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キンカンの育て方、剪定や摘果など

キンカンの実
目次

キンカンを植えると収穫が楽しみです

キンカンは収穫を楽しむ樹木ですよね。せっかく植えたキンカンの木に少ししか実っていないとがっかりしますね。できるなら毎年、多くの収穫を期待したいですよね。そう思って末庭のキンカンは狭い庭に地植えしました。

収穫を楽しむために何ができるでしょうか?

今年ブログに幾つか記録を残しましたのでまとめてみました。毎年の収穫数をブログに記録していこうと思います。

キンカンの成長
光を浴びて元気に育つ!

1.日光を良く浴びる場所に植え付ける

柑橘類のキンカンは太陽の光をうけることで元気に枝葉を伸ばし、多くの実を枝に付けます。

2.剪定時期を間違えない

春枝の新芽が出て伸び始める前に剪定するのが良いです。春に伸びた春枝に咲く花が実になるので春枝を切ってしまうと収穫を期待できなくなってしまいます。庭木の剪定とは異なり実を多くならせるための枝を作り結実するための若い枝が多くでるように枝振りを作ってあげることがとっても大切ですね。

普通、キンカンの春枝は4,5月ころに伸びます。その後、6月くらいから花が咲き始めます。

剪定に良いタイミングは?

キンカンの収穫は12月から3月まではかかりますので剪定のタイミングを考えると3月の収穫後すぐ、になってしまいます。地域によっては収穫時期や新梢時期が異なりますので良いタイミングで剪定するとよいでしょうね。

3.春枝、夏枝、秋枝を適切に扱う

上述しましたが春枝に咲く花が実を付けやすいです。

若木で樹形を作っていく必要が無ければ夏枝や秋枝は新芽の段階で摘み取ってあげたほうが良いです。6月までの春枝、6~8月の夏枝、8~10月の秋枝があります。

夏枝や秋枝になる夏芽や秋芽を摘み取るのは?

キンカンの夏枝や秋枝にも花芽は付きますが結実し実を実らせることは少ないです。夏枝や秋枝を育てておくと翌年の春に多くの実を付けるということはありません。多くの場合、樹形がきれいにまとまっている枝の先に夏芽や秋芽が出るので大きくすると樹形を乱すことになります。また、大切な栄養分を実の成長により多く使ってもらえます。

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4.人工授粉してあげる

自然受粉でも多くの結実がありますが末庭は受粉を手伝っています。1番花は結実しにくいですね。

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5. 元肥や追肥などを欠かさない

キンカンは多くの実を実らせるので肥料を与えてあげる必要があります。

タイミングは2月(元肥)、6月、9月、10月(追肥)です。

2月の元肥は春枝を出すためと実成を良くするために与えます。6,9,10月の追肥も実を大きくするために欠かせません。

2月の元肥は鶏ふんや油粕などの有機系が良いです。その年の間、ゆっくりと吸収され栄養を与えてくれます。追肥には化成肥料で良く実の肥大を助けてくれます。樹形の下にあたる地面に均等に施します。肥料が雨で流されてしまわないために少し掘り交ぜてあげると良いです。

末庭のキンカンは樹冠の直径が2mあまりです。それで元肥は約1kg、追肥も3回で合計約1kgを与えます。

6.水切れを生じさせない

地植えの場合はほとんど水遣りは必要ありません。ただし夏や冬など雨がしばらく降らない時は水遣りが必要です。

水切れしているかはどうすれば分かる?

まず地表を触って乾燥していれば与えます。観察していると気づきますが、地面の乾燥が続くと葉っぱにしわのような線が付き閉じているように感じます。

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水分は大切ですね

真夏に水切れしているからと慌てて水遣りをすると逆にキンカンを弱めてしまいます。比較的丈夫な木ですが、地植えでも他の植物と同じように朝夕の水遣りで対処しましょう。

7.病気や害虫の被害を防ぐ

キンカンの病気は?

丈夫な樹木なので病気の心配は少ないですね。基本的に殺菌剤や殺虫剤の必要もないですね。枝葉が込み合っているとカイガラムシが発生することがあり、カイガラムシが分泌する汁のためにすす病が発生することがあり得ます。アブラムシが新芽に来ることもありますので観察と対処は必要になります。

春の剪定で風通しを良くしておき、夏や秋に適宜摘み取ることで対処できます。

キンカンの害虫は?

