失敗しないWebデザインスクールの選び方。現役Webデザイナーおすすめのスクール。

Webデザインスクールの選び方。現役Webデザイナーがおすすめするスクール3校

Webデザイナーになりたくて独学で勉強してるけど、このまま独学で勉強を続けるべきか、スクールに通ってしっかり勉強したほうがいいのか悩んでいる人もいるかと思います。

今回は現役Webデザイナーの私が、失敗しないWebデザインスクールの選び方とおすすめのWebデザインスクールを紹介します。

目次

目的を決めてスクールを選ぶ

スクールに通うなら目的を決めてからスクールを選んだ方が、通ってからの失敗を軽減することができます。

  • なぜスクールに通うのか?(例:独学に限界を感じているから)
  • スクールに通って自分はどんなリターンを得たいのか?(例:確かなスキルを身に着けて、Web制作会社に内定を得たい)
  • どんなスクールに通うのか?(例:やらなきゃいけない環境に身を置けるスクールに通いたい)

など、ただなんとなくスクールに通うことが目的になってしまって結果的に望んだ結果が得られない、就職ができないなど、中途半端な結果になってしまうことがあるからです。

これは私が実際にスクールに通っていた時に自分自身で感じていたことでもあるし、他の受講生の中で、なんとなくWeb系の仕事に就きたいと思って入学したけど途中でやめてしまった人もいたからです。

なので漠然と考えるのではなく、目的を決めてそれが達成できそうなスクールに通ったほうが挫折がありません。

最近TwitterなどのSNS上で自称なんちゃってエンジニアが「WordPressで〇〇万円稼げた」とか「JavaScriptは使わないのでjQueryをやりましょう」とか、作ることより稼ぐことをアピールしたり、間違った情報をSNSで発信する輩が多いので、初心者はこのような自称インフルエンサーの言葉は絶対に信じないでください。

失敗しないWebデザインスクールの選び方

Webデザインスクールはたくさんあるので、どのスクールを選べば良いかなかなか判断が難しいところだと思います。

スクールを選ぶ時のポイントは下記です。

  • カリキュラムがしっかりしているか
  • 現役のWebデザイナーやエンジニアがトレーナーや講師として在籍しているか
  • 卒業生の制作実績やインタビューがWeb上に掲載されているか
  • 卒業生の進路はWebデザイナーとして働いているか

カリキュラムがしっかりしているか

スクールのカリキュラムがしっかりしているかは重要な指標です。

なぜならカリキュラムが確立されていないと間違った方向に進んで、結局お金と時間を浪費するだけになってしまうからです。

しかし初心者の人は何が正しいカリキュラムなのか判断がつかないと思いますので、下記の学習内容がカリキュラムに入っていればまず問題ないと思います。

基礎

  • HTMLの基礎
  • CSSの基礎
  • JavaScript・jQueryの基礎
  • Webデザインの基礎
  • PhotoshopやIllustratorやadobe XDやFigmaなどのデザインツールの基礎

実践

  • 1ページのWebページをコーディングする
  • PhotoshopやIllustratorを使ったバナーや名刺制作
  • 1つのWebサイトのデザイン制作
  • 1つのWebサイトのコーディング

あると良い学習内容

  • WordPress
  • Webディレクション

Webデザイナーの仕事内容はWebサイトのデザインを作ることと、HTML、CSS、JavaScript、jQueryを使ってコーディングすることが仕事なので、これらの内容が学習できるカリキュラムが用意されているかが重要です。

