不本意ながら毎年恒例で3回目となってしまいましたが、当日の思考内容と再現答案を来年度の自分への参考のため、あわよくば口述試験対策のために残します。
またこのブログを見てくれた方の参考になれば幸いです。
(初回投稿23年11月19日、得点開示24年2月12日更新)
 
例年受験後すぐにこのブログ作成していましたが、今年は行政書士試験を優先したため遅くなりました。
ただ、再現答案自体は試験日の夜に作成したものです。
 

※参考にKECとTBCの解答例を並べてます。

 昨年までは1社だけでしたが、今年はスクールによる違いも確認するために2社にしました。

(この2社にした理由:KECはいちばん早くて毎年見てるため、TBCはYouTubeで一次テキストからお世話になるかもしれないため)

 

 

■問題用紙を破ってページ数を上部に記入 0〜1分

 

■与件文を荒読 1〜2分

OEM生産の化粧品会社。

そこそこ規模が大きいということだけを確認。

 

■財務諸表確認 2〜3分

営業利益率が明らかに少ない。

効率性は固定資産が大きくなっていてよくない。

あれ?有形固定資産は?無形固定資産があるからあとで使うのかな?

棚卸資産は減ってるけど与件文見ないとわからない。

あと安全性については未払い金減ってるけどどこに使えばいんだろ?

 

■各設問の想定解答時間と解く順番を設定 3〜7分

第1問 経営分析 10分

第4問 記述   10分

第2問 CVP    20分

第3問 NPV   20分

解答用紙見ても記述多そうだし、時間が足りないだろうと思いながらも想定時間はあくまでも目安と思ってほぼいつも通りの配分で割り振った。

 

■与件文読解 7〜11分

第3段落で外部環境の変化で競争激化、仕入原価上昇を確認。
営業利益率が低いということを確認済みだから第3段落は解答根拠に使用することを確認。
第5段落に書いてある基礎研究を共有してシナジー効果を出すのかも。
最終段落はOEM企業がノウハウを活かして自社生産するというレアなケースということを確認。
 

第1問

(設問1)

 D 社の 2 期間の財務諸表を用いて経営分析を行い、令和 3 年度と比較して悪化し たと考えられる財務指標を 2 つ(①②)、改善したと考えられる財務指標を 1 つ(③) 取り上げ、それぞれについて、名称を⒜欄に、令和 4 年度の財務指標の値を⒝欄に 記入せよ。解答に当たっては、⒝欄の値は小数点第 3 位を四捨五入して、小数点第 2 位まで表示すること。また、⒝欄のカッコ内に単位を明記すること。

再現答案

売上高営業利益率11.59% 

固定資産回転率23.04回 

流動比率433.64%

参考:KEC解答例

売上高販管費率 50.07( % )
有形固定資産回転率 71.90( 回 )
当座比率 311.97( % )

参考:TBC解答例

売上高営業利益率 11.59( % )
総資本回転率 1.53( 回 )
自己資本比率 77.56( % )

 

<設問解釈と解答>11〜17分

収益性は与件文にも人件費を削減しないと記載があったので自信を持って解答。

 

効率性が悪化しているのはわかったが、「建物・工具等」だけで有形固定資産としていいか自信がなく、普段見かけない無形固定資産を使ったほうがいいのかとも思ったが、無形固定資産回転率という言葉は聞いたことがなかったので、固定資産回転率で逃げた。

 

安全性もいろいろ書けると思ったが、当座比率に「その他の流動資産」を入れるのかわからなかったので流動資産で逃げた。

 

 

(設問2)

設問 1 で解答した悪化したと考えられる 2 つの財務指標のうちの 1 つを取り上 げ、悪化した原因を 80 字以内で述べよ。

再現答案

売上高営業利益率が悪化したと考えられる。原因は、同業他社との競争激化により販売が低迷した一方、将来の成長を見込んで 人件費の削減をせず営業利益が減少した為である。

参考:KEC解答例

同 業 他 社 と の 競 争 激 化 で 売 上 が 減 少 す る 中 で、未 投 入 の 商 品 開 発 の た め の 基 礎 研 究 費 用 が 負担 と な り 、 人 件 費 の 削 減 も 行 っ て い な い た め、売 上 高 販 管 費 率 が 悪 化 し て い る 。

参考:TBC解答例

売 上 高 営 業 利 益 率 が 悪 化 し た 原 因 は 、 同 業 他社 と の 競 争 激 化 に よ る 販 売 の 低 迷 に 対 し 、 開発 中 の 新 製 品 販 売 に よ る 成 長 を 見 込 み 、 人 件
費 等 の 固 定 費 削 減 を 行 わ な か っ た た め で あ る 。

 

<設問解釈と解答>17〜22分

これは与件文からほぼそのまま抜き出しで、他に書きようがない。

 

再現率90% 自己採点15/20点

 

第2問

(設問1)

D 社の 2 期間の財務データから CVP 分析を行い、D 社の収益性の分析を行う。 原価予測は営業利益の段階まで行い、 2 期間で変動費率は一定と仮定する。  以上の仮定に基づいて D 社の 2 期間の財務データを用いて、⑴変動費率および ⑵固定費を求め、⑶令和 4 年度の損益分岐点売上高を計算せよ。また、⑷求めた損 益分岐点売上高を前提に、令和 3 年度と令和 4 年度で損益分岐点比率がどれだけ変 動したかを計算せよ。損益分岐点比率が低下した場合は、△を数値の前に付けるこ と。  解答に当たっては、変動費率は小数点第 3 位を四捨五入して、小数点第 2 位まで 表示すること。また、固定費および損益分岐点売上高は、小数点第 2 位まで表示し た変動費率で計算し、千円未満を四捨五入して表示すること。

再現答案

変動費率 63.31% 

固定費 1,141,590千円 

損益分岐点 3,111,447千円 

損益分岐点比率の差 14.73%

参考:KEC解答例

(1) 63.31% 

(2) 1,141,590 千円 

(3) 3,111,447 千円
(4) 14.73 ポイント

参考:TBC解答例

(1) 63.31%
(2) 1,141,590 千円
(3) 3,111,447 千円
(4) 14.73%

 

 

<設問解釈と解答>32〜53分

連立方程式で解きやすかったが、四捨五入後の計算で検算が合わず何度も計算してしまった。

時間かけすぎと思ったが、ここでミスるわけにはいかないと思って、この時点で完登はすでにあきらめてた。

 

(設問2)

 D 社のサプリメントの製品系列では,W 製品,X 製品,Y 製品の 3 種類の製品 を扱っている。各製品別の損益状況を損益計算書の形式で示すと、次のとおりであ る。ここで、この 3 製品のうち、X 製品は営業利益が赤字に陥っているので、その 販売を中止すべきかどうか検討している。

 X 製品の販売を中止しても X 製品に代わる有利な取り扱い製品はないが、その 場合には X 製品の販売によって X 製品の個別固定費の 80 %が回避可能であるとと もに、X 製品と部分的に重複した効能を有する Y 製品に一部の需要が移動すると 予想される。  ⑴このとき、X 製品の販売を中止すべきか否かについて、カッコ内の「ある」か 「ない」に○を付して答えるとともに、20 字以内で理由を説明せよ。さらに、⑵ X 製品の販売を中止した場合に、現状の営業利益合計 2,500 万円を下回らないために は、需要の移動による Y 製品の売上高の増加額は最低いくら必要か。計算過程を 示して答えよ。なお、割り切れない場合には、万円未満を四捨五入すること。

再現答案

(1)ない / 個別固定費削減額よりも限界利益が上回る為。20

(2)白紙

参考:KEC解答例

(1) ない / X 製 品 の 差 額 利 益 は 8 千 万 円 と プ ラ ス の た め。

(2) 20,000 万円

参考:TBC解答例

(1) ない /  中 止 す る と 、 X 製 品 の 貢 献 利 益 を 失 う た め 。
(2) 20,000 万円

 

<設問解釈と解答>53〜60分

(1)は深く考えずそのまま書いたが、キーワードになりそうな貢献利益は書くべきだった。

(2)をやろうかNPVをやろうか迷ったが、大きな問題のボス問題は超難問なのではないかと邪推してしまい、NPV前半の問題が簡単だろうと予想してスルーしてしまった。

 

(設問3)

D 社では、売上高を基準に共通費を製品別に配賦している。この会計処理の妥当 性について、あなたの考えを 80 字以内で述べよ。

再現答案

妥当性は低いと考える。理由は、製造時に実際に発生している費用ではなく、実態を反映していない為である。製品別の費用を把握した上で、活動基準で管理を行うべきである。80

参考:KEC解答例

売 上 高 基 準 で 共 通 費 を 配 賦 す る 方 法 は 簡 便 であ る が 、 実 際 の 製 品 毎 の コ ス ト 構 造 が 考 慮 され な い た め 、 事 業 の 存 廃 判 断 や 適 正 原 価 の 見
極 め の 参 考 と す る に は 妥 当 と は い え な い 。

参考:TBC解答例

妥 当 で は な い 。 売 上 高 を 基 準 に す る と 、 費 用の 発 生 実 態 に よ ら ず 売 上 高 の 大 き い 製 品 に 共通 費 が 多 く 配 賦 さ れ 、 正確な製品 原 価 を 基 に
し た 製 品 別 の 損 益 比 較 が で き な い た め で あ る。

 

<設問解釈と解答>60〜65分

これまた簡単な記述問題。先を急ぐ。

考えを述べよ、とあるので妥当でない理由と、適切な管理方法として活動基準での管理を書いた。

 

結局中ボス問題を解かずに32〜65分で計33分もかかってしまった。

ただ、後から見てみると中ボス問題も10分あれば確実に解けた問題だったので、NPVに進んでしまったことが悔やまれる。

 

再現率90% 自己採点20/30点

 

 

第3問

(設問1)

年間販売量が⑴10,000 個の場合と、⑵5,000 個の場合の正味現在価値を求めよ。 ⑴については、計算過程も示すこと。そのうえで、⑶当該設備投資の正味現在価値 の期待値を計算し、投資の可否について、カッコ内の「ある」か「ない」に○を付して 答えよ。

再現答案

(1)13,257万円

(2)4,871万円

(3)741万円

投資可否:ない

参考:KEC解答例

(1)2,585万円

(2)△5,702 万円

(3)98.9 万円

投資可否:ある

参考:TBC解答例

(1)2,585万円

(2)△5,702 万円

(3)99 万円

投資可否:ある

 

<設問解釈と解答>65〜75分
残り15分でCVPを解こうか迷ったが、設問1の問題文が短いのでサービス問題だろうと思ったが、コテコテのNPV問題だった。
KECの途中計算見たらすぐに理解できたが、現場でこのレベルは無理。
速攻あきらめてCVPに戻るべきだった。
 
(設問2)

⑴ 初年度末に 2 年度以降の販売量が 10,000 個になるか 5,000 個になるかが明ら かになると予想される。このとき、設備投資の実行タイミングを 1 年遅らせる場 合の当該設備投資の正味現在価値はいくらか。計算過程を示して答えよ。 1 年遅 らせる場合、初年度の固定費は回避可能である。また、 2 年度期首の正味運転資 本の残高はゼロであり、その後は資料における残高と同様である。なお、 1 年遅 らせる場合、設備の耐用年数は 4 年になるが、その残存価額および処分価額は変 化しないものとする。 ⑵ 上記⑴の計算結果により、当該設備投資を初年度期首に実行すべきか、 2 年度 期首に実行すべきかについて、根拠となる数値を示しながら 50 字以内で説明せ よ。

再現答案

(1)白紙

(2)白紙

参考:KEC解答例

(1)620 万円

(2)N P V 期 待 値 は 初 年 度 投 資 で 99 万 円 、 2 年 目後 で 62 0 万 円 な の で 、 2 年 度 期 首 に 状 況 を 勘案 し て 投 資 実 行 す る 。

参考:TBC解答例

(1)620万円

(2)2 年 度 期 首 に 実 行 す べ き で あ る 。 正 味 現 在 価値 は ど ち ら も 正 で 、 2 年 度 期 首 の 方 が 52 1 万円 大 き い た め で あ る 。

 

<設問解釈と解答>
問題すら読んでない。
ただ、例年のラスボス問題よりは解きやすそうに見える。
 
再現率70% 自己採点0/30点
 
 

第4問

(設問1)

D 社は、基礎化粧品などの企画・開発・販売に特化しており、OEM 生産によっ て委託先に製品の生産を委託している。OEM 生産の財務的利点について 50 字以 内で述べよ。

再現答案

①固定資産を削減でき、資本安全性が高まる事②変動費のみの管理となり、製品別の収益性を把握しやすい事。48

参考:KEC解答例

O E M 生 産 に よ り 製 造 コ ス ト を 低 減 で き る 。ま た 生 産 設 備 の 投 資 を 避 け 、 キ ャ ッ シ ュ フ ロー の 改 善 が 可 能 に な る。

参考:TBC解答例

生 産 の た め の 設 備や 要 員 を 自 社 内 に 抱 え な いた め 、 固 定 費 を 抑 え ら れ 、 売 上 高 が 減 少 し ても 利 益 を 確 保 し や す い 。

 

<設問解釈と解答>22〜27分

OEM生産の知識でとにかく短時間で処理することを心がける。

固定費がかからない、管理しやすい、という2軸の解答とした。

固定費を削減ではなく、抑えるくらいの表現にしておくべきだった。

 

