら街歩き日記です。北京編4年目です。

旧天津大清郵政局 - 中国近代郵便発祥の地

2022-06-13 | 天津を歩く
天津の旧フランス租界の旧天津大清郵政局は1878年に建てられた歴史建築です。



文献によると、この建物は中国に現存する唯一の大清郵政局の建物だそうです。

前身は天津税関書信館でした。
1878年3月、津海新関(2021年 月 日の日記)に中国初の郵便局となる天津税関書信館が設立されました。当時は税関と郵便は同じ組織が担っていたのですね。
書信館は中国初の切手となる大龍切手を販売したそうです。

郵便局は1880年に天津税関充当達局と改称し、1884年、このビルに転入して事業を始めました。







1897年に天津大清郵便局と改称しました。

その後清国が解体し、中華民国になっても郵便事業を継続しました。

中国近代郵便のルーツと呼べる場所です。
国内初の郵便規則もここで作られたそうです。

2000年、天津市郵便局が財産権を買い取り、天津郵政博物館になりました。その後大掛かりな改修工事が行われました。

レンガ構造の2階建てで、半地下室があるようです。
欧州の古典主義様式と中国の伝統的なレンガ彫刻の技術を結合した作りです。



この壁面の植物の葉のレリーフや当初からあったものでしょうか。

今は天津郵政博物館として開放されています。

天津市文物保護単に指定されています。
2019年には中国工業遺産保護リストにも登録されたそうです。
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