友人に誘われて貴州料理の専門店に行ってみました。
西南官話貴州私房菜というミャオ族の料理を得意とする店のようです。
友人は北京人ですが、数年前に転勤のために貴州省で暮らしたことがあるので、貴州のことをよく知っており、親しみを持っているのだといいます。
振り返ってみると、僕は貴州料理というものを食べるのはこれが初めてかもしれません。
貴州といえば重慶や四川に近いですから、おそらく大きく分ければそっちの系統に入るのだろうと思いますが、友人の解説によると、ただ辛いだけでなく酸っぱいのが特徴だそうです。
また、さまざまな調味料を使った複雑で奥深い味になるのも特徴だとか。
友人によると、貴州は貧困地域なので、市民の暮らしの知恵でニンニクやトウガラシや香草を使った調味料が開発され、安価な食材でも美味しく食べる料理が食べられるように独自の工夫が凝らされているのだといいます。
これらは店の人気メニューという2皿ですが、両方とも独特の味わいでした。パクチーも効いています。激辛というわけではありません。
とても美味しいです。
メインは、ここでしか食べられないという名物の魚の鍋を使った鍋です。
「貴州酸湯魚」とよばれる看板メニューです。
いかがでしょうか。50センチ近くあろうかという大型の見慣れない魚です。
聞いてみると、これは「江団」とよばれる淡水魚で、赤水河という長江の支流で捕れたものだといいます。わざわざ貴州省から運んできたのだと。
鱗がなくて、個性的な顔立ちをしています。
あとで調べて分かったのですが、日本ではイノシシギギという名前だそうです。ナマズ目ギギ科だと。日本にはいない魚のようです。
これはなかなか珍品かもしれません。
スパイスがたくさん入った辛くて酸っぱい鍋スープでぐつぐつと煮込みます。
10分ほど経ちました。辺りは美味しそうな匂いが立ちこめます。
そろそろ食べごろでしょうか。
白身でたんぱくで、プリプリとしていてとても美味しいです。泥臭さもまったくありません。
小骨がほとんどなくて食べやすいのもポイント高しです。
酸味が強く味わいの深いスープが魚の味を引き立てます。
どんどん箸が進みます。ビールとの相性も抜群です。
これぞ川の恵みです。
友人の貴州省に対する愛情とうんちく話も、よい酒のつまみになります。
地元名産の米酒は白濁していて牛乳のような色合いです。
こういうマイナーな中国の地方料理が楽しめるのは、大都市である北京ならではです。
厳しいコロナ感染対策と移動規制でなかなか北京の外に出ることが叶わず、長く不自由な日々が続いたので、食事を通じて旅をしたような気分を楽しむことができました。
西南官話貴州私房菜というミャオ族の料理を得意とする店のようです。
友人は北京人ですが、数年前に転勤のために貴州省で暮らしたことがあるので、貴州のことをよく知っており、親しみを持っているのだといいます。
振り返ってみると、僕は貴州料理というものを食べるのはこれが初めてかもしれません。
貴州といえば重慶や四川に近いですから、おそらく大きく分ければそっちの系統に入るのだろうと思いますが、友人の解説によると、ただ辛いだけでなく酸っぱいのが特徴だそうです。
また、さまざまな調味料を使った複雑で奥深い味になるのも特徴だとか。
友人によると、貴州は貧困地域なので、市民の暮らしの知恵でニンニクやトウガラシや香草を使った調味料が開発され、安価な食材でも美味しく食べる料理が食べられるように独自の工夫が凝らされているのだといいます。
これらは店の人気メニューという2皿ですが、両方とも独特の味わいでした。パクチーも効いています。激辛というわけではありません。
とても美味しいです。
メインは、ここでしか食べられないという名物の魚の鍋を使った鍋です。
「貴州酸湯魚」とよばれる看板メニューです。
いかがでしょうか。50センチ近くあろうかという大型の見慣れない魚です。
聞いてみると、これは「江団」とよばれる淡水魚で、赤水河という長江の支流で捕れたものだといいます。わざわざ貴州省から運んできたのだと。
鱗がなくて、個性的な顔立ちをしています。
あとで調べて分かったのですが、日本ではイノシシギギという名前だそうです。ナマズ目ギギ科だと。日本にはいない魚のようです。
これはなかなか珍品かもしれません。
スパイスがたくさん入った辛くて酸っぱい鍋スープでぐつぐつと煮込みます。
10分ほど経ちました。辺りは美味しそうな匂いが立ちこめます。
そろそろ食べごろでしょうか。
白身でたんぱくで、プリプリとしていてとても美味しいです。泥臭さもまったくありません。
小骨がほとんどなくて食べやすいのもポイント高しです。
酸味が強く味わいの深いスープが魚の味を引き立てます。
どんどん箸が進みます。ビールとの相性も抜群です。
これぞ川の恵みです。
友人の貴州省に対する愛情とうんちく話も、よい酒のつまみになります。
地元名産の米酒は白濁していて牛乳のような色合いです。
こういうマイナーな中国の地方料理が楽しめるのは、大都市である北京ならではです。
厳しいコロナ感染対策と移動規制でなかなか北京の外に出ることが叶わず、長く不自由な日々が続いたので、食事を通じて旅をしたような気分を楽しむことができました。