背中(肩甲骨の内側)の痛みの原因とセルフチェック・ストレッチ方法

背中・肩甲骨内側の痛みの原因とセルフチェック方法のトップ画像 日常生活

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背中・肩甲骨の内側の痛み

背中・肩甲骨内側の痛みの要因としては、背中の筋肉や首の筋肉の問題や、首の関節・椎間板の問題、首の神経の問題などが考えられます。

筋肉の痛みである場合には比較的早く症状が改善されると期待できますが、首の関節や椎間板・神経の問題が関係している場合には長い期間で症状に悩まされる可能性があります。

肩・首を押さえる女性

年代を問わず症状が発生することが考えられ、急に症状が出てくることもあれば、徐々に悪化してくることもあり、症状の経過・範囲などは個人差が大きい部分になります。

まずは医療機関を受診されることをオススメしますが、その前にセルフチェックをしたいという方に向けて、それぞれ原因の解説とセルフチェック方法をご紹介していきます。

セルフチェック方法

セルフチェックの方法は5つほどが挙げられます。

最初の2つは、肩甲骨を動かして症状が悪化するor症状が再現されるかを確認するため、該当する場合は背中の筋肉などの問題が考えられます。

後半の3つは、首を動かして確認するため、首の筋肉や関節・椎間板・神経などの問題が考えられます。

すべて座ったままの姿勢で行いますので、気軽に試してみてください。
※急激に早く動かすのではなく、ゆっくりと動かして確認しましょう。

①肩甲骨を寄せる・胸を張る

最初に肩甲骨を寄せる・胸を