現役のWebデザイナーやエンジニアがトレーナーや講師として在籍しているか

独学とスクールの1番違いが講師やトレーナーの存在です。

独学の場合はメンターとなる講師やトレーナーが基本いませんが、スクールには講師やトレーナーが在籍しています。

しかし講師やトレーナーが在籍しているとはいえ、その人自身が現役のWebデザイナーやエンジニアだとは限りません。

もしかしたら少しだけWeb業界に関わったことがある人だったり、昔Webデザイナーだったけど、今は別の仕事をしている人かもしれません。

素人の人が講師やトレーナーだった場合はスクールに通う価値がなくなります。

スクールに通う価値は講師が在籍している以外にもいろいろありますが、現役のWebデザイナーやエンジニアたちから直接助言やテクニックを聞けることはかなり重要です。

スクールの説明会に参加した時は、講師やトレーナーに現役の人がいるか確認したほうが良いでしょう。

卒業生の制作実績やインタビューがWeb上に掲載されているか

卒業生が作ったポートフォリオなどの制作実績が、スクールのWebサイトに掲載されているか確認してみましょう。

制作実績を見れば、そのスクールのカリキュラムの質や学習の成果が分かるからです。

また卒業生のインタビューなどが掲載されているかも重要です。そのスクールを選んだ理由や実際に通ってみた感想などのレビューを確認することができるからです。

卒業生の進路はWebデザイナーとして働いているか

スクールを卒業した生徒がWebデザイナーとして就職しているかは、スクールを選ぶ上で重要な指標です。

なぜならそのスクールを卒業するとどのような進路があるかは、自分が卒業した時の進路に大きく影響があるからです。

つまりそのスクールに通っても、Webデザイナーの職につけないのであれば企業から現場で通用するスキルがないと判断されていると同じだからです。

スクールを卒業してもWebデザイナーの職に就けないのであれば、そのスクールに通う意味はありません。

またWebデザイナーと一言で言っても、いろんな業界や働き方があります。

派遣社員でWebデザイナーの仕事をしている人もいれば正社員でWebデザイナーとして働いている人もいます。

またはWeb制作会社でWebデザイナーの仕事をしている人もいれば、Web業界ではないけど企業のWeb担当として自社のWebサイトの運営を任されている人もいます。

では卒業後の就職実績にはどのような進路があれば良いかと言うと、Web制作会社でWebデザイナーとして就職が決まっている人がそのスクールを卒業していたらまず問題ないでしょう。

Web制作会社はWeb制作をメイン事業で行っている会社なので、ゼロからWeb制作をすることが大半です。

逆にWeb業界ではない企業のWeb担当者は、すでにあるサイトを運用・更新していくことがメイン業務なので、Web制作会社勤務と比較すると、あまり制作スキルを求められることはありません。

つまりWeb制作会社のWebデザイナーとしての就職実績があれば、そのスクールは現場で使えるスキルが身につくことがある程度証明されているということです。

ですのでスクールの担当者に卒業後の就職実績は必ず質問したほうが良いです。

おすすめのWebデザインスクール

私自身がデジタルハリウッドのWebデザイナーコースを卒業しているので、正直デジハリ以外のスクールは通ったことがないのではっきりとしたことはわかりません。

ですが今までWeb制作の仕事で得た経験や知識を元に、現場で通用するスキルが身につくと思うスクールをいくつかピックアップしました。

デジタルハリウッドスクール Webデザイナー専攻(STUIDO by LIG)

デジタルハリウッドスクール Webデザイナー専攻(STUIDO by LIG)

デジタルハリウッドスクールのWebデザイナー専攻は社会人も学生も通えるスクールです。

都内の有名なWeb制作会社のLIG(リグ)と協力してスクールを運営していて、現役のWebデザイナーやエンジニアから直接指導やアドバイスなどを求めることができます。

またLIGに所属しているデザイナーの講義を受講できたり、人事やデザイン責任者から採用の動向や選考基準など知ることができる転職セミナーなども行っています。

受講期間と学費

デジハリの受講期間は6ヶ月間で学費は¥495,000(税込)になっています。学費は分割払いにも対応しており、1ヶ月¥5,323(税込) 〜から支払い可能になっています。

学習内容とカリキュラム

デザインに関してはPhotoshop、Illustratorの使い方、コーディングに関してはDreamweaverというコードエディタの使い方、HTML、CSS、JavaScript、jQueryなどが学習でき、卒業制作で実際に1つのサイトを作る実践的な学習内容になっています。

おすすめポイント

このスクールのおすすめなポイントは現役のWebデザイナーやエンジニアが講師やトレーナーとして在籍しているので、現場を経験している人から直接指導を受けられることや、Web制作会社のLIGと協力して運営していることもあって業界の採用事情をいち早くキャッチアップすることができる点です。

