黄疸の原因は何かしらの重篤な疾患であることが多く、迅速な診断が必要です。
ただし、ある程度診断アプローチのやり方が確立していて
基本に忠実にアプローチしていけば原因追求は比較的楽ちんです。
ただね、この「基本に忠実」が激ムズ。
見逃されることが多い疾患(というか病態)だと思います。
なので、これから何回かに渡って「黄疸」について書いて行こうと思います。
黄疸の定義ですが「生体内に過剰にビリルビンが蓄積すること」です。
眼球粘膜や皮膚などの組織、体液が黄色くなります。
案外、動物でもはっきりわかりますよ。
体の中のビリルビンが過剰になると血液中に反映されるため
黄疸は血液中のビリルビンが高い状態と一致します。
ビリルビンは赤血球に含まれるヘモグロビンが分解される過程で生じます。
ヘモグロビンの分解産物である非抱合型ビリルビンは
肝臓で反応を受けて抱合型ビリルビンになり胆汁中に排泄されます。
クソミソ面白くないことを書いてしまいましたが
要はこの反応のどっかが故障してるわけで
それを暴いていくのが
基本に忠実な診断ということです。
では。