市房山神宮、参拝してみた【おめでとう(おめっとさん)】 | 週刊じんぎかん〜神祇伯の神社放浪記〜

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ただの神社好きが参拝した神社の感想なんかを感情の赴くままに書いてます。あと長文です。
一応毎週日曜に更新しますがたまに長らく投稿しない時があります。なので「あ、更新してるわ見てやるか」な軽ーい気分で読んでください。
どうぞよろしくお願いします。

みんな、ありがとう。

 

というわけでこんばんは、わたしです。

 

誕生日なので祝ってください!!!!お願いお願いお願い

 

そんな皆さんのあたたかなコメントをいただきつつ、

 

今回の神社紹介へ参りましょう!!!!

  市房山神宮里宮神社

 

神社鎮座地:熊本県球磨郡湯前町下城

 

神社御祭神:天津日高日子番能邇々芸命
                 天津日高日子穂々手見命

                 木之花之佐久夜毘売命
                 火照命
                 火須勢理命
                 豊玉比売命

 

神社旧社格:郷社(明治)

 

神社御朱印:あり

 

ということで今回は熊本県の市房山神宮里宮神社です。

 

一応鎮座地は球磨郡湯前町なのですが何処かと言われると・・・

 

熊本の南側で九州全体でみるとど真ん中から少し下というべきか・・・

 

まぁ山の近くです!!!!

 表参道側には一の鳥居があり、

 

車で階段下まで行くことができます。

 

そこから左に曲がっていくと駐車場があります。

 

国道388号線からナビで案内されると直接駐車場に連れてかれるので、

 

一の鳥居は見かけないかもしれません。実際私はそうでした。

 

 お参り当日は快晴でした。暑くて仕方ない…

 

しかしこの道中、別府から間の山地を夜通し突っ切ってきたのですが、

 

まさかの途中で先週降った豪雨で山道の一部が崩れて通行止めにガーン

 

どうにか私道を探したりしながら降りることができました…

 

前回の記事から引き続き不幸な旅が続いております九州旅行です…ガーン

 

 

由緒書きにもあるように、現在こちら"里宮"神社であり、

 

本宮は御神体である市房山の四号目に鎮座しています。

 

山頂にはたしか小さな祠があったとか…Googleマップにはそれっぽいのが映っています。

 

本宮の創建は大同二年(702年)の鎮座であり、

 

この向かいに立っていた山城、久米城主の市房某さんがこの山で奇石を発見し、

 

それを祀って小祠を建てたとされています。

 

その後、山が修験道の行場となり別当の普門寺が建てられ明治まで続きます。

 

 

このお寺(修験道系)の管理下にあったからか、『延喜式』神名帳には記載がないので式外社となります。

 拝殿参道前にはカラフルな風車の棚が設置されていました。

 

参拝時は7月の中旬で…なんかあったのかな。

 

別にこどもの日でもお盆でもなかったしな。

 

風車と宗教性を結びつけようとすると出てくるのはやはり恐山でしょうか。

 

お子さんの霊を慰めるために置かれているとされていますが、ここは…関係ないでしょうね。

 

いつもあるわけではないので夏のイベントだったのかもしれません。

 

 

 こちらが拝殿です。

 

現在の鎮座地は明治の神仏分離後の廃仏毀釈で普門寺が廃寺となった跡地に、

 

本宮への参拝が困難だったこともあって遥拝所を建てたのが里宮の始まりとされています。

 

その後明治末に火災で一度焼失し、再建する際に遥拝所から里宮神社として現在の社殿が建てられており、

 

建物としては比較的新しいもののようです。

 

一応建物は寺の本堂っぽさがありますが、廃寺になったあとも建物は再利用されたのでしょうか。

 

拝殿内部はこんな感じ。

 

今回は事前に神主さんへ御祈祷を依頼していたので、

 

中へ入ることができましたお願い

 

祈祷は拝殿と本殿をつなぐ幣殿で行われました。

 

左手に神主さんの自座があり、祈祷の前後に太鼓をたたいていました。

 

神社によっては大太鼓をたたいて区切りをつけていますが、

 

こちらは締太鼓のような中サイズのものを使っています。

 

岡山とかは太鼓をたたきながら祓詞や祝詞を奏上したりしますね。

 

祈祷のやり方も神社特有のものがあったりするので注目しています。

 

 

 本殿は三間社流造。オーソドックスなやつですね。

 

神社建築様式にオーソドックスも何もないんですが、

 

一番多いのではないかと。地方次第ですが。

 

 

 そしてこちらの拝殿で特徴的なのはこの彫刻です。

 

掘り込みではなく彫像?というやつでしょうか。

 

…どうでもいいですが「ほりこみ」と打って「張り込み」を変換で最初に出してくるのは

 

うちのスマホが悪いのでしょうか?

 

え、一般的な言葉だよね?

