ニュージーランドの歯医者のレビュー/料金や治療内容、アポイントメントや日本人対応まで

個室に案内されてお医者さんと助手さんと挨拶をしたあと、まず初めにコンサルテーションを受けます。そこで今日来た理由と見てほしい箇所を伝えました。私は詰め物（filling）がなくなったので、それを伝えて、更に下の奥歯の両方に穴が空いているので虫歯だと思うと伝えました。そこで、実際にお医者さんに患部を見てもらい、レントゲン撮影を受けます。すると私が虫歯だと思っていた奥の歯はなんと虫歯ではなくて、上の奥歯が尖っていてそれで下の奥歯が両方とも削れて窪んで穴が空いてしまっているということが発覚。お医者さんからは、下の歯に詰め物を入れるだけではまた同じことの繰り返しになってしまうから、上の歯も削る提案を受けました。そうして施術内容が決まった段階で、その日に払うトータル金額が提示されます。先程の項目を伝えられ（50ドルのディスカウントもある旨もその場で言われ）、トータルで1,015ドルかかるけど問題ないかと確認されました。施術箇所が多い（詰め物3箇所に削る箇所2箇所）ために、支払いもなかなか高額なので、事前に料金の確認をしてもらえたのはとても安心しました。さらにお医者さんから「この施術は今日で全部完了することができる」とも伝えられ、「宜しくお願いします」と伝えて、医者と患者の両者が納得した上で施術スタートとなりました。もしこの段階で納得せずに施術しないということになれば、コンサルテーションフィーとレントゲン撮影代のみかかることになります。

（日本の多くの歯医者さんでそうだと思うのですが）レントゲン撮影と言えば、小さな別室に移動して顎を何か台みたいなものに乗っけて機械が頭の周りをぐるぐると回転して、いいですよと言われるまで突っ立っている、そういうものを想像していました。しかしニュージーランドの歯医者さんは日本よりだいぶここは進んでいるなと思ったのですが、コンサルテーションを受けた椅子（背もたれを倒して口を開ける椅子）に座っているそのまま、頬のあたりにお医者さんがレントゲン撮影のアームを持ってきてパシャパシャと何枚か撮って撮影終了。レントゲン撮影の前に、お医者さんが「今からレントゲン撮影するね」と言うので私が立ち上がってどこかに移動しようとすると「どこに行く必要もないよ！」と言われて驚いたのを覚えています。ちなみにレントゲン写真や施術中に撮った写真は送ってほしいと言えば後で送ってくれます。お医者さんに伝えるとお医者さんから受付の方に伝えてメールしてくれるので、お医者さんに直接伝えるのがいいかと思います。

コンポジットはセラミックと合成樹脂を混ぜて作った詰め物で、今回のような小さな穴にはセラミックではなくコンポジットを使用すると、お医者さんから説明を受けました。日本では銀歯が主流だと思うのですが（実際に私のなくなった詰め物も銀でした）、今回の施術で白いコンポジットになったので、昔の銀色のものよりも目立たなくなり（というより全然詰め物だとは分かりません）、それはよかったなと満足しています。さらに、施術中は施術している歯を青いゴム製のシートで覆うため、つばやよだれが垂れることもなく、また顔を紙で覆われることもないので、ストレスフリーな施術でした。日本の歯医者さんだと、治療中に助手さんが口の中に貯まるよだれを専用器具で吸い出すようなことを定期的にされますが、そんなこともこの方法だと不要なので、施術時間は約2時間でしたが、疲労感も少なく、非常に快適で感動しました。レントゲン撮影の設備は買い換えるのが大変だと思いますが、これはお金もほとんどかからないと思いますので、日本の歯医者さんも是非こちらの方法にしてほしいです。