アゲハ蝶の幼虫のイモムシが葉っぱを食べてしまいます。見つけ次第、対処します。

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花は年3回も咲きます

他にミカンハモグリガがいます。特に、夏や秋に伸びた枝の葉に発生します。1週間ほどで成虫になりいなくなるので気が付くと何もいないことが多いですね。食べれらた葉はそのままにしてても大丈夫です。幼虫がいる場合は葉を摘み取って処理できます。

8.摘果する

もったいないように感じますが実が沢山なっている場合、幾らか実を摘み取ってあげます。

摘果とは、その木の大きさなどに合わせて大きくさせる実の数を摘み取り数を調整することです。

この利点は幾つかあります。

  • キンカンの実ひとつひとつに栄養分が行き渡り実が甘く美味しくなります。
  • 樹木全体に栄養分が回るので隔年結実を抑えることにつながります。柑橘類は隔年、つまり今年が豊作なら来年は不作、を繰り返しやすいです。摘果はこれを抑えるのに役立ちます。

どのように摘果すればいい?

  • 傷が付いている実は摘果します。春枝に付いた実が1個で傷ついている場合は全体のバランスを見て摘果するかどうかを決めます。
  • 柑橘類の天なりの実(実の下が上を向いているもの)は美味しくなりにくいので摘果します。キンカンには比較的多いですので末庭はそのままにしています。
  • 小さい実も摘果します。

これら3つのタイプの実は優先的に摘果します。

それでも樹木に対して実の数が多いかどうかは柑橘の種類によって決まります。基本的には大きな果実の場合、充実した実にするために多くの葉を必要とします。キンカンは小さな柑橘なので葉の数は少ないですね。

  • 1つの実を充実させるために必要な葉の枚数があります。キンカンは実1つに対して葉8枚です。今年の春枝には大体10枚前後の葉が互生で生えています。春枝に1つか2つの実を残すくらいになります。樹木全体の葉の数を数えるのは大変なので、自分で摘果する一塊の枝を決めてから葉8枚ごとに実1個を残すように摘み取っていくと楽に進みます。

キンカンの実を色づいてきました

キンカンは順次色づきます
少しずつ色づく

12月が近づきキンカンの実が少しずつ黄色く色づいてきました。

キンカンの収穫時期は

黄色が濃くなってオレンジ色っぽくなってくると収穫できますね。不思議なことに、外で見る時は薄く見えても摘んで家の中に持ち帰ると意外と濃い黄色になっています。太陽光線による人の視覚は面白いですね~。

収穫は12月から3月くらいまででしょうか。色づいた実から順に採っていけますので長い期間食べることができますよ。

4月には春の新芽が出始めるので3月の早いうちに剪定してあげる必要があります。それで早めに収穫を終える必要がありますね。

2021年度の収穫数は?

今年は何個のキンカンが収穫できるでしょうか。

2022年3月4日80個収穫
2022年3月4日80個収穫

オレンジ色の実も可愛いですね。美味しいですし、楽しですね。

最終的に収穫した数は350個ほどでした。鳥に食べられたり未熟過ぎたものもありましたのでもう少し数はあったと思います。キンカンは本当にたくさんの実を付けるので摘果して一粒をおおきくしたほうが良いですね。2022年度は大きなキンカンづくりを目指してみます!

2022年度(2023年収穫)はキンカンが激減!

その理由は、単なる、剪定のし過ぎ・・・。実の成る植物の剪定は庭木の剪定とは別物ですね。分かってはいたのですが甘く見過ぎました・・・。何事も甘く見すぎると痛い目を見ますね!

2021年度(2022年収穫)は350個ほどの収穫が2022年度(2023年収穫)には20個ほど。ありゃりゃ、です。

9.剪定のしすぎは収穫に大きな影響があります

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当然ですが、人や車に邪魔になる所に伸びてきた枝は切り詰めます。

他にも30㎝程に伸びてしまった枝は3分の1ほどを切り詰めます。内側に込み合った枝など不要な枝は庭木同様に切り取ります。必要が無い方向に伸びている夏芽や秋芽は早いうちに摘み取ってしまいます。

2023年度はキンカンの大きさを、出来るだけコンパクトに留めて、収穫も楽しみたいと思います!

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