他にも卒業制作を企業の採用担当者にプレゼンできるクリエイターズオーディションと言うイベントを実施しているので、就職や転職活動に有利な環境が整っているところです。

TechAcademy(テックアカデミー)Webデザインコース

テックアカデミーはプログラミングスクールで有名ですが、Webデザインコースも開設しており、短期間で実践的なスキルを身につけることができます。

マンツーマンでメンターがついて学習をサポートしてくれたり、チャットツールを使ってオンライン上でメンターと疑問点を話したりすることができる体制が整っています。

受講期間と学費

受講期間は4週間、8週間、12週間、16週間の4つのプランが組まれており、学費は最安174,900円〜339,900円の受講料金が掛かります。

学習内容とカリキュラム

学習内容はWebデザインの基礎、Photoshopを使った画像加工、ワイヤーフレーム制作などの画面設計、HTML・CSS・jQueryを使ったコーディングが学習できます。オリジナルのデザインを作って公開するまでの学習プランが組まれているので、実務で必要な学習内容を短期間で学べることができます。

おすすめポイント

短期間で効率良く学習することに重きを置いているようなので、忙しい社会人の人に向いているスクールです。メンターがついて対面でもオンラインでも学習のサポートをしてくれる点も評価できるポイントです。

またWebデザインコース以外にも様々な学習コースが開設されているので、今の自分に必要なコースを選べるところもおすすめです。

インターネット・アカデミー Webデザインコース

インターネット・アカデミー

インターネット・アカデミーはデジハリと同じく昔からあるWebデザインスクールの1つです。

経済産業省に認定されているコースを受講すれば、受講料が最大で70%(56万円)が支給されます。

卒業生の実績を見ると有名IT企業やWeb制作会社など多数の就職実績があり、また在籍している講師も一流レベルのキャリアを誇っている講師が在籍しています。

受講期間と学費

インタネット・アカデミーのWebデザインコースは複数のコースで構成されています。その中でもWebデザイナー総合コースの受講期間と学費を見ると、受講期間は6〜8ヶ月、学費は760,760円掛かります。

経済産業省に認定されているコース内容を受講すれば、上記の受講料が最大で70%(56万円)が支給されるので、気になる人は直接問い合わせてみるのが良いと思います。

学習内容とカリキュラム

学習内容はコーディング面では、HTML、CSS、JavaScript、レスポンシブWebデザイン、ソフトの操作面では、Dreamweaver、Photoshop、Illustratorが学習でき、Webサイトの企画、デザイン、コーディングまでの一連の制作内容を実施できるカリキュラムが組まれています。

おすすめポイント

老舗のWebデザインスクールということもあり、卒業生の実績が他のスクールと比較して突出している印象があります。

また在籍している講師陣も申し分ないほどの経験をされている方が在籍しているので、学習や就職に関してかなりポテンシャルがあるスクールです。

【まとめ】独学に挫折しそうならWebデザインスクールに通った方が良い

独学で勉強するかスクールに通って勉強するかは悩むところだと思います。私の経験則からお話すると、独学に挫折しそうならスクールに通って勉強した方が良いです。

受験に失敗したとして、宅浪と予備校に通うのと、どちらが勉強が捗るか?

例えば大学受験に失敗して、宅浪を続けるのと、思い切って予備校に通うのと、どちらが勉強が捗るのか、考えてみるとその答えは自ずとわかってくると思います。

スクールに通うと嫌でもやらなくてはいけない環境に身を置けるので、独学で挫折しそうになったら、やらなくてはいけない環境に身を置くことはかなり効果が高いです。

正しい勉強方法と勉強順序がわかる

また、独学はスクールに比べてコストが掛からないところがメリットですが、正しい勉強方法や勉強順序が確立できなかったり、今は使わない技術を勉強してしまったり、現場で通用する技術を習得するのに時間が掛かることがデメリットです。

最悪の場合、結局何も身につかなかったということもあります。

スクールはお金は掛かりますが、しっかりしたカリキュラムが用意されているので、正しい勉強方法と正しい勉強順序が確立されています。

そのため無駄な勉強をせずに効率的に知識や技術を身につけることができます。

払ったお金の分だけ努力できる。そしてあとから取り返せる。

そして人間は得を取るより損を回避したい生き物なので、払った学費分、それ取り返そうと考える生き物です。

投じたコストは決して安くはないですが、払ったお金の分だけ努力できるし、目標を達成することができたら、働いて回収することは簡単です。

迷ったら行動してみる

それでも独学を続けるべきか、スクールに通うべきが迷ったら、とりあえずスクールの説明会に参加してみるのが良いです。

説明会に参加するだけならお金は掛からないですし、説明会に参加してやっぱり違うなと思ったら別の方法を選べばよいだけです。

迷っている時間はもったいないので、まずは行動してみましょう。

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