独立したばかりの職人さんはとにかく信用がありません。
今までお付き合いのあった人たちからは腕が確かと分かってもらえていても、それ以外の人たちには全く分かりません。
信用がないから仕事が取れないのです。


1.もともといた会社での実績をアピールする

自分がもともといた会社は、独立したばかりの職人さんよりは信用があるでしょう。
なので〇〇にいた!ということをPRに使うのも手です。
しかしこれは相手が元居た会社を知らないことには何もならないかもしれませんし、営業エリアがかぶってしまって揉めるかもしれません。
あまりお勧めできませんね。


2.全国展開している仲介業者を介して実績を積む

最近では家電屋さんやホームセンターでもリフォームを請け負うようになりました。
これらの会社はそのネームバリューを使って仕事を取り、実際の作業は下請けに任せています。
その下請け業者として仕事を得るのも手です。独立した職人ではとれないような仕事をもらえる可能性はあります。
ただし、そういった業者があなたのことを信用して仕事をくれるのか、協力業者として加えてくれるのかはわかりません。


3.材料メーカーを巻き込む

もっともお勧めするのは材料メーカーを巻き込むことです。
つまり、営業や現地調査に材料メーカーをできる限り同行させるのです。また、メーカーの研修会などに参加して、その時の写真を撮ってもらい会社紹介などに載せるのも手です。

一般的にメーカーは施工店や職人よりも社会的な信用があります。
「信頼できるメーカーの研修を受け、一緒に仕事をしているメーカー公認の職人」という印象を与えるのです。
これだけで社会的な印象はだいぶ違います。
わけのわからない施工店より全国展開しているメーカーと直接付き合える職人、というわけです。
防水の納まり一つ説明するのもメーカーを介するだけで説得力が段違いなのです。

メーカー側としても、新規施工店の獲得というのは大事なところです。
今は小さな会社でも、まじめに育ってくれれば十分という考えのところを選びましょう。

ただし10年は付き合う覚悟をもったほうがよいですね。
3,4年たってメーカーを乗り換えたあとになって、独立したてのころにやった物件で不具合があったさいには、メーカーが敵になる可能性がありますから。