掛け子、受け子だけじゃない 特殊詐欺グループの裏で暗躍する「道具屋」の存在

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 高齢者らを狙う特殊詐欺に関わる犯罪グループが、役割を細分化している。電話をかける「掛け子」や、キャッシュカードを受け取る「受け子」といった実行犯に加え、金融機関の口座や携帯電話を調達販売する「道具屋」、被害者となる人の個人情報を提供する「名簿屋」と呼ばれる集団が登場。道具屋や名簿屋は首謀者を特定させずに、被害を拡大させる助長犯とされ、警察が捜査に力を入れている。

 「ナイスなファッションを提案」。「合同会社ナイス」の社名の下に、簡素なうたい文句が躍る。事業内容は「アパレル製品の販売」「広告代理業務」など、最低限の表記しかない。

 県警によると、このホームページの会社は、県警が摘発した詐欺事件で「道具屋」役が設立したペーパーカンパニーだったという。川崎市のアパートを所在地に正規の法人登記がされたが、事業実態はない。会社の法人口座を開設する際に銀行を信用させるため、ホームページが用意されたとみられる(続きを読む

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