 

(設問2)

D 社が新たな製品分野として男性向けアンチエイジング製品を開発し販売することは、財務的にどのような利点があるかについて 50 字以内で述べよ。

再現答案

①競争回避により高単価設定が可能になり、収益性向上②独自技術の無形固定資産によるシナジー効果がある事。50

参考:KEC解答例

自 社 生 産 に よ り 製 造 コ ス ト の 一 部 を 固 定 費 化す る こ と で 、 営 業 レ バ レ ッ ジ を 利 か せ て 収 益 が 向 上 で き る 。

参考:TBC解答例

自 社 生 産 に よ る 固 定 費 の 増 加 は 売 上 高 の 変 化に 対 す る 利 益 の 変 動 性 を 高 め る た め 、 好 調 時は 高 収 益 を 期 待 で き る 。

 

<設問解釈と解答>27〜32分

まずは普通に考えて、リスク分散とシナジーが思い浮かんだ。

ただ、財務的な利点なので、一旦与件文を確認し、競争激化を連呼していたので、それを回避し、収益性向上とした。

気になっていた無形固定資産はここで使うだろうと考え、それにシナジーがあるとした。

ここまで時間通りで内容的にも順調と思えたので、第2問に戻って計算問題を解き始めたときに少し

のんびりしてしまった。

 

再現率80% 自己採点15/20点

 

 

全体としての反省
第2問の設問1で時間をかけすぎたことで、取れた問題を落としたというのが悔やまれる。
慌てずにCVPをじっくり解こうと冷静に考えられなかった。
今考えると第4問を先に解き終わったら、問題難易度の見極めを工程に入れるべきだった。
これはすぐに実行できるので、来年受けたくないけど受けた場合は難易度確認をする。
 
 

全体再現率80% 自己採点計50/100点 

得点開示64/100点(24年2月12日更新)

 

 

 

以上、最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

 

 

 
 
不本意ながら毎年恒例で3回目となってしまいましたが、当日の思考内容と再現答案を来年度の自分への参考のため、あわよくば口述試験対策のために残します。
またこのブログを見てくれた方の参考になれば幸いです。
(初回投稿23年11月19日、得点開示24年2月12日更新)
 
例年受験後すぐにこのブログ作成していましたが、今年は行政書士試験を優先したため遅くなりました。
ただ、再現答案自体は試験日の夜に作成したものです。
 

※参考にKECとTBCの解答例を並べてます。

 昨年までは1社だけでしたが、今年はスクールによる違いも確認するために2社にしました。

(この2社にした理由:KECはいちばん早くて毎年見てるため、TBCはYouTubeで一次テキストからお世話になるかもしれないため)

 

 

■問題用紙を破ってページ数を上部に記入 0〜1分

 

■与件文を荒読 1〜3分

520字。それほど多くないが、事例Ⅲは毎回時間がなくなるので早めによむように意識した。

図表があるので与件文は短め。

図形は活用するだろうと、荒読時点では意識した。

生産の現状があり、新たなX社が現れ、新規で拡大していくというお決まりの流れだろうとは推測した。

 

■設問解釈 3〜11分
 
■与件文読解 11〜21分
 
■解答メモ 21〜32分
 
■全体確認 32〜34分
 

第1問

C社の生産面の強みを2つ40字以内で述べよ。

再現答案

地元食材を使って季節ごとに変更できる対応力、製造部門長の料理経験による製造力。39

参考:KEC解答例

① 販 売 先 か ら の 要 望 に 対 応 で き る 設 備 ② 料 理 人 経 験 の あ る 管 理 職 と 保 有 す る ノ ウ ハ ウ 。 

参考:TBC解答例

①工 場 管 理 者 の 料 理 人 経 験 に よ る 技 術 力 、 ②多 品 種 少 量 の 一 貫 生 産 に よ る コ ス ト 低 減 対 応 。

 

<設問解釈時>

強みだけ、しかも2点指定。

生産面という部分に注意。

順番は最後に解くと決める。

 

<与件文読解後> 75〜79分

最後に解いたが、とにかく時間がなかった。

いろいろ考えたあげく、対応力とか製造力とかかなり抽象的な表現になった。

ただ、具体的に加工にも他に書き方が思いつかず、後で落ち着いて見ても同様の解答になりそう。

 

再現率80% 自己採点5/10点

 

第2問

C 社の製造部では、コロナ禍で受注量が減少した 2020 年以降の工場稼働の低下による出勤日数調整の影響で、高齢のパート従業員も退職し、最近の増加する受注量の対応に苦慮している。生産面でどのような対応策が必要なのか、100 字以内で述べよ。

再現答案

対応策は①販売先ごとの製造ではなく、製品別レイアウトを取り入れる事②商品仕様をデータ化して確定情報を共有する事で、日々の加工方法の指導を減らす。以上により生産効率を高め、人員不足に対応すべきである。99

参考:KEC解答例

① 手 作 業 で あ る 惣 菜 の 製 造 工 程 に つ い て 可 能 な 部 分 に つ い て 専 用 調 理 器 具 の 導 入 や 自 動 化 ・ 機 械 化 等 を 行 う ② 現 在 、 メ モ 程 度 で あ る レ シ ピ に つ い て 体 系 的 に 文 書 化 し 従 業 員 が 参 照 で き る 形 に し て 指 導 ・ 監 督 を 効 率 化 す る 。 

参考:TBC解答例

①各 班 加 工 室 を 縮 小 し 、 前 処 理 工 程 を 交 差 感染 に 考 慮 し て 増 設 し 共 通 加 工 体 制 を 構 築 す る 。②汎 用 調 理 器 具 の 作 業 に 専 用 調 理 器 具 や 自 動加 工 機 を 導 入 し て 、 省 人 化 を 図 る 。 ③レ シ ピを 整 理 し 作 業 を 標 準 化 し て 直 接 指 導 を 減 ら す 。

 

<設問解釈時>

生産面での対応策だから、お約束の生産上の問題点が与件文に上がっているのだろうと推測。

対応策候補として多能工化、外注、ロットを大きく、平準化をメモ。

 

 

<与件文読解後> 34〜45分

520字あり、絶対に時間がなくなるだろうと思って、設問解釈が十分でないまま書きは始めた。

 

読み始めてすぐの2段落目に多品種で少量の受託とあり、これはお決まりパターンだし、設問解釈でも予測していた事だったので、ロットを大きくすべきだろうとメモして、頭の中に刷り込んでしまった。

第6段落で「レイアウト」という単語が出てきた。

しかもホテルや旅館と同様のつくりと来た。これは効率が悪い。

第7段落の手作業という部分も気になる。機械化せよということか。

第9段落では販売先料理長が乗り込んできて口頭で変更指示を出していて、これは効率が悪いのでデータ化すべきだと考えた。

 

今考えると第10段落のメモ程度のレシピをデータ化すると書けば加点はあったと思うが、方向性は大きく変わらない。

整理されずにいる、という箇所にライブラリ化とメモしていたので、それを書かなかったことも若干悔やまれる。

IT化も頭をよぎってメモしていたが、文字数足りず、優先順位も低そうなので見送り。

 

客先と同様のレイアウトは強みという説を目にしたので、真逆にとらえて絶望的な気分になっていたが、やはり今落ち着いて振り返って見てもC社のレイアウトは弱みに見えてしまうし、毎回客先の担当者が製造現場に乗り込んで来られても困る。客先の言いなりになりすぎていたらキリがないし、いいように使われるだけになってしまう。

この辺は、食品工場、食品開発会社、食品商社を経験している自分としてのバイアスがかかったのだと思われる。

 

再現率80% 自己採点10/20点

 

 

第3問

C 社では、最近の材料価格高騰の影響が大きく、付加価値が高い製品を販売しているものの、収益性の低下が生じている。どのような対応策が必要なのか、120 字以内で述べよ。

再現答案

対応策は、販売面で営業部員により営業活動を強化し、数量と販売先を拡大する。生産面で経験値ではなく、過去の使用履歴のデータを元に見込み発注をし、在庫管理を徹底して在庫ロスを削減する事により収益性を高める。100

参考:KEC解答例

① 経 験 値 で 見 積 も っ て い る 食 材 や 調 味 料 の 必 要 量 に つ い て 標 準 化 を 行 い 生 産 計 画 か ら 合 理 的 必 用 量 を 求 め る ② 入 出 庫 記 録 を 記 帳 の 上 D B 化 し 最 新 の 在 庫 状 況 を 関 係 者 が 共 有 す る こ と で 廃 棄 や 欠 品 を 防 止 す る ③ 月 次 の 生 産 計 画 を 短 サ イ ク ル 化 し 実 需 に 合 わ せ た 発 注 を 行 う。 

参考:TBC解答例

①入 出 庫 記 録 を 徹 底 し 実 在 庫 を 正 確 に 把 握 して 過 剰 在 庫 を 減 ら し 保 管 費 用 や 廃 棄 費 用 を 低減 さ せ る 。 ②資 材 管 理 課 が 、 レ シ ピ や 週 次 に
変 更 し た 生 産 計 画 に 基 づ く 各 班 の 発 注 数 量 に 、安 全 在 庫 を 加 味 し て 食 品 商 社 に ま と め て 発 注す る こ と で 仕 入 原 価 と 発 注 費 用 を 削 減 さ せ る 。

 

<設問解釈時>
収益を上げるには原価を下げるか、売上伸ばすしかないっしょ、と思って配送業務まで手を出している営業部員6名が気になった。
ただ、事例Ⅲの3問目で営業面の対応策を入れるべきかはさすがに迷ったが、在庫管理以外の論点が見つからなかったこと、第2問で「生産面で」とわざわざ設問文に書いてあることを考慮し、第3問には営業部分に触れてほしいのだろうと考えた。
生産面はどう見ても在庫調達の部分は入るが他が見当たらず、ひとまず設問解釈を早めに切り上げた。
 
<与件文読解後>45〜53分
営業面を入れるか迷いながら与件文を読んだが、収益性を改善できるような記載が在庫管理以外に見当たらない。
経験値で発注していることがダメすぎて、お約束の短サイクル化が優先順位が低いと考えてしまった。
今見てみると得点かせぎで「月次から週次等への短サイクル化」は入れてもよかったかも。

営業面は正社員28名中、営業部員が6名もいるのだからもっと営業活動せぇよ、ということで、高く売ってるから利益率は高そうということで、数量増、販売先増とした。
ただ、もう少しかっこいい書き方があったような気がする
 
再現率70% 自己採点10/20点
 
 

第4問

C 社社長は受注量が低迷した数年前から、既存の販売先との関係を一層密接にするとともに、他のホテルや旅館への販路拡大を図るため、自社企画製品の製造販売を実現したいと思っていた。また、食品スーパー X 社との新規事業でも総菜の商品企画が必要となっている。創業から受託品の製造に特化してきた C 社は、どのように製品の企画開発を進めるべきなのか、120 字以内で述べよ。

再現答案

C社は①営業担当が配送で顧客を訪問した際に季節メニューの変更計画やニーズを収集し②そこで得た情報を社内で共有し、開発担当がメニュー開発する③それを販売先に提案し、すり合わせを行う。以上により、ニーズに合わせた企画開発を進めるべきである。117

参考:KEC解答例

配 送 も 兼 務 し て い る 営 業 部 を 強 化 し 、 現 取 引先 の 他 、 一 般 消 費 者 の ニ ー ズ の 収 集 を 広 く 行う こ と が で き る 体 制 を 整 え る 。 更 に 、 2 名 体
制 の 製 品 開 発 部 に つ い て 人 員 を 強 化 の 上 、 営業 部 と 情 報 を 共 有 し 料 理 人 の 経 験 の あ る B 社社 員 と 連 携 し て 新 製 品 の 企 画 開 発 を 進 め る 。

参考:TBC解答例

①営 業 部 員 は 販 売 先 が 季 節 ご と に 計 画 す る メニ ュ ー を 収 集 し 、 資 材 管 理 課 は 食 品 商 社 か ら商 品 情 報 を 収 集 し て ニ ー ズ を 把 握 す る 。 ②製
品 開 発 部 は 料 理 人 経 験 者 の 技 術 力 を 生 か し た試 作 を 、 販 売 先 料 理 長 や X 社 商 品 企 画 担 当 者の 試 食 後 に 改 良 指 示 し 、 製 品 仕 様 を 確 定 す る 。

 

<設問解釈時>

強みを活かして、ニーズを収集しながら商品開発をしていくという流れはすぐに奥蔵できた。

ただ、食品業界でのバイアスがかからないように注意しながらも、配送までしているということは顧客との接点が多いだろうな、であればそこで情報収集できるだろうな、と決めつけてしまった。

簡単に書けてしまいそうだったが、そんなに簡単に書いていいのだろうかと考え、与件文を見てから考えることとした。

 

<与件文読解後>53〜65分

第1段落を見ると配送業務まで兼務してしまっている営業部員や製品開発部がいるという時点で設問解釈時のストーリーが出来上がってしまった。

今思うと強みがもっと見つかってもよさそうな気がするが、一般論が頭の中の大半を占めてしまい、薄っぺらい内容になってしまい。与件文を読まなくても書けそうな内容になっている。

 

