曇り空
天気予報では、今日は天気がぐずつくということだったが、案の定朝から曇り空である。外が薄暗いので、仕事が休みの日ということもあって、朝食の後、７時過ぎから外を散歩した。朝は２０分くらいの違いで外の様子が大きく変わる。通勤通学に急ぐ人たちが増え、犬の散歩をしている人の姿はほとんど見えない。
田畑の中の道を歩くと、家庭菜園的な小さな畑があり、その一角にトウガラシが植えてある。彩りが少ない景色の中でひときわ赤い色が鮮やかに目に入る。
晩秋になっても残っていたアサガオの花は、さすがに今は枯れてほとんど残っていない。だがその横でキバナコスモスの花は、まだしぶとく姿を見せている。普通のコスモスより早く咲き始める花なのに、生命力の強さを感じさせる。
電車に乗って大阪へ
コロナがかなり収束してきたので、今日は久しぶりに電車で大阪方面に出かけることにした。奈良から大阪は、ＪＲでも近鉄でも電車なら目と鼻の先なのだが、コロナで大阪がずっと大変な状況だったので、行くのを控えていた。おそらく２年ぶりくらいになる。大阪の繁華街といえば、キタと呼ばれる梅田界隈とミナミと呼ばれる難波、心斎橋界隈が有名だが、あまりに人が多すぎてぶらりと出かけるという気にはなれない。今日足を運んだのは天王寺で、ここはＪＲの天王寺、近鉄の阿部野橋が最寄り駅で、個人的に大阪ではいちばん好きな場所だ。今日はＪＲの大和路線に乗って行った。
平日の９時過ぎだが、席がほぼ埋まり立っている乗客もいる。私の目の届く範囲で、列車内と駅の改札内でのマスク着用率は１００％だった。外国なら、これくらいコロナが収束してきたらノーマスクが増えると思うが、さすが日本だ。
天王寺界隈
天王寺で降りた後は、アベチカと呼ばれる地下街を抜け、天王寺公園の方向に向かって歩く。公園を抜けて動物園に寄り、新世界をぶらつき、新今宮駅から西成方面に向けて散策し、歩き疲れたあたりで電車に乗って帰るというのがだいたいの予定だ。天王寺公園のあたりに出ると、ビルとしては日本一の高さを誇るあべのハルカスが見える。開業して７年経つが、私はここの展望台には登ったことがない。入場料金１５００円が高いこともあるが、この手の施設には全く興味が湧かないのである。
天王寺公園は、私の学生時代くらいまで、芝生にホームレス（昔は浮浪者と呼んでいた）が寝そべりねぐらにしていた場所で、その横に図書館と美術館があるというカオスな雰囲気だったのだが、１９８７年の天王寺博覧会をきっかけに一新され、ホームレスも居場所を失うこととなった。その後も紆余曲折があったのだが、今は「てんしば」というきれいに芝生が手入れされた広場の横に洒落たカフェやレストランが並ぶ空間となっている。個人的には、昭和の天王寺公園の雰囲気が気に入っていたのだが、どうしようもない。公園内の道を動物園の方に向かって歩いた。
※明日に続きます
