フニャフニャした子供が多いことと食生活環境の変化

「今の時代の子供達は、フニャフニャしている子が多いように感じる」

マス目の歪みでしっかりと立つ事が出来ない、グニャグニャしているお子さん以外にも、「今の時代の子供達は、フニャフニャしている子が多いように感じる」というのは、来られるお母さん方からもよく聞きます。

衣食住に困る事なく、戦火に巻き込まれる可能性もない、いざとなれば生活保護もあるし、餓死はしない。けれど、将来の夢や希望を抱きにくい、何かぼんやりとした煙に巻かれたかのような、おかしな世の中なので、精神的にもビシッとしにくいことが姿勢や歩きにも影響していることも多分にあるのではないかと思います。

同時に実質的には、遊びを通した身体作りとの少なさと、流通している食品と呼ばれるものの質の変化が大きいのではないかと考えます。

身体がしっかりしていた世代

座骨神経痛で来られた70代男性。

順調に回復され、体調も良好、とりたてて歪みも見られなかったので、3回で終了となりました。

70代以上の方は、骨格の頑丈な方がとても多いです。今の子供達と比べて、身体を動かす機会が多い生活環境にあったこともありますが、食生活の影響が一番大きいのではないかと思います。また、成長期に沢山遊んでしっかりとした身体を作った方は、骨格が強固で歪みにくく、回復も早いように思います。

しかし、外出が少ない(歩く量が少ない)方、降圧剤や鎮痛剤など、なにかしらの薬を長期使用されている方は、身体が不安定で回数のかかることが多いです。

また、3度の食事以外にも、まんじゅうやケーキ、菓子類など、甘い物の常食、冷たい飲み物、入眠が0時過ぎなど、生活習慣に問題の多い方も同様です。

こうした明らかな問題を除いたとしても、今の子供達と比べて、やはり年配の方のほうが、そもそもの筋骨格の安定度が高いことが多いです。

私達を取り囲む食環境の現実

1960年以降徐々に、洋食文化が盛んになり、動物性タンパク質、砂糖、油の摂取量が増加し、変わりに穀物、野菜の摂取量が減少していきました。

この年代以降の方々が、成人病を始めとする様々な生活習慣病の発症率が増加傾向にあります。

多すぎる肉や魚、砂糖、油などの胃もたれしやすい食事は、身体が重くなり、活動意欲を低下させます。また、19時以降の遅い夕食も、胃もたれの慢性化を起こします。

コンビニの増加数と比例してガン患者が増加していったこと、
お菓子の消費量と反比例して、お米の消費量が減少していること、
街を見渡せば、甘い物の店と、病院、ドラッグストアが立ち並ぶ世の中です。

また、親世代が風邪を自力で治さずに、薬で対処し続けてきた場合も、次の世代の肉体は、根本が弱くなる可能性は高まります。
「食生活、薬で歪む?」→事故や打撲、食生活、薬の影響などについて

普通の食事が出来ることが病気と縁遠い身体の基盤

子供は活発に動き回ることで、身体作りが進みます。活動を妨げず、十分動き回れるだけのカロリーが必要です。

十分なカロリーが取れて、消化吸収が良く、活動の妨げにならいものと言えば、やはりお米が一番です。

そして筋肉の働きに必要不可欠な塩分も重要です。

塩は取りすぎると喉の渇きでわかりますが、砂糖は取りすぎても分かりにくく、その中毒性から、「甘い物が好物」という錯覚をしがちです。本題から逸れるので、ここでは省きますが、砂糖は心と身体、あらゆる病の原因になりうるほどの、ハイリスク物質、薬物という認識が必要です。

これからの時代、ご飯とお味噌汁、漬物を中心としたごく普通の日本食で成長期を過ごし、まともな味覚で育てるという事は、様々なリスクを遠ざけ、病院と縁遠い人生を送らせてあげる基本になります。

もっと詳しく↓
「腸内環境を改善する簡単な方法と基礎知識」
「食生活とガン、子供の不調」

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