今考えると与件文にある強みで得点稼ぎすべきだった。

地元食材とか季節感のあるメニュー提案とか。

よく見たら第13段落をほぼ見ていなかった。

でも差別化という言葉はメモしてある。

なぜ書かなかったのだろうと悔やまれる。

 

再現率60% 自己採点8/20点

 

 

第5問

食品スーパー X 社と共同で行っている総菜製品の新規事業について、C 社社長は現在の生産能力では対応が難しいと考えており、工場敷地内に工場を増築し、専用生産設備を導入し、新規採用者を中心とした生産体制の構築を目指そうとしている。このC 社社長の構想について、その妥当性とその理由、またその際の留意点をどのように助言するか、140 字以内で述べよ。

再現答案

生産設備導入は妥当性がある。理由は①新規採用者に製品開発や管理の経験がある為②製品部門長に料理人の経験があり商品化が可能な為である。留意点は①現在の製造に加えることになる為、全社的な計画立案が必要になる事②現在の配送と併せる事で配送効率を高める事である。それにより収益性を高める。139

参考:KEC解答例

妥 当 と 考 え る 。 理 由 は 、 加 工 室 の レ イ ア ウ トは ホ テ ル 等 の 厨 房 と 同 様 な 形 態 で 、 手 作 業 によ る 多 品 種 少 量 生 産 に は 向 く が 、 X 社 と の 取
引 に よ る 生 産 量 増 加 に は 対 応 が で き ず 増 築 と専 用 生 産 設 備 導 入 が 必 要 で あ る 。 留 意 点 は 、新 体 制 の 経 験 ・ ノ ウ ハ ウ を 持 つ 従 業 員 の 採 用
と 多 頻 度 配 送 体 制 が 必 要 な こ と で あ る 。

参考:TBC解答例

妥 当 で あ る 。 理 由 は ①収 益 性 低 下 の 既 存 販 売 の 依 存 度 と 原 価 を 低 減 、 ② 存 事 業 へ の 応援 体 制 を 構 築 、 で き る た め 。 留 意 点 は ① 受 注量 や 稼 働 率 低 下 を 考 慮 し 新 規 取 引 先 獲 得 や 段階 的 な 増 築 や 設 備 導 入 を 行 う 。 ② 納 期 遅 延 を防 ぐ た め レ シ ピ や 標 準 化 作 業 を 元 に OJ T で 即戦 力 化 を 図 る 。 ③適 正 な 配 送 体 制 を 整 備 す る

 

<設問解釈時>

第4問で12分も費やしてしまったので時間がない。
140字と第1問の40字もあり、とにかく急ぐ。
新規事業拡大について妥当性があるかないか聞かれているが、ここでないと答えるようなら診断士は不要ではないか、と設問解釈時に考えた。
ただ、思い込みは禁物と考えて冷静に与件文を確認することとした。
設問文に細かく制約条件が書かれているため、書きやすいだろうと推測
理由は①、②〜、留意点は①、②。以上により〜を図る。という構文とした。
 
<与件文読解後>65〜75分
与件文を見ても最終15段落で、新規事業に積極的に取り組む方針と記載があるので、基本的にはやはり社長の気持ちに寄り添うべきだと考えた。
しかも明らかに設備導入を見送った方がよさそうな記載もない。
理由の部分で強みを活かし、留意点の部分では既存事業に悪影響を与えないような観点で考え、生産計画や配送の管理を徹底するということとした。
効果をもう少しかっこよく締めたかったが、収益性と生産面っぽいレイヤーになってしまった。
 
再現率60% 自己採点10/20点
 
 
 
全体としての反省
与件文ではわかりやすい問題点をしっかりとメモできたが、設問の聞かれ方がわかりづらく、難易度が高かったと思われる。
逆に与件文を読まなくてもある程度書けてしまう設問内容だったとも言える。
終わった瞬間は設問文に振り回されて何を書いたのかよくわからず、足切りが頭をよぎった。
ただ、難易度が相当高かったという試験後の評価が耳に入ってくると、難易度の割には何とか最低限の逃げ切りはしているようにも感じる。
今でも疑問なのは設備機器のレイアウトの部分で、ホテルや旅館に対しては強みである可能性が高いが、生産効率や食品スーパー向けの製造においては弱みになるとも考えられる。
実際TBCは弱みと考えているようにも見える。
KECの考え方が正解にも見える。
難易度が高いという評価の通り、スクール解答2社を比較しても解答のバラつきが大きい。
毎度のことだが事例Ⅲは時間が足りず、パニックになり、再現率が悪い。
 
 

全体再現率70% 自己採点計48/100点 

得点開示48/100点(24年2月12日更新)

 

 

 

 

以上、最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

 

 

 
不本意ながら毎年恒例で3回目となってしまいましたが、当日の思考内容と再現答案を来年度の自分への参考のため、あわよくば口述試験対策のために残します。
またこのブログを見てくれた方の参考になれば幸いです。
例年受験後すぐにこのブログ作成していましたが、今年は行政書士試験を優先したため遅くなりました。
ただ、再現答案自体は試験日の夜に作成したものです。
(初回投稿23年11月19日、得点開示24年2月12日更新)

 

※参考にKECとTBCの解答例を並べてます。

 昨年までは1社だけでしたが、今年はスクールによる違いも確認するために2社にしました。

(この2社にした理由:KECはいちばん早くて毎年見てるため、TBCはYouTubeで一次テキストからお世話になるかもしれないため)

 

 

■問題用紙を破ってページ数を上部に記入 0〜1分

500字。

ボリュームと3Cは前年通り。

 

■与件文を荒読 1〜3分

町のスポーツ用品店なのでイメージはしやすい。

そういった店の売上が落ちているという部分もご多分に漏れずというイメージ。

最後の1〜4の事業内容見直しが特徴的で、ここは必ず使うだろうと思って、1〜4の内容をメモしてから設問解釈に進んだ。

 

■設問解釈 3〜9分
設問数少ないけど文字数多いので、事例Ⅰより早く読むことを意識。
 
■与件文読解 11〜22分
 
■解答メモ 25〜35分
解答要素が抜けていないか最後に2分取れたので、ペースとしては可。
 

第1問

B 社の現状について、3C(Customer:顧客、Competitor:競合、Company:自社) 分析の観点から 150 字以内で述べよ。

再現答案

顧客は、古くからの野球チームで、保護者は野球用品の買い替えが負担になっており、チームではメンバーの確保が課題である。競合は、専門店と大型スポーツ用品 量販店で、品揃えがよく、低価格である。自社の強みは、子供の体格や技術に合わせた野球用品の提案力、弱みは野球用品以外の品揃えが広がり、価格が高いことである。150

参考:KEC解答例

顧 客 は 、 主 に 少 年 野 球 チ ー ム と 保 護 者 で あ るが 減 少 傾 向 に あ る 。 自 社 は 、 駅 に 近 く 交 通 の便 が 良 い 場 所 に 立 地 し 、 主 に 野 球 用 品 を 専 門
に 取 り 扱 っ て お り 、 品 揃 え 、 オ リ ジ ナ ル 用 品へ の 対 応 力 、 加 工 技 術 、 個 人 に 応 じ た 提 案 力の 評 価 が 高 い 。 競 合 は 、 チ ェ ー ン 展 開 し て いる 大 型 ス ポ ー ツ 用 品 量 販 店 で あ り 強 力 な 価 格競 争 力 を 保 有 し て い る 。

参考:TBC解答例

顧 客 は ①地 域 の 小 中 学 生 や 保 護 者 と ス ポ ー ツ愛 好 者 。 ②地 域 の 野 球 チ ー ム 。 競 合 は 、 ス ポー ツ 専 門 店 や 大 型 ス ポ ー ツ 用 品 量 販 店 。 自 社
は ①高 い 加 工 技 術 や 納 品 体 制 、 ② オ リ ジ ナ ル用 品 の 対 応 力 や 有 名 ブ ラ ン ド の 品 揃 え 、 ③体格 や 技 術 に 応 じ た 提 案 力 、 ④指 定 納 品 業 者 、⑤ 野 球 チ ー ム と の 関 係 性 、 ⑥ 長 男 の 事 業 承 継 、⑦ ネ ッ ト 活 用 が 不 十 分 。

 

<設問解釈時>

3Cだから昨年同様に自社は強みと弱みを入れることにし、時間をかけずに次の設問解釈に進む。

B社の現状という時制に注意。

順番は最後に解くと決める。

 

 

<与件文読解後> 65〜77分

最後に解いたので、解答に使ったものを書こうと意識した。

 

そのため、近隣公立小中学校は顧客として体操服等を確かに販売しているが、本題から逸れているので外した。

 

競合は抜き出し。

 

自社は強み、弱みを入れるべきというH30でのマニュアルに則った。

KECが弱みを入れてないのが気になる。

そういえばR4も弱みを入れてない人が何人かいた。

強みで刺繍技術を拾っていたが、これも2〜4問の解答に使用してないので外した。

結局コアの強みである提案力のみとなってしまったことが吉と出るか凶と出るか。

弱みは競合の裏返しになってしまったので、なくてもいいくらいの内容になってしまった。

ただ、現状を書けと書いてあるので、第一段落の個人店舗としては広すぎる品揃えは迷ったあげく弱みとした。

方針を野球用品に特化することを10段落で決めただけで、まだ現状では絞りきれていないはず。

 

再現率90% 自己採点20/30点

 

第2問

低学年から野球を始めた子どもは、成長やより良い用品への願望によって、ユニフォーム、バット、グラブ、スパイクといった野球用品を何度か買い替えることになるため、金銭的負担を減らしたいという保護者のニーズが存在する。 

B 社は、こうしたニーズにどのような販売方法で対応すべきか、プライシングの新しい流れを考慮して、100 字以内で助言せよ(ただし、割賦販売による取得は除く)。

再現答案

B社は、体格や技術に合わせた提案力を活かし、各サイズの商品を揃えた上で、月額定額制のレンタルやシェアリングサービスで対応すべきである。それにより保護者の心理的障壁を下げ、新規加入や継続利用を促す。98

参考:KEC解答例

サ ブ ス ク リ プ シ ョ ン 販 売 を 提 案 す る 。 新 品 の他 に 、 子 供 の 成 長 の た め に 使 用 で き な く な った 野 球 用 品 を 買 取 り 、 自 社 で 整 備 ・ 補 修 し リ
ユ ー ス 品 と し て リ ー ズ ナ ブ ル な 価 格 で 提 供 し家 庭 の ニ ー ズ に 合 わ せ た 対 応 を 行 う 。

参考:TBC解答例

子 ど も た ち 一 人 一 人 の 体 格 や 技 術 、 特 性 に 合わ せ た 野 球 用 品 を カ ス タ マ イ ズ し て 提 案 し なが ら 、 サ ブ ス ク リ プ シ ョ ン に よ る 販 売 を 行 う 。契 約 期 間 中 は 成 長 に と も な う サ イ ズ 変 更 や 、良 い 商 品 へ の 取 り 替 え を 月 額 料 金 内 で 行 う 。

 

<設問解釈時>

負担を減らしてプライシングの新しい流れ、と来たので、それっぽい施策を思い浮かべた。

交換、共有、シェアリング、SNS、レンタル、月額定額、サブスク。

サブスクリプションかサブスクライブかわからなかったし、月額定額で逃げることとした。

ターゲットは保護者とわかっているから外した。

 

<与件文読解後> 35〜42分

与件文を見てもこれと言った根拠が出てこない。

13段落で買い替えを連呼しているから設問解釈時にレンタルと考えたからそれは一つ入れようと思ったが、それだけだと何だかプライシングの新しい流れではないな、と思ってシェアリングも追加。

あとは強みを活かすというお約束を入れ、効果を入れる。

心理的障壁という言葉をどうしても入れたくなって入れてしまったが、あまり解答に見かけない言葉だから今思うと外した方がよかったかもしれない。

新規加入を促すのはいいけど、継続利用というのもどうしても入れたくなって追加した。

 

再現率80% 自己採点12/20点

 

 

第3問

女子の軟式野球チームはメンバーの獲得に苦しんでいる。B 社はメンバーの増員のために協力することになった。そのために B 社が取るべきプロモーションやイベントについて、100 字以内で助言せよ。

再現答案

B社は、地域の小学校に通う野球に興味のある女子に対し、説明会や野球教室を実施し、野球の楽しさを体験してもらった上で、野球用品は一定期間無料レンタルサービスを行い、メンバーの獲得に協力すべきである。97

参考:KEC解答例

イ ベ ン ト と し て 、 河 川 敷 野 球 場 を 使 用 し 、 野球 チ ー ム と 共 同 で 初 心 者 向 け の 体 験 教 室 を 行う 。 プ ロ モ ー シ ョ ン と し て 、 自 社 H P で の 案内 の 他 ニ ッ チ な 分 野 の た め 広 域 に 野 球 の 楽 しさ や 体 験 談 等 を 記 載 し た チ ラ シ を 配 布 す る 。

参考:TBC解答例

① 女 子 野 球 コ ー ナ ー を 設 置 し チ ー ム 募 集 と 活動 を 紹 介 す る 。 ②チ ー ム 募 集 の チ ラ シ を 小 中学 校 に 配 布 す る 。 ③野 球 用 品 の 選 び 方 や 手 入
方 法 の セ ミ ナ ー を 開 催 す る 。 ④女 子 軟 式 チ ーム と 体 験 イ ベ ン ト を 行 い 野 球 用 品 を 貸 与 す る 。

 

<設問解釈時>
また、アイデアが問われる問題だろうと想定。
イベントと来たら過去問のパターンで言うと教室、体験、説明会、プロモーションというのがわかりづらいが口コミ、紹介、レンタルあたりで考える。
女子チーム向けだから与件文の中に何かあるだろう。
これは「だなどこ」の構文でまとめることとした。
 
<与件文読解後>42〜52分
女子向けの何かが書かれていると思ったらあまり出てこない。
そうだ強みとしてししゅう技術があった、その技術を使ってかわいいししゅうでデザインか、とも思ったが、街のスポーツ用品店にそんなセンスはないはず。

ここでししゅうはトラップと考えて最後に問いた第1問にも入れていない。

 

ターゲットを入れるようには書かれていないが、無性に入れたくなり、一般論でジ・オデモサイコで入れた。

ジオのところで、近隣の強みも若干チラついたが、強みという強みでもないと思って加えななかった。

 

他も全体的に一般論になっているが、今見てみても仕方がない。

 

再現率80% 自己採点14/20点
 
 
 

第4問

B 社社長は、長期的な売上げを高めるために、ホームページ、SNS、スマートフォ ンアプリの開発などによるオンライン・コミュニケーションを活用し、関係性の強化 を図ろうと考えている。誰にどのような対応をとるべきか、150 字以内で助言せよ。

再現答案

B社は、野球チームの監督に対し、メンバーの体格や技術のデータを管理できるアプリを開発し、そこで得たデータを元に個別提案を行う。保護者に対してはSNSでコミュニティを作り、野球用品のシェアリングを促しながら、ホームページで商品の使用方法等を説明する動画を掲載する。それにより長期的に固定客化を図る。149

参考:KEC解答例

少 年 野 球 チ ー ム メ ン バ ー や 保 護 者 に 対 し て 、① 個 々 の メ ン バ ー に 対 し て 成 長 に よ る 体 格 や技 術 レ ベ ル の 変 化 等 個 人 特 性 に 合 わ せ た 提 案
を S N S で 発 信 す る ② H P 上 で 製 品 情 報 の 発信 と 共 に 、 個 々 の 要 望 や 相 談 を 直 接 受 け 付 ける 。 監 督 に 対 し て 、 チ ー ム の 練 習 メ ニ ュ ー や
メ ン バ ー の 成 績 推 移 等 を 管 理 分 析 で き る ア プリ を 開 発 し て 提 供 す る 。

参考:TBC解答例

①小 中 学 生 や 保 護 者 に 、 一 人 一 人 の 体 格 や 技術 、 特 性 に 応 じ た 商 品 カ ス タ マ イ ズ の 提 案 をHP や SN S で 情 報 発 信 し つ つ 、 保 護 者 か ら の 要望 や 相 談 を 受 け 付 け る 。 ②少 年 野 球 チ ー ム に 、監 督 と メ ン バ ー ・ 保 護 者 と の や り と り 、 メ ンバ ー の 個 人 情 報 や 試 合 戦 績 な ど の デ ー タ 管 理 、用 品 購 入 な ど の 機 能 を 持 つ ア プ リ を 長 男 の 主導 で 開 発 ・ 提 供 す る 。

 

<設問解釈時>

これもアイデアとか知識が問われていると想定。

今回は第3問と違ってターゲットが問われているので誰かしらが出てくるだろうと想定。

長期的な、という言葉と関係性の強化という言葉があるので、最後の効果は固定客化とした。

 

<与件文読解後>52〜65分

第2、第4の見直し案が該当すると考え、ここから引用しようと考えた。

他の与件文を見てもターゲットらしい箇所はなかったので、監督とメンバーや保護者しか出てこない。

一緒にまとめると文章が組み立てられないと考え、R4の肉屋を思い出して、ターゲットを分けてそれぞれの施策を書くこととした。

ただ、デモジオサイコは出てこないのでそこはあきらめる。

 

強みを活かすお約束と与件文からの引用で前半はまとまったが、後半の保護者に対しての施策がまとまらない。

SNSを使用をしてどうするかがわからず、強引に再度シェアリングを使い、ホームページは利用方法が全く出てこないので、動画配信で逃げた。

効果をもう少しかっこよく書きたかったが、文字数が足りず、強引感が漂ってしまった。

 

再現率70% 自己採点18/30点

 

 
 
全体としての反省
問いてるうちはアイデアがかなり問われて、途中何度もくじけそうになったが、振り返ってみてスクール解答と比較してもそれほど悪くないと感じる。
 
事例Ⅰが受験当時はできたと勘違いしてたので、終わったあとはどっと疲れがおそってきた。
 

全体再現率80% 自己採点計64/100点 

得点開示56/100点(24年2月12日更新)

 

 

 

 

以上、最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

 

 

 
 
不本意ながら毎年恒例で3回目となってしまいましたが、当日の思考内容と再現答案を来年度の自分への参考のため、あわよくば口述試験対策のために残します。
またこのブログを見てくれた方の参考になれば幸いです。
 
例年受験後すぐにこのブログ作成していましたが、今年は行政書士試験を優先したため遅くなりました。
ただ、再現答案自体は試験日の夜に作成したものです。
(初回投稿23年11月19日、得点開示24年2月12日更新)

 

 

※参考にKECとTBCの解答例を並べてます。

 昨年までは1社だけでしたが、今年はスクールによる違いも確認するために2社にしました。

(この2社にした理由:KECはいちばん早くて毎年見てるため、TBCはYouTubeで一次テキストからお世話になるかもしれないため)

 

 

■問題用紙を破ってページ数を上部に記入 0〜1分

 

■与件文を荒読 1〜3分

440字。少ない。

と思いきや、やっぱり与件文長すぎ。

慌てずに問題をじっくり読んでいくと決める。

 

組織力がありそうなA社が、ワンマン経営の同業者をM&Aする流れと把握。

最終段落でSNSだの外国人が出てきたので顧客拡大だろうと推測したが、X社正社員が不安を抱えていたという部分はなぜか最後までスルーしてしまった。

 

■設問解釈 3〜11分
 
■与件文読解 11〜25分
 
■解答メモ 25〜38分
 

第1問

統合前の A 社における①強みと②弱みについて、それぞれ 30 字以内で述べよ。

再現答案

自主的に問題解決できる企業文化、各リーダーによる目的意識共有。30 

原材料の調達力が弱い事、新たな顧客層の取り込みができていない事。30

参考:KEC解答例

① 高 品 質 な 商 品 ・ サ ー ビ ス ② 自 主 的 な 問 題 解決 が 可 能 な 組 織 風 土 。

① 常 連 客 の 高 齢 化 ② 原 材 料 業 者 の 高 齢 化 で 仕入 体 制 が 不 安 定 。

参考:TBC解答例

適 切 な 顧 客 設 定 と 高 品 質 な 商 品 と 接 客 。 自主的に問題解決する 風土。

新 た な 供 給 先 確 保 の 対 応 の 遅 れ 。 新 規 顧 客 層の 取 り 込 み の 未 対 応 。

 

 

 

<設問解釈時>

強みと弱みだから特に深く考えず、2点ずつくらい書く。

統合前という時制に注意。

順番は最後に解くと決める。

 

<与件文読解後> 70〜77分

最後に解いたので、解答に使ったものを書こうと意識した。

弱みは9段落からほぼ抜き出しで、こんなんでいいのかな?と若干不安に感じた。

強みは8段落だけしか視野に入らず、物足りなさは感じたものの、時間がなく終了。

今見ると強みは多面的でない。

 

再現率90% 自己採点14/20点

 

第2問

A 社の現経営者は、先代経営者と比べてどのような戦略上の差別化を行ってきたか、かつその狙いは何か。100 字以内で述べよ。

再現答案

先代は、総花的なメニュー展開で、出前もしていたが、 現経営者は、丼等のメニューや出前を廃止し、人気の蕎麦に経営資源を集中した。狙いは事業を集中する事によりオペレーションを効率化する事である。94

参考:KEC解答例

タ ー ゲ ッ ト 客 層 を 地 元 の フ ァ ミ リ ー 層 に 絞 り、ニ ー ズ に 合 わ せ た 店 舗 改 装 、 厳 選 材 料 に よ るオ リ ジ ナ ル メ ニ ュ ー の 開 発 等 で 商 品 ・ サ ー ビス の 質 を 高 め た 。 狙 い は 、 競 合 と の 価 格 競 争を 避 け 高 付 加 価 値 化 に よ る 安 定 経 営 で あ る 。

参考:TBC解答例

①標 的 顧 客 絞 込 み と 店 舗 改 装 、 ②商 品 や サ ービ ス の 高 品 質 化 、 を 行 っ た 。 狙 い は ①ド メ イン 再 定 義 で 従 業 員 の 負 担 を 軽 減 し て 定 着 さ せ
問 題 解 決 型 チ ー ム を 形 成 す る 、 ②同 質 化 を 回避 し 安 定 的 に 利 益 を 確 保 す る 、 こ と で あ る 。

 

 

<設問解釈時>

抜き出し問題だろうと推測。

解答構成もつくりやすそうなので、時間をかけずに解くことを考えた。

先代は〜だったのに対し、現経営者は〜をした。

狙いは〜のため。

 

<与件文読解後> 38〜45分

案の定ほぼ抜き出しと思って5段落の内容をそのまま書いた感じになった。

先代経営者と比べて、と設問文に書いてあるので、7段落目の地元のファミリー層というところまで意識がいかなかった。

 

今見てみると、メニューを変えてその狙いは効率化のため、というだけの内容になっており、7段落のターゲットや価格引き上げという重要キーワードに気づけていない。

先代がどうだったか、という最初に決めた構文に当てはめようとしてしまった。

H30あたりのコピー機等の消耗品に変えていったという過去問のパターンに引きづられたのかも。

 

再現率90% 自己採点10/20点

 

 

第3問

A 社経営者は、経営統合に先立って、X 社のどのような点に留意するべきか。100字以内で助言せよ。

再現答案

留意点は①X社の調達力等とシナジー効果が得られる事②X社従業員とのコンフリクトを回避し、雇用を継続する事③早期にX社の顧客や売上を獲得する事である。以上により、士気向上や組織活性化を図る。94

参考:KEC解答例

経 営 戦 略 面 で 、 X 社 は タ ー ゲ ッ ト が 一 見 客 や通 勤 客 で あ り 、 低 価 格 で 接 客 や サ ー ビ ス を 省力 化 し て い る 。 組 織 面 で 、 ① 社 内 の 意 思 疎 通
が 悪 い ② 離 職 率 が 高 く 従 業 員 が 不 安 を 抱 え てい る こ と 等 、 A 社 と の 違 い に 留 意 す る 。

参考:TBC解答例

①競 合 と 同 質 化 し た 標 的 顧 客 や 低 価 格 対 応 、②従 業 員 の 担 当 横 断 的 な 意 思 疎 通 の 乏 し さ 、③ 顧 客 回 転 率 重 視 の オ ペ レ ー シ ョ ン に よ る 接
客 や サ ー ビ ス の 省 力 化 、 ④個 人 的 な つ な が りに 依 存 し た 食 品 卸 売 業 者 と の 関 係 、 で あ る 。

 

<設問解釈時>
PMIではなく、M&Aの問題と思い込んでいたので、M&Aのメリットデメリットを与件文と絡めれば簡単だろうと推測し、SWOT問題前の最後に解くこととした。
留意すべき点なので、メリットが出るように、デメリットが出ないように留意し、効果でまとめるという流れだろうと考えた。
 
<与件文読解後>62〜70分
解いてるうちに与件文から出てくるだろうと思ったが、調達力意外は一般論と効果を並べただけの薄っぺらい解答になってしまった。
 
再現率80% 自己採点8/20点

第4問設問1

A 社と X 社の経営統合過程のマネジメントについて、以下の設問に答えよ。

どのように組織の統合を進めていくべきか。80 字以内で助言せよ。

再現答案

X 社経営者に仕入れの責任者を任せ、A社担当者にOJT で個人的つながりを承継させた上で、X社の組織的文化 に配慮しながら、全社的に意思疎通を高めて統合を進めるべきである。80

参考:KEC解答例

ト ッ プ 主 導 で 、 オ ペ レ ー シ ョ ン 等 の 具 体 的 改善 に 加 え 、 X 社 従 業 員 と の 意 思 疎 通 を 図 り 、目 指 す 方 向 性 や 目 的 意 識 を 共 有 し 、 時 間 を か
け て 組 織 風 土 の 改 善 を 図 る よ う に 進 め る 。

参考:TBC解答例

①X 社 の 従 業 員 に 明 確 な ビ ジ ョ ン や 処 遇 な どの 緊 密 な 情 報 伝 達 で 不 安 を 解 消 す る 。 ②接 客リ ー ダ ー に チ ー ム づ く り を 行 わ せ 、 教 育 訓 練
等 で 自 主 的 な 問 題 解 決 の 風 土 を 浸 透 さ せ る 。

 

<設問解釈時>

組織問題だから、権限委譲や配置あたりがを絡めるだろうと推測。

まず、〜をして、というR4のようなイメージが出来上がっていた。

 

<与件文読解後>45〜54分

X社が無能な経営者の下でバラバラな組織になっていたということが11段落に書き連なっており、そこから組織面で優良なA社に合わせていくというストーリーは想像ができた。

ただ、強引に進めたらX社経営者がヘソを曲げて個人的なつながりのある食品卸売業者から仕入れられなくなるのではないか、ということが気になってしまい、表向きは責任者を任せながらX社従業員の士気を保ち、OJTで引き継いでいくというポエムができあがってしまった。

与件文を素直に受け入れすぎて、個人的なイメージとつなげたらこんな文章になってしまったという感じ。

 

再現率60% 自己採点8/20点

 

第4問設問2

今後、どのような事業を展開していくべきか。競争戦略や成長戦略の観点から 100 字以内で助言せよ。

再現答案

A社はX社の地元産原材料の調達力を活かし、差別化したメニュー開発で高付加価値な新商品を開発する。また 、SNS等を頼りにする若者達を新規顧客として獲得できる新業態を立ち上げる多角化戦略を採るべきである。100

参考:KEC解答例

① X 社 の 仕 入 先 で あ る 食 品 卸 売 業 者 か ら 高 品質 な 材 料 を 仕 入 れ A 社 の 商 品 ・ サ ー ビ ス 力 の一 層 強 化 を 図 る ② 地 域 住 民 に 加 え て X 社 の 立
地 を 活 か し 、 増 え 始 め て い る 食 べ 歩 き 目 的 の外 国 人 観 光 客 ・ 若 者 等 の 来 訪 者 を 取 り 込 む 。

参考:TBC解答例

①生 産 者 と 戦 略 的 提 携 し 高 品 質 な 地 元 産 原 材料 を 使 用 し た 看 板 メ ニ ュ ー の 蕎 麦 と 接 客 に より 差 別 化 を 行 う 、 ②旧 X 社 の 駅 前 立 地 を 生 か
し 、 食 べ 歩 き の 外 国 人 観 光 客 や 若 者 に 高 品 質・ 高 価 格 な 蕎 麦 を 提 供 し 新 規 顧 客 を 獲 得 す る 。

 

<設問解釈時>

競争戦略や成長戦略とあるので、とりあえずアンゾフとポーター?のマトリクスをメモ。
解答構成案:A社は①〜の観点より〜し、②〜の観点より〜し、③の事業を展開して発展する。

 

<与件文読解後>54〜62分
競争戦略は強みを活かして差別化、成長戦略は多角化と考えたら前半はキーワードを並べ、後半は与件から抜き出しながら成長戦略のマトリクスに当て込んで考えたら書きやすかった。
後半は若干日本語がおかしいが、戦略を素直に書けている。
 
再現率70% 自己採点14/20点
 
 
全体としての反省
前年の反省点だった強み弱みの問題は、最後に他の設問をふまえた内容で書けた。
PMIというよりM&Aで考えてしまったので、第3問は超一般論になってしまった。
第4−2問はいいとして、第4−1問が思い切り外してて、下手すると前年犠牲者がたくさん出たように足切りの可能性もあり。
あと第2、第3問を見返してみると余分な言葉が多かったようにも見える。
 

全体再現率75% 自己採点計56/100点


得点開示45/100点

得点開示4科目計213/400点(24年2月12日更新)


 

 

 

 

以上、最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

 

 

 

10月29日(日)早稲田大学にて中小企業診断士二次試験を受験してきました。

 

これを書いている本日は試験から3週間が経過した11月19日(日)です。

行政書士試験が診断士試験の2週間後だったので、診断士の振り返りどころではありませんでした。

 

行政書士試験の勉強が診断士の足かせになっていたと思うかもしれませんが、行政書士試験を勉強してなかったとしても診断士の勉強がはかどったということはなかったと思います。

むしろ慣れからくる勉強意識の低下により、さらに悪い解答を書いていたという可能性が高いです。

 

逆に行政書士試験の方は診断士の勉強をしていなければ、もう少しいい結果が出たような気がします。

(特に勉強量が点数に反映されやすい行政法)

 

 

 

 

さて、診断士二次試験直後の感想ですが、過去3回受けた中でいちばん手応えがありませんでした。

余裕がなくて再現答案も高い精度のものが書けておりません。

前年のR4はある程度できたという感覚はあり、再現率が高い答案を試験後にすぐに書けましたが、今年は再現答案を試験直後に書きながら、絶望的な感じになってきました。

前年の再現率90%くらいとして、今回は70%くらいです。

 

9月に受けたMMCの模試でも再現答案作成の練習をしましたが、これも昨年の方ができていました。

R4受験直後のブログに「何だかすがすがしい気分だ」とか書いているくらいだからある程度納得していたということでしょう。

ただ、今年は再現率を上げるよりも、とにかく試験中にベストの答案を書くという意識はあったので、再現率がよければいいということもないかと思います。

 

 

 

3週間が経って、この反省文に意味があるのかと思いながらも、何だか前に進めない気もするので残しておきます。

 

その前に過去の本試験後の反省は下記です。

 

<R3の反省>

1、時間が足りなかった

2、設問解釈が不十分だった

3、全体の流れが把握できていなかった

4、再現答案の再現率が悪い

 

<R4の反省>

1、設問の制約条件無視があった

2、事例Ⅰ〜Ⅲの第1問を普通に答えすぎた

3、因果、どうしてどうなる、の文章の流れがおかしかった

 

 

R3の反省に対し、それぞれ具体的な対応策を講じて改善できていたということがR4後のブログに書かれています。

(R4は結構手応えあったので)

 

それではR4の反省に対してはどうだったでしょう。

R5は手応えが悪く、各事例ごとに反省が多くあります。(この後アップ予定)

 

 

以下、反省点です。

 

1、知識不足

 

試験から3週間経ってしまったので、今までは感じることのなかったこのような反省が出てきたのかもしれません。

やはり、再現答案直後に反省点まで残しておくべきでした。

 

事例Ⅰ:PMIについては何の略かもわからない状態

事例Ⅱ:サブスクリプションなのかサブスクライブなのかがわからず、月額定額制で逃げた

事例Ⅳ:当座比率を出したかったが、その他流動資産を外していいのか自信がなく、流動比率で逃げた

 

特にPMIがわかっていないというのは独学のデメリットが出てしまった結果かと思います。

かなり重要論点だったはずですが、過去問解説では見かけなかったのでスルーしていました。

 

 

2、考えながら書いてた

これはR3の反省がR4で割りと改善できたことに対する反動かと思います。

書くことを決めてから書いても結局書きながら修正することが多かったので、それであればとにかく早く書こうということでR4はある程度改善したと思っていました。

 

R5は結果として文章が読みづらくなったような気がします。

要するに因果がわかりづらい文章ということかもしれませんが、これは問題を解き慣れてないからかもしれないし、そもそもそのように問題が作られているのかもしれません。

 

いずれにしても、演習不足ということですね。

 

 

3、事例Ⅳをのんびり解いてしまった

いつものルーチン通りに各設問で時間配分を設定したものの、記述問題が書きやすくて予定より早くできたので、わかる問題をじっくりと確実に解いていこうという思考に陥ってしまいました。

 

CVPの前半が簡単な割に時間がかかってしまい、振り返ってみると罠でしたね。

結果として、CVPの後半、NPVの全部が解けませんでした。

 

早く解かなければいけない、とか記述が終わったら再度時間配分を考えるという意識を持っているだけでもよかったと思います。

 

※23年11月23日追記

事例Ⅳを振り返って思いついたことですが、記述問題を問いた後にざっくりと問題の難易度確認をする時間を取るような工程を入れるようにします。

 


4、初見対応不足

あとの反省は何だろう?と思ったけど意外に思いつきません。

事例Ⅲはいちばん難しいと感じましたが、何をどうすればよかったのか未だに謎です。

 

対応策すら思いつかないというのは最悪の状態ですが、それほど書きづらい問題でした。

例年よりもさらにダメな会社だな、とは思いながらも、いろんなツッコミどころがありすぎて、じゃあどうすべきかということが文章にまとめられませんでした。

 

今同じような問題が出てもできないと思います。

 

 

 

以上、今年の反省をふまえて再度過去の反省を見てみると、、、

 

<R3の反省>

1、時間が足りなかった

2、設問解釈が不十分だった

3、全体の流れが把握できていなかった

4、再現答案の再現率が悪い

 

<R4の反省>

1、設問の制約条件無視があった

2、事例Ⅰ〜Ⅲの第1問を普通に答えすぎた

3、因果、どうしてどうなる、の文章の流れがおかしかった

 

1、設問解釈無視は当たり前ですが、十分に注意したので今のところ見つかっていません。

2、事例Ⅰ〜Ⅲの第1問を全体の解答を踏まえて最後に書くというのも一応できました。

3、これはまったくできてないですが、反省が抽象的だし、対応策もいろんな人に見てもらうとかいう抽象的な策だったので、成長していなかったのかもしれません。

 

 

以上をふまえると、来年のことは考えたくないですが、どこかのスクールに通うしかないじゃん、という結論になってしまいそうです。。。

 

その前に一次試験もあるし。。。

 

合格発表後にこの反省文を見返して、根拠をもってベストな選択ができるよう考えます。

 

 

以上、ほぼ自分へのメモですが、ご精読ありがとうございました。

各事例の反省は別途アップします。

 

 

※23年11月23日追記

全事例を振り返ってみて、事例Ⅲが外しまくって絶望的になっていましたが、スクール解答も分かれるし、受験生の解答はバラバラなので、それほど悲観的になることもないような気がしてきました。

ざっくり読んでみると無難にまとめているようにも見えます。

 

一方で受験後しばらくは一番できたと思っていた事例Ⅰが他の受験生が書けてる内容を書けていないことが判明。

よく書けたと思っていたのは薄っぺらい内容で満足してしまっていたということなので、根本的に甘かったということかもしれません。

 

ということでスクール解答等もふまえた点数予測はこれです。

56/65/48/50/219

う〜ん。何だかリアル。

 

ちなみに受験直後の手応え兼願望はこれです。

70/55/40/50/215

 

 

 

 

 

試験翌日に試験後の感想みたいのをアップし、しばらく自己採点は楽しみにとっておこうと思いましたが、悶々とした日々を送りたくないので試験2日後の11月14日に自己採点しました。

尚、この投稿は23年11月19日です。

 

 

結果は下記の通りです。

基礎 0/2

憲法 4/5

行政    9/19

民法 6/9

商法 2/5

選択 6/12

一般 10/14

記述抜 136点

 

記述 ??点

問44、Y市に対し、出席停止の懲罰の差止め訴訟を提起した上で、仮の差止めの申し立てをすべきである。

 

問45、物上代位権に基づき、Cに対して甲の火災保険金債権を差押えしなければならない。

 

問46、材料と設計の瑕疵による債務不完全履行を理由に、追完請求、代金返還請求、損害賠償請求をすべき。

 

 

 

記述は今までの過去問や模試と比較すると書きやすかったですが、合格点にはほど遠いですね。

 

難しかったという憲法で4問、行政法の地方自治法以下5問も難しかったようですが、そこも4問正解ということで、普通の人が取れている箇所(行政法総論3問中1問、行政手続法3問中1問、行政訴訟法3問中0問)を落としている時点で学習が足りてなかったんだと思います。

 

逆に言えばフィーリングや一般常識を信じて神経を研ぎ澄まして解いていけばできる問題に設定しているのかもしれません。

 

振り返ってみると全く勉強していない状態で1月頃に解いてみた2020年の過去問は行政法19問中11問、民法9問中4問取れてました。

そこからまさかの行政法の19問中9問。

試験中の精神状態の問題かもしれませんが、悔やまれます。

 

 

それにしても自己採点は盛り上がりますね。

盛り上がり過ぎて家族があきれてました。。。

行政訴訟法が全滅とわかった時は絶望しながらも、その後の正答率が高く、もしや、、、という期待を抱きながらやっぱり撃沈でした。

一般知識は14問中10問でしたが、普通に解けば13問は取れそうな内容だったので悔やまれます。

来年は政経社がなくなって行政書士法とやらになるようで、他の受験生より点数稼げる部分だったので少し残念です。

 

 

今後については中小企業診断士の二次試験が落ちている可能性が高いので、来年の受験は見送る予定です。

やはり9、10月あたりの同時並行はきつかったですし、何より一次試験から勉強しないといけないので。

 

記述の最終結果がわかるのが1月末、その前に中小企業診断士の結果も出ているので1月末に更新予定です。

 

 

以上、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

 

 

久々の投稿です。

行政書士試験を受験された皆様お疲れ様でした。

 

中小企業診断士受験生としてはすぐに自己採点するのがもったいないような気がしますし、小心者なのでなんだか怖い気分です。

実際に診断士一次試験は自己採点できずにLECの採点サービスに申し込んでました。

(行政書士試験でも小心者向けのそんな採点サービスがあるかと思ったら、結果が出るのが12月になるものならあるらしいです)

 

さて、受けた翌朝の感想としては、普段ほとんど書けなかった記述が書けたこと、全体的には予想模試とかよりは少し解きやすかったという感じですね。

 

 

 

来年また受けるかもしれないので受験時の実況的なことを残しておきます。

 

約1時間半前に会場到着。

診断士二次試験がおっさんだらけということを考えると女性が多いし、男性含めて全体的に若い。

ヒューマンウォッチングと大学見学で10分ほど費やしてしまった。

 

トイレはギリギリに行こうと思って30分前から始まる試験官の説明直前に。

ところが、説明終了後にもトイレに行かせてくれたので、来年はそれを狙うこととあする。

 

開始してまずは全体を見回す。

それほど長文問題はない印象。

 

いつも想定している時間。

 一般知識  30分

 多肢選択式 12分

 記述式   18分

 基礎法学  5分

 憲法    15分  ここまで80分

 行政法   40分  ここまで120分

 民法    30分

 商法    15分  

計165分、15分残しが基本。

 

いつも通りに一般知識から。

いきなりサミットについての問題で全くわからず少しペースが乱される。

文章理解3問はしっかりと時間をかけて、一般知識全体としてはまぁできた感じ。

14問中10問は取れててほしい。

ここまで29分。

 

続いて多肢選択式。

いきなりほとんどわからなかったけど5分以上かけれないので、渋々次に進む。

半分くらいの手応えで、鬼門の記述式へ。〜45分

 

記述1問6分をイメージ。

1問目はLECの予想模試がドンピシャ、2問目も書きやすかったが、3問目ができそうでできず、3問目だけで12分も費やしてしまった。

今振り返るともう少し冷静になれば解けた内容だったので、悔やまれる。

ここまで69分。予定より9分遅れなので焦る。

 

ここからは問題1から順番通り。

憲法がむずかったという声がインスタやXで飛び交っていたが、いつも憲法はできてないので、あまり気にならず。

ここまで89分。予定より9分遅れ。

 

行政法は直前に問いたLEC予想模試でも19問中9問しか取れてなかったので、それよりはできたかなという印象。

ここまで134分。予定より14分遅れ。

15分遅れまでは想定してたので、もう貯金なし。

ただ、トイレには行かなくて済みそうなのがわかってきた。

誤っているものを選択する問題で逆を解答することが毎回あったので、そこには各法令ごとにチェック。

 

続いて民法。

ここで時間が少し足りないと思って、焦ってしまった。

民法最初の27問目は時効の問題で簡単だと思いながら、なぜか時効の年数が頭から飛んでしまって2つに絞ってさんざん迷ったあげくに間違えてた。

択一では自己採点前の現時点でいちばん悔やまれる問題。

民法は難しくはなかったみたいだけど、とにかく焦ってしまったので、いつも通りに9問中3〜5問くらい取れてる印象。

ここまで167分。予定より17分遅れ。

 

最後に商法。

15分で解くつもりが13分しか残ってない。

いつもよくわからないけどじっくり考えてなぜか5問中3問解けることが多いので、時間かけれなかったことが悔やまれる。

感触はいつも通りわかったようなわかってないような。

5問中2問は取れててほしい。

ほぼ時間残らず179分で終了。

 

 

振り返ると記述3問目で時間かけすぎたのが、後々に響いてきたという印象です。

こんなに記述が書けることもなかったので、途中でも一旦あきらめるというシミュレーションを模試とかでしておくべきでした。

 

ということでほとんど自分へのメモ書きですが、感想と手応えはこんな感じです。

振り返ると記述のおかげで普段の模試よりは点数高いと思うけど、記述抜きでは130点くらいと思われます。

 

自己採点は今夜あたりに。

 

 

 

 

R4の中小企業診断士試験は残念ながら不合格でした。

得点開示 69,65,52,51 / 計237

 

さて、10月末見込みの二次試験までどう勉強すればいいか悩みます。

何よりもやり尽くした感はあるので、モチベが保てません。。。

 

 

 

ということで一旦中小企業診断士を離れて行政書士にトライすることにしました。

 

 

なぜ行政書士なのか???

 

いろんな細かい理由があって整理がつかないのですが、整理しておかないと行き詰まった時にすぐに投げ出すことになるので、勉強する決意として理由を記しておきます。

 

行政書士をなぜ勉強するか?

1、いつか中小企業診断士として独立した際のプラスα

 

2、難易度の高い試験に挑戦する事で診断士二次試験までのモチベーション維持

 

3、これまでに培った勉強方法や勉強習慣で通用するか試したい

 

4、文章読解力、法律知識等の能力向上

 

5、診断士二次試験の対策に行き詰まったので一旦リセットしたい

 

6、20数年前に少しかじったことがあり、その時のリベンジ  

 

 

以下、それぞれの理由についての詳細です。

 

 

1、いつか中小企業診断士として独立した際のプラスα

 

独立するのかも決まってませんが、業務範囲を拡げてワンストップで顧客対応できるようにしたいと考えました。

これといって大きなスキルも持っていないため、診断士✕行政書士✕〇〇で独立初年度を駆け抜けたいと思います。

 

 

 

2、難易度の高い試験に挑戦する事で診断士二次試験までのモチベーション維持

 

得点が開示され237点で惜しかったとは言え、診断士の二次試験は3点分の努力をすれば次回合格できるような生やさしい試験ではありません。

最も懸念されるのが中途半端な気持ちで二次試験だけの勉強をしてR4年度よりも点数が落ちることです。

何だかありそうな話しですね。。。

 

それであれば、せっかく身についた朝勉習慣を活用し、勉強のモチベーションを維持することの優先順位の方が高いと考えました。

 

 

 

3、これまでに培った勉強方法や勉強習慣で通用するか試したい

 

診断士一次試験を始めた頃は勉強の仕方というものがわかっておらず、LEC通学コースで通学したり、動画見たりしてとりあえず授業受けることが目的になっていました。

結果として年目の2018年(H30)は700点満点で300点にも到達しなかったのですが、2年目はアウトプット中心にマイペースでテキストを進め、あと9点というところまで前進することができました。

ブログ・ツイッター・スタディプラス等を活用し、2022年からは朝勉習慣も身についたので、どこまでその勉強方法や勉強習慣が通用するか試したいというのが理由です。

 

 

 

4、文章読解力、法律知識等の能力向上

  

これは診断士に凝り固まった頭をほぐして、自分の頭を鍛えたいということです。

実際に国語力を向上させるという意味や、法律知識向上、さらには今後実務上でも無駄にはならないだろうと考えました。

 

 

 

5、診断士二次試験の対策に行き詰まったので一旦リセットしたい

 

今は診断士二次試験に向けて何をしていいか完全に行き詰まった状態です。

であれば、とにかく一旦リセットし、新しい知識を身につけることで脳に刺激を与えたいと考えました。

そして一次試験が終わる8月頃にはツイッター上で一次試験合格者が二次試験に向けて盛り上がってくると思うので、周りの頑張りを見て自然と二次試験に向けてモチベーションも上がってくることと思います。

 

 

 

6、20数年前に少しかじったことがあり、その時のリベンジ

 

実は働き出してから何となくサラリーマンが嫌で、独立して何かやりたいとは考えていました。

叔父が司法書士をやっており、自由で楽しそうだなぁと考えたり、当時ドラマ化されていた「カバチタレ」に憧れたりして、とにかくぼんやりとした考えで、勉強習慣もなく、ダラダラと1ヶ月ほど勉強していていたことがあります。

結局いろいろ考えてまずは目の前の遊びや仕事を優先すべきと考え、あっさりと撤退しました。

今振り返るとあの時撤退してなければ、頭でっかちの口先星人になって、結婚もしてなかったと思うので正解だったと思います。

今は子育ても仕事も落ち着き、勉強習慣も身についてきたので、20年前のリベンジを果たしたいと心に火を灯しております!

 

 

 

・・・というのが行政書士の勉強を開始する理由です。

 

 

最後に2023年1月15日に解いた2020年過去問の結果を残しておきます。

診断士二次試験経験者(一次試験科目の経営法務をクリア)が全く勉強をせずに望んだらこんな感じでした。

ここからは得点を上げていくだけなので、学習経過の確認やモチベーションアップに今回の結果を活用したいと思います。

また、2024年の1月頃に診断士二次試験1回目、3回目、5回目の不合格が確定し、このブログを読んだ人の参考になれば幸いです。

 

<2020年本試験問題>

 【基礎法学】 5択0/2   0点 多肢2点/4

 【憲法】   5択0/5   0点

 【行政法】  5択11/19   44点 多肢2点/8 記述0点/20

 【民法】   5択4/9     16点       記述0点/40

 【商法】   5択2/5   8点

 【一般知識】 5択7/14  28点

 

  計      100点/300点

 

 

来年度の自分への参考のため、あわよくば口述試験対策のために再現答案とその解答プロセス的なものを残しておきます。
またこのブログを偶然見てくれた方の参考になれば幸いです。
 
※23年2月11日 得点開示追記 51点
 

※参考にKECの解答例を並べてます

(KECにした理由:特に深い理由はないですが、いちばん早かったため)

 

 

■問題用紙を破ってページ数を上部に記入 0〜1分

 

■与件文を荒読 1〜2分

海外向けの中古車パーツ販売で儲かっていたが、中古車販売に事業拡大しようとしているが、従業員数が多い会社だと確認。
 
■財務諸表確認 2〜3分

同業他社比較で売上総利益が高い、棚卸回転率が高い、人件費と販管費が高いことを確認。

 
■各設問の想定解答時間と解く順番を設定 3〜6分
第1問 経営分析 10分
第4問 記述   10分
第2問 セールスミックス 10分
第3問 いろいろ(CVP、NPV) 30分
セールスミックスがあり、たぶん普通にやれば解けるだろうと考えたが、時間がかかる可能性があるので、とくかく全体的に急ぐべきだと確認した。
 
■与件文読解 6〜10分
 

第1問設問1

D 社と同業他社の財務諸表を用いて経営分析を行い、同業他社と比較して D 社 が優れていると考えられる財務指標を 2 つ、D 社の課題を示すと考えられる財務 指標を 1 つ取り上げ、それぞれについて、名称を⒜欄に、その値を⒝欄に記入せ よ。なお、優れていると考えられる指標を①、②の欄に、課題を示すと考えられる 指標を③の欄に記入し、⒝欄の値については、小数点第 3 位を四捨五入し、単位を カッコ内に明記すること。また、解答においては生産性に関する指標を少なくとも 1 つ入れ、当該指標の計算においては「販売費及び一般管理費」の「その他」は含めない。

再現答案

売上高総利益率 59.59%
棚卸資産回転率 33.41回
売上高販管費率 45.09%

参考:KEC解答例

 売上高総利益率 59.59( % )
 棚卸資産回転率 33.41( 回 )
 労働生産性 820.17(万円/人)

 

<設問解釈と解答> 10〜21分 予定10分⇒実際11分

優れている点はすぐに出てきた。

課題が悩ましかったが、いつものパターンで着目している販管費が大きかったので、深く考えずに販管費を売上高で割って算出。

 

翌日の夜まで気付かなかったが、「生産性に関する指標を一つ入れる事」、「販管費のその他は含めない」という箇所を完全に見落としていた。

悔やまれる一方で、今でも生産性の内容をよく理解してないので、結果的にここで悩まずに次の設問に進めてよかったのかも。

 

再現率100% 自己採点10/15点

 

第1問設問2

D 社が同業他社と比べて明らかに劣っている点を指摘し、その要因について財 務指標から読み取れる問題を 80 字以内で述べよ。

再現答案

劣っている点は人件費が高いことである。要因は一人当たりの営業利益が同業他社492万円に対し、D社は283万円であり、海外の中古車パーツ販売で高コスト体質にある為。79字

参考:KEC解答例

同 業 他 社 に 比 べ 労 働 生 産 性 が 低 い 。 そ の 要 因 は 、 売 上 に 比 べ て 従 業 員 数 が 過 大 な た め 一 人 当 た り 売 上 高 が 低 い こ と 、 労 働 分 配 率 が 高 い
こ と 、 資 本 装 備 率 が 低 い こ と が 挙 げ ら れ る 。

 

<設問解釈と解答>

明らかに劣っている点は人件費が高い点なので、思い切り素直に書いてしまった。

具体的に数字を入れた方がいいと考え営業利益を人数で割って数字を算出。

背景に高コスト体質という事例Ⅰ的な内容を書いた。

 

設問文をしっかりと読んでないし、解答も浅すぎる。

ただ、とにかく急ぐことを優先して、先に進んだ。

今でも何を書いていいのかよくわかっていない。

 

再現率95% 自己採点2/10点

 

第2問設問1

D 社は、海外における中古自動車パーツの需要が旺盛であることから、大型の金 属積層造形 3D プリンターを導入した自動車パーツの製造・販売を計画している。こ の事業において D 社は、海外で特に需要の高い駆動系の製品 A と製品 B に特化して 製造・販売を行う予定であるが、それぞれの製品には次のような特徴がある。製品 A は駆動系部品としては比較的大型で投入材料が多いものの、構造が単純で人手に よる研磨・仕上げにさほど手間がかからない。一方、製品 B は小型駆動系部品であ り投入材料は少ないが、構造が複雑であるため人手による研磨・仕上げに時間がかか る。また、製品 A、製品 B ともに原材料はアルミニウムである。 製品 A および製品 B に関するデータが次のように予測されているとき、以下の設 問に答えよ。

 

〈製品データ〉         製品 A     製品 B 

販売価格          7,800 円/個   10,000 円/個 

直接材料(400 円/kg)     4 kg/個   2 kg/個 

直接作業時間(1,200 円/h)  2 h/個    4 h/個 

共通固定費(年間)         4,000,000 円

 

D 社では、労働時間が週 40 時間を超えないことや週休二日制などをモットーと しており、当該業務において年間最大直接作業時間は 3,600 時間とする予定である。 このとき上記のデータにもとづいて利益を最大にするセールスミックスを計算し、 その利益額を求め⒜欄に答えよ(単位:円)。また、⒝欄には計算過程を示すこと。

再現答案

3,200,000円 


製品A
販売価格7,800円-(材料費400円☓4kg+作業費1,200円☓2h)=3,800円
製品B
販売価格10,000円-(材料費400円☓2kg+作業費1,200円☓4h)=4,400円
貢献利益率がAの方が近いのでAを1,800個生産
貢献利益4,000円☓1,800個=7,200,000円
貢献利益計7,200,000円-共通固定費4,000,000=3,200,000円

参考:KEC解答例

2,840,000 円

製品 1 個の 1 時間当たりの限界利益を計算すると、
製品A:(7,800‐400×4‐1,200×2)÷2=1,900 円/h
製品B:(10,000‐400×2‐1,200×4)÷4=1,100 円/h
作業時間以外に制約条件がないので、限界利益が大きい製品Aを作業時間の上限まで生産す
る。生産数は、
3,600÷2=1,800
この時の利益は、
3,800×1,800‐4,000,000=2,840,000

 

<設問解釈と解答>33〜57分 予定10分⇒実際24分
製品Aを1800個生産する所までは理解できていたが、貢献利益3800円に数量を掛けるのではなく、費用4000円に数量を掛けてしまった。
算出された数字にも大きな違和感がなく、そのままスルーしてしまうという痛恨のケアレスミス。
 
 
第2問設問2

最近の国際情勢の不安定化によって原材料であるアルミニウム価格が高騰してい るため、D 社では当面、アルミニウムに関して消費量の上限を年間 6,000 kg とす ることにした。設問 1 の条件とこの条件のもとで、利益を最大にするセールスミッ クスを計算し、その利益額を求め⒜欄に答えよ(単位:円)。また、⒝欄には計算過 程を示すこと。

再現答案

(a)2,200,000円

(b)
4Xkg+2Ykg=6,000kg
2Xh+4Yh=3,600kg
X=1,400個 Y=200個
製品A
貢献利益3,800円☓1,400個=5,320,000円
製品B
貢献利益4,400円☓200個=880,000円
5,320,000円+880,000円-共通固定費4,000,000円=2,200,000円

参考:KEC解答例

 (a)2,200,000 円
 (b)
製品Aの生産数を X、製品Bの生産数を Y とすると、制約条件は、
原材料 4X+2Y≦6,000
作業時間 2X+4Y≦3,600
2つの制約条件の交点を求めると、
X=1,400、Y=200
これが利益を最大にするセールスミックスで、その時の利益額は、
3,800×1,400+4,400×200‐4,000,000=2,200,000

 

<設問解釈と解答>

セールスミックスで変数を2つ出すので、連立方程式を使うだろうと判断。

そんな単純ではないかもしれないと思いながらも、それしか思いつかずとりあえず連立方程式を解いていった。

途中で違和感のある数字が出てきて計算ミスに気づきながら、それっぽい数字になったので、先を急いだ。

 

再現率70% 自己採点12/20点

(実際の途中計算は表を作った)

 

 

第3問設問1

D 社は新規事業として、中古車の現金買取りを行い、それらに点検整備を施した うえで海外向けに販売する中古車販売事業について検討している。この事業では、取 引先である現地販売店が中古車販売業務を行うため、当該事業のための追加的な販売 スタッフなどは必要としない。 D 社が現地で需要の高い車種についてわが国での中古車買取価格の相場を調査し たところ、諸経費を含めたそれらの取得原価は 1 台あたり平均 50 万円であった。そ れらの中古車は、現地販売店に聞き取り調査をしたところ、輸送コスト等を含めて D 社の追加的なコスト負担なしに 1 台あたり 60 万円(4,800 ドル、想定レート: 1 ド ル=125 円)で現地販売店が買い取ると予測される。また、同業他社等の状況から中古車販売事業においては期首に中古車販売台数 1 か月分の在庫投資が必要であること もわかった。 D 社はこの事業において、初年度については月間 30 台の販売を計画している。 以下の設問に答えよ。 

 

(設問 1 ) D 社は買い取った中古車の点検整備について、既存の廃車・事故車解体用工場 に余裕があるため月間 30 台までは臨時整備工を雇い、自社で行うことができると 考えている。こうした中、D 社の近隣で営業している自動車整備会社から、D 社 による中古車買取価格の 2 %の料金で点検整備業務を請け負う旨の提案があった。 点検整備を自社で行う場合の費用データは以下のとおりである。

 

〈点検整備のための費用データ( 1 台あたり)〉

 直接労務費 6,000 円 

間接費 7,500 円 

*なお、間接費のうち、30 %は変動費、70 %は固定費の配賦額である。 

 

このとき D 社は、中古車の買取価格がいくらまでなら点検整備を他社に業務委託 すべきか計算し⒜欄に答えよ(単位:円)。また、⒝欄には計算過程を示すこと。な お、本設問では在庫に関連する費用は考慮しないものとする。

再現答案

(a)412,500円

(b)
直接労務費6,000円☓30台=180,000円
変動間接費2,250円☓30台=67,500円
固定間接費5,250円☓30台=157,500円
外注 500,000円☓0.02=10,000円
(6,000円+2,250円)÷0.02=412,500円

参考:KEC解答例

(a) 412,500 円
(b)
自社で点検整備を行う場合の変動費は
6,000+7,500×30%=8,250 円
買取額を X 円とすると、外注した場合の費用は、
0.02X 円
なので、
外注費が自社整備を下回る条件は、
0.02X≦8,250
X≦412,500 円

 

<設問解釈と解答>57〜69分 予定30分⇒実際12分
設問1だけで12分かかり、残り11分になったので、6分ほどで見直し。
75〜80分で残りの設問2と3を無理矢理書いたが、全て見直しに充てた方がよかったかもしれない。
 
この見直しでも第1問の生産性や、第4問のリスクに対するマネジメントには全く気付かず。
ただ、セールスミックスの設問1のケアレスミスにこの見直しで気付けなかった事が悔やまれる。
あと販管費から「その他」を引くことにも気付きたかった。
 
 
設問1は今でもよくわかっていないが、とにかく設問文の制約条件通りに変動費と固定費に分けて台数を掛けていった。
結果的に台数を掛ける必要はなかったが、全体感を確認するためには合計金額を算出して正解だった。
固定費は外注に出しても出さなくてもかかると判断し、変動費分を2%で割ったら販売価格60万円を考慮してもそれっぽい数字が出てきたので、先を急いだ。
 
第3問設問2

D 社が海外向け中古車販売事業の将来性について調査していたところ、現地販売 店より D 社が販売を計画している中古車種が当地で人気があり、将来的にも十分な 需要が見込めるとの連絡があった。こうした情報を受けて D 社は、初年度におい ては月間 30 台の販売からスタートするが、 2 年目以降は 5 年間にわたって月間販 売台数 50 台を維持する計画を立てた。 この計画において D 社は、月間 50 台の販売台数が既存工場の余裕キャパシティ を超えることから、中古車販売事業 2 年目期首に稼働可能となる工場の拡張につい て検討を始めた。D 社がこの拡張について情報を収集したところ、余裕キャパシ ティを超える 20 台の点検整備を行うためには、建物および付属設備について設備投資額 7,200 万円の投資が必要になることがわかった。また、これに加えて今後拡 張される工場での点検整備のために、新たな整備工を正規雇用することにした。こ の結果、工場拡張によって増加する 20 台の中古車にかかる 1 台あたりの点検整備 費用は、直接労務費が 10,000 円、間接費が 4,500 円(現金支出費用であり、工場拡 張によって増加する減価償却費は含まない)になる。 この工場拡張に関する投資案について、D 社はまず回収期間(年)を検討すること にした。回収期間を求めるにあたって D 社は、中古車の買取りと販売は現金でな され、平均仕入価格や販売価格は今後も一定であると仮定した。なお、設備投資額 と在庫投資の増加額は新規の工場が稼働する 2 年目期首にまとめて支出されること となっている。また、D 社の全社的利益(課税所得)は今後も黒字であることが予 測されており、税率は 30 %とする。 上記の条件と下記の設備投資に関するデータにもとづいて、この投資案の年間 キャッシュフロー(初期投資額は含まない)を計算し⒜欄に答えよ(単位:円)。ま た、⒝欄には計算過程を示すこと。さらに、⒞欄には⒜欄で求めた年間キャッシュ フローを前提とした回収期間を計算し、記入せよ(単位:年)。なお、解答において は小数点第 3 位を四捨五入すること。

 

〈設備投資に関するデータ〉

 設備投資額 7,200 万円 

耐用年数 15 年 

減価償却法 定額法

残存価額 初期投資額の 10 %

再現答案

(a)空欄

(b)

残存価値720万円、6480万円÷15年=減価償却費432万円


(C)4.15年

参考:KEC解答例

(a) 15,660,000 円
(b)
追加 20 台分の販売収入は 600,000×20×12=144,000 千円
追加 20 台分の調達費用は 500,000×20×12=120,000 千円
追加 20 台分の整備費用は 14,500×20×12=3,480 千円
減価償却費は 72,000 千円×90%÷15=4,320 千円
従って、
CF=(144,000‐120,000‐3,480‐4,320)×70%+4,320=15,660 千円
(C) 5.24 年

 

<設問解釈と解答> 75〜80分 見直し後で残り5分のみ

5分間でキャッシュフローは無理だったので、空欄。

減価償却費だけはすぐに計算できそうだったので、それだけ計算課程を記載。

回収期間は1000分の1の確率で当たると思って適当に記入した。

 

 

第3問設問3

 

D 社は、工場拡張に関する投資案について回収期間に加えて正味現在価値法に よっても採否の検討を行うことにした。当該投資案の正味現在価値を計算するにあ たり、当初 5 年間は月間 50 台を販売し、その後は既存工場の収益性に鑑みて、当 該拡張分において年間 150 万円のキャッシュフローが継続的に発生するものとす る。また、 5 年間の販売期間終了後には増加した在庫分がすべて取り崩される。こ の条件のもとで当該投資案の投資時点における正味現在価値を計算し⒜欄に答えよ (単位:円)。また、⒝欄には計算過程を示すこと。 なお、毎期のキャッシュフロー(初期投資額は含まない)は期末に一括して発生す るものと仮定し、割引率は 6 %で以下の係数を用いて計算すること。また、解答に おいては小数点以下を四捨五入すること。

複利現価係数( 5 年) 0.7473 

年金現価係数( 5 年) 4.2124

再現答案

(a)-56,377,150円

(b)
150*0.7+432*0.3=234.6
((720*0.7473)+(234.6*4.2124))-7200

参考:KEC解答例

(a) 1,591,184 円
(b)
1 年目から 5 年目までの CF の現在価値は、
15,660,000×4.2124=65,966,184
その後の CF の現在価値は、
1,500,000÷0.06×(0.7473÷1.06)=17,625,000
初期投資額は、
72,000,000+500,000×20=82,000,000
従って NPV=65,966,184+17,625,000‐82,000,000=1,591,184 円

 

<設問解釈と解答>

時間がなく、減価償却費を使って適当に書いた。

キャッシュフローが150万円という部分からなぜか節税効果を計算して、現在価値に割り戻しただけ。

セールスミックスの見直しに時間を割くべきだった。

 
再現率70% 自己採点10/35点
 
 

第4問

D 社が中古車販売事業を実行する際に考えられるリスクを財務的観点から 2 点指摘 し、それらのマネジメントについて 100 字以内で助言せよ。

再現答案

リスクは①中古車の在庫が増える為、短期借入金で賄い、短期安全性が悪化する事②中古パーツ販売による高コスト体質が中古車販売事業でも続き、売上高営業利益率を初めとした収益性が悪化する事である。94字

参考:KEC解答例

為 替 変 動 リ ス ク と 資 金 流 動 性 リ ス ク が 考 え ら れ る 。 為 替 変 動 リ ス ク は 為 替 予 約 等 に よ り 回 避 す る こ と 、 資 金 流 動 性 リ ス ク は 資 金 計 画 を
策 定 し 、 資 金 繰 り に 応 じ た 仕 入 を 行 う 等 に よ り 資 金 シ ョ ー ト を 回 避 す る こ と を 助 言 す る 。

 

<設問解釈と解答> 21〜33分 予定10分⇒実際12分

マネジメントという部分を完全に見落としており、リスクしか書いてなかった。

今回の二次試験で最大のミス。

事例Ⅳの記述は最終問題でも収益性、効率性、安全性の観点で考えるべきだと直前のファイナルペーパーに書いたので、そのイメージが残りすぎて設問文を無視してしまった。

リスクとその対応策と考えれば、為替リスクは出てきたかもしれないが、もう一つの答え方が難しく、これも設問文に気付いて普通に解いていたら、かなり時間を取られたと思われる。

 
再現率90% 自己採点6/20点
 
 
全体としての反省
設問解釈無視が第1問と第4問であった事が悔やまれますが、結果として前半のタイムマネジメントをほぼ予定通りクリアできたので、第2問と第3問設問1に割く時間ができたので、トータルでトントンになったと思います。
ただ、回りができた問題を落とすと減点が大きそうなので、第4問の設問解釈無視がどのように影響するかが心配なところです。
設問文をしっかりと読むという超基本を休憩時間に頭を休めてじっくりと想像すべきでした。
昨年も事例Ⅳで設問文の制約条件無視を2ヶ所やらかしてるので、来年やるとしたら設問文に忠実にという部分は相当意識する必要があります。
 

全体再現率80% 自己採点計40/100点 ※得点開示51点

 

 

以上、最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

 

来年度の自分への参考のため、あわよくば口述試験対策のために再現答案とその解答プロセス的なものを残しておきます。
またこのブログを偶然見てくれた方の参考になれば幸いです。
 
※23年2月11日得点開示追記 52点
 

※参考にKECの解答例を並べてます

(KECにした理由:特に深い理由はないですが、いちばん早かったため)

 

 

■問題用紙を破ってページ数を上部に記入 0〜1分

 

■与件文を荒読 1〜3分

技術的強みがあって、生産面と生産計画面で問題があり、ロットサイズが過大で、紙ベースの情報のやりとり。
新規で高価格帯製品を拡大。
ここまではいつものパターンぽいと確認。
最終段落がデータ関係、さらに最終文章で「かなり小ロットになる」の「かなり」に違和感を感じた。
540字なので事例Ⅱよりもさらに急ぎめで書き始めることを意識。
 
■設問解釈 3〜10分
 
■与件文読解 10〜25分
 
■解答メモ 25〜37分
 

第1問

2020 年以降今日までの外部経営環境の変化の中で、C 社の販売面、生産面の課題 を 80 字以内で述べよ

再現答案

販売面は①市場成長性と自社の強みを考慮して高価格な製品を拡販②見込生産の需要予測、生産面は①ロットサイズを発注データに合わせて適正化②リードタイムの短縮化。78字

参考:KEC解答例

販 売 面 は 、 業 務 用 食 器 等 の 受 注 減 を ア ウ ト ド ア 商 品 等 の 売 上 増 で 補 完 す る こ と 。 生 産 面 は 短 納 期 化 ・ 小 ロ ッ ト 化 と 現 生 産 体 制 の 改 善 及
び 高 付 加 価 値 製 品 の 生 産 体 制 構 築 で あ る 。

 

<設問解釈時>

強みではないことに驚く。

解く順番が悩ましかったが、最初でもいいかと考えた。

(実際は第5問、第4問、第1問の順番)

時制の「2020年以降」をチェック。

解答構成案:販売面は①〜を〜する事②〜する事。生産面は①〜する事②する事。

 

<与件文読解後> 51〜56分

2020年以降という制約条件に合わせると第13段落以降と考えたが、第3段落の2020年からの感染拡大は見逃していた。

結果的には第3段落は気にしなくてよかったと思われる。

販売面の②が悩ましかったが、ロットサイズが小さくなる事に対する対応が必要だと考え、需要予測の精度を上げるという案が思いついたが、変な文章になってしまった。

生産面は、技術承継を③にしようと思ってメモが残っていたが、優先順位が低いと考え見送って、第17段落の最後2つの文章を参考にまとめた。

 

再現率85% 自己採点14/20点

 

 

第2問

C 社の主力製品であるプレス加工製品の新規受注では、新規引合いから量産製品初 回納品まで長期化することがある。しかし、プレス加工製品では短納期生産が一般化 している。C 社が新規受注の短納期化を図るための課題とその対応策を 120 字以内で 述べよ。

再現答案

課題は①金型製作期間の短縮化②プレス加工工程の段取り時間短縮化である。対応策は①設計担当者を専任化し、設計内容の変更や確認の為にCADデータを発注元と共有化②多能工化によりプレス加工工程以外の人員と段取り作業を行い、外段取り化する事、である。119字

参考:KEC解答例

課 題 は 、 ① 仕 様 の 確 認 や 変 更 等 の 削 減 ② 設 計 業 務 の 混 乱 防 止 ③ プ レ ス 加 工 の 効 率 化 で あ る。対 応 策 は 、 ① 3 次 元 C A D を 導 入 し 仕 様 確 認
等 を 減 少 ② 金 型 設 計 と 板 金 加 工 製 品 設 計 の 専 業 化 ③ プ レ ス 加 工 工 程 の 多 能 工 化 や 材 料 準 備 作 業 や 金 型 交 換 作 業 の 段 取 り 作 業 改 善 で あ る。

 

<設問解釈時>

生産現場での短納期化に対する課題と対応策なので、お決まりパターンの平準化、多能工化、外段取化、ECRSのE「なくす」あたりをキーワードとして挙げる。

設問文が長いが、設問文だけでは方向性がわからなかった。

図を使うだろうと推測。

解答構成案:課題は①〜、②〜。対応策は①〜、②〜である。

 

<与件文読解後> 56〜71分

生産プロセスの図で分かれている通り、前半の「金型製作工程」で「2週間〜1ヶ月を要する」事を第6段落の最終文で確認。

長くなっている理由はその後の第7段落で「設計変更、仕様変更がある」とあったので、「発注元とのCADデータ共有」とした。

どうせなら3DCADまで入れればよかったという反省もあるが、3DCADを導入するだけの対応策よりはよかったと思う。

その後の担当が重複している部分に対して「専任化」を加えた。

 

後半のプレス加工について、第8段落の「若手の養成」は将来に向けた課題であり、現在の課題ではないので見送り。

第10段落で「長時間の段取り作業を一人で行っている」とあったので、当初考えたキーワード通りに多能工化で他の工程から応援に来てもらって外段取化とした。

ただ、少しこの部分の表現が稚拙になってしまった。

 

再現率90% 自己採点14/20点

 

第3問

C 社の販売先である業務用食器・什器卸売企業からの発注ロットサイズが減少して いる。また、検討しているホームセンター X 社の新規取引でも、 1 回の発注ロット サイズはさらに小ロットになる。このような顧客企業の発注方法の変化に対応すべき C 社の生産面の対応策を 120 字以内で述べよ。

再現答案

対応策は①月販売予測を元にプレス加工工程までの見込生産を適正なロットサイズで実施し②X社で集計された発注データを元に製品部品組付以降の受注生産を実施するモジュール生産方式を取り入れる事で、小ロット化に対応する。104字

参考:KEC解答例

対 応 策 は 、 現 在 の プ レ ス 加 工 だ け で な く 生 産 工 程 全 体 の 計 画 を 立 案 す る 。 そ の 上 で 、 1 日 の 加 工 数 量 に よ る 基 準 日 程 か ら 受 注 数 量 に 基
づ く 基 準 日 程 に 改 め る 。 さ ら に 、 現 在 の 「 月 次 生 産 計 画 」 か ら 週 次 の 受 注 デ ー タ に 基 づ く 日 次 生 産 計 画 を 立 て 小 ロ ッ ト 化 に 対 応 す る 。

 

<設問解釈時>
小ロット化への対応策なので、セル生産方式、多能工化というキーワードを想起。
「さらに」小ロットになると設問文に書いてあるので、通常の策では対応できないのではないかと予測。
解答構成案:対応策は①〜、②〜、③〜をし、小ロット化に対応する。
 
<与件文読解後>71〜79分
X社との新規取引にも設問文で触れているので、第13段落以降で探す。
最終17段落で「かなり」小ロットになる、とあり、変な表現だと思い、その直前の「納期は発注日から7日後」という部分からも単純に週次で計画立案を短サイクル化して解決するとも思えなかったので、最初に想起したセル生産方式の方向で考えた。
 
また、この前に書いた第2問は生産現場、2番目に解いた第4問は生産管理の問題と切り分けしていたので、第3問は生産方式の問題だろうと想定。
第9段落で「プレス加工」の後に「製品部品組付」の加工をし、第11段落で「プレス加工」だけが立案され、とあるので、「製品部品組付」は受注生産にすれば対応できると考えた。
となれば、前半の「プレス加工」は仮の情報をもとに見込生産となる。
受注生産と見込生産が混在した生産方式によるデカップリングポイント、と書こうと思ったけど、日本語がうまく繋がらないので、攻めすぎかと悩みながらも半加工したものを在庫して顧客の注文に対応しやすくするという意味でモジュール生産方式とした。
 
もう1点何か書いた気がするが思い出せず。
ちょっと攻めすぎな解答になったので、無難に生産計画の部分も触れとくべきだったかもしれないが、第2問で時間をかけすぎて時間が足りず。
ただ、生産プロセスの図をわざわざ入れている意味は生産方式を分けるというのを伝えるためだと思う。
 
再現率80% 自己採点12/20点
 
 

第4問

C 社社長は、ホームセンター X 社との新規取引を契機として、生産業務の情報の 交換と共有についてデジタル化を進め、生産業務のスピードアップを図りたいと考え ている。C 社で優先すべきデジタル化の内容と、そのための社内活動はどのように進 めるべきか、120 字以内で述べよ。

再現答案

内容は①商品企画と月販売情報②X社で週次で集計される確定納品情報③在庫量から差し引いた発注データである。社内活動は①X社からの情報を社内で交換と共有をし、専任の担当者が一元管理した上で②全社的計画を立案し、進捗管理等で生産統制を徹底する事。119字

参考:KEC解答例

内 容 は 、 紙 ベ ー ス の 情 報 交 換 を 改 め 、 受 注 、 生 産 計 画 、 生 産 進 捗 、 原 材 料 ・ 製 品 在 庫 に つ い て D B 化 し 全 社 で 最 新 情 報 を リ ア ル タ イ ム
に 共 有 。 活 動 は 、 ① 適 切 な I T ツ ー ル の 導 入 ② デ ー タ 入 力 ・ 更 新 等 の 運 用 ル ー ル 整 備 ③ 情 報 シ ス テ ム 活 用 の た め の 教 育 体 制 整 備 で あ る。

 

<設問解釈>43〜51分

IT系の問題だから、生産管理寄りだろうと想定。

デジタル化の内容だから、与件文に内容があるだろうと想定。

解答構成案:内容は①〜情報を〜する事、②〜情報を〜する事。社内活動は①〜、②〜。

社内活動の意味が設問文からではわからなかった。

答えやすそうだから時間をかけないように解くと確認。

 

<与件文読解後>

最終の第17段落にX社からの情報が何点か挙がっていたので、迷っている時間はないと考え、ほぼ抜き出し。

後半の社内活動もよくわからなかったので、社内ですべき事と考え、パターンにはめ込んでDRINKと生産管理のキーワードを並べた。

何だか薄っぺらい解答だが、無難といえば無難にまとまった。

 

再現率95% 自己採点14/20点

 

第5問

C 社社長が積極的に取り組みたいと考えているホームセンター X 社との新規取引 に応えることは、C 社の今後の戦略にどのような可能性を持つのか、中小企業診断士 として 100 字以内で助言せよ。

再現答案

新規取引は①アウトドア製品需要増の機会を捉え、高い金型製作技術の強みを活かし、X社のコスト低減や生産性向上を可能とし②B社のプレス加工製品の稼働率も高まる為、高価格製品を拡大させ収益向上を図る。98字

参考:KEC解答例

ア ウ ト ド ア 商 品 市 場 で 、 強 み で あ る 難 易 度 の 高 い 金 型 技 術 や 提 案 力 を 活 か し 、 ① X 社 以 外 へ の 販 路 拡 大 ② 更 な る 高 付 加 価 値 製 品 の 開 発
販 売 ③ 海 外 生 産 委 託 品 か ら 自 社 へ の 委 託 先 変 更 等 に よ る 成 長 戦 略 が 採 れ る 可 能 性 が あ る 。

 

<設問解釈時>37〜43分
キーワードは特に思いつかなかったが、強みを活かして機会を捉えて戦略に沿って売上向上、のようないつものパターンと想定。
「可能性を持つ」というのが意味がわかりづらかったが、過去問のパターンで「可能性」はあまり意味を持たないと考えたので、時間をかけすぎないように注意した。
第5問がいちばん解きやすそうだと判断し、最初に解くと決める。
解答構成案:新規取引は①〜が〜となり、②〜、③〜。それにより〜の戦略に〜の可能性を持つ。

 

<与件文読解後>
強みは第2段落の「高い金型製作技術」より抜き出し。
そのすぐ後の「コスト低減や生産性向上に結びつく提案が可能」という部分も抜き出し。
第14段落で「X社が仕入れ価格高騰が懸念されるから生産委託先をC社に変更することを検討した」という部分も解答根拠とした。
機会も第14段落の「アウトドア商品によりX社の売上が順調に推移」という箇所からほぼ抜き出し。
 
後半は第16段落の「今後高価格な製品に拡大することも期待」とあり、売上だけでなく収益性も上げるべきと考え、自社の稼働率が高まることで収益向上を図る、とした。
 
少し抜き出しすぎたことと、「可能性」という問いに答えられてない事が反省点だが、第1問〜第3問に時間がかかりそうだと想定していたので、深追いせずに第4問に移った。
 
再現率95% 自己採点16/20点
 
 
全体としての反省
切り分けが出来すぎなほど出来ましたが、実際に合っているかはわかりません。
特に第3問が気になりますね。
このブログを書いた11月8日時点では第3問を生産方式で答えている各予備校の模範解答はないので、自分が間違っている可能性が高いです。
ただ、本試験中、時間のない中においては根拠を持って解答できたと思っています。
結果はどうあれ、事例Ⅰ〜Ⅲの中ではいちばん手応えがありました。
 

全体再現率90% 自己採点計70/100点 ※得点開示52点

 

 

以上、最後まで読んで頂き、ありがとうございました。