 

こちらは社叢にあった杉の木をチェーンソーアーティストの方が彫刻したもので、

 

昇龍「導きの龍」と題されて平成22年に奉納されています。

 

いや何がすごいって、チェーンソーってここまで細かな作業ができるんですね。

 

実際アーティストの皆さんの作業風景を見たことはないのでどこまでチェーンソーなのか分かりませんが、

 

鱗とか体の捻りとかどうやってできてるのか全く分からないです。

 

 こちらは対になる降り龍「地治めの龍」です。

 

こちらも負けず劣らずすごい表現力。

 

たいへん残念なのがこの作品に対しての感想を伝える表現力が私にないことですね…

 

 

 

 ちなみに御神木がまた別でこちらに安置されています。

 

ちなみに先ほどの龍像も神木杉から切り出されたと書かれてあり、

 

もとはそのくらい大きな木だったのかもしれませんね。

 

ちなみに今調べたらこの彫刻の作成風景はHPにて公開されています。

 

 

こちらは「軽巡洋艦球磨記念館」です。

 

当社が球磨の艦内神社だったことに由来するもので、

 

球磨に関する資料が収められています。

 

ここ最近は『艦これ』や『アズールレーン』を始め、

 

擬人化ソシャゲの波によって戦艦や城、挙句には競馬への知名度が上がっており、

 

軽巡球磨も名前か擬人化キャラの方が浮かぶ方が多いかもしれません。

 

大日本帝国時代の戦艦にはそれぞれ旧令制国名や山、川の地名がつくことが多く、

 

それに付属して令制国の一宮、山を御神体とする神社や、

 

川の近隣にある鎮守神社が艦内神社として分社されることが多かったです。

 

当社の北側には球磨川の上流が流れており、

 

そのまた上流には市房山ダムがあります。

 

このあたりが川沿岸にある神社の中でも当社が選ばれた理由なのかもしれませんね。

 

…というか球磨川なっが!!!?

 そして緑のベンチ。というか椅子。

 

ひたすら目に優しい…涼しそうですが気温は高く普通に暑かったです…

 

 

 

授与所は場合によっては無人のようですが、

 

今回は祈祷を依頼していたのもあって禰宜さんがいらしてましたので、

 

御朱印と御守りをいただきました。

 

一応本務社でこの裏に社務所があるので、

 

基本的に神主さんは常駐していると思われます。

 

というところで里宮神社はこんなところで。

 

つづいては本宮に方へ参りましょう!!!!

 

 

  市房山神宮 本宮

 

概要については里宮神社と同義なので省略。

 

上述の通り、市房山の4合目に鎮座しています。

 

実は市房山神宮は里宮と本宮のほかに中宮があるのですが、

 

今回すっかり忘れていてお参りができませんでした。

 

ということでまた再参拝にはいかないとなあと。

 

そして上の鳥居が本宮の一の鳥居です。

 

最近まで土砂崩れか何かで通ることができなくなっていたのですが、

 

現在は正面の川周りもコンクリで補強され、通れるようになっています。

 

その鳥居の前の参道を通り越して奥まで行くと、

 

登山道で行き止まります。

 

5台ですが駐車場もあるのでここで停めておくのがオススメでしょう。

 

 

 

山道には橋があったり標識があったりするので比較的安全ですが、

 

見落とすと途端にわからなくなります。

 

私も左下の標識を見間違えたせいでまっすぐ進み、

 

なんかいつの間にか川沿いを歩いてました。

 

 

 

 

 

少し登ると一際大きな杉の木が両側にあり、

 

夫婦杉と名付けられています。

 

先代が折れてしまい、現在のは2代目と書かれています。

 

そして二枚目は観音杉。

 

左右に無数に伸びた枝が千手観音の手に見えたことに由来します。

 

 

 

そのまた上に登ると今度は派手に折れた大木が。

 

どのくらい派手かわかりづらい方に説明すると、

 

大木二つがどちらも倒壊し、

 

片方に残骸がのっかってしまい何かの入り口みたいになってます。

 

 

 

 

 

 普通に山なので鬱蒼も植物は茂っています。

 

本道から外れて10分くらい歩いてかなり不安だったのを覚えています。

 

途中他の参拝者の声が聞こえなかったら分からなかったかもしれませんね…

 

 

もちろん行く際山は綺麗に!!

 

 という感じで本社へ到着です。

 

扁額には市房山"大権現"と書かれています。

 

神仏習合の名残を感じますね。

 

 神紋は輪宝。真っ赤な屋根とコンクリートの壁で作られています。

 

山麓の途中にはありますが、意外に広い建物です。

 

 

 

 

こちらが拝殿内部で、本殿前の拝所となりますお願い

 

とはいえ見た通り注連縄も古びて切れてしまい、

 

かなり古びたイメージを持つでしょう。

 

実際神社の運営の本陣は里宮神社であり、

 

当社には年一回の例祭の時にしか神主さんは上がってこないそうです。

 

とはいえその年一の例祭か、

 

はたまた正月の登拝かはわかりませんが、

 

絵馬はたくさんかかっています。

 

こちらでも授与品を出しているのか、

 

それとも里宮で受けたものをここまで持ってきたのか。

 

  あ と が こ

 

 

という感じでいかがだったでしょうか。

 

いやぁしかしこの神社は道中までが何より印象的でしたね。

 

みなさんも高速道路をケチらず使っていきましょうね・・・

 

それでは本日はこの辺で。

 

皆さんも身の回りの人の誕生日はしっかり祝ってあげてくださいね。

 

年々、祝ってくれる人は減っていってしまいますからね・・・

 

ではまた来週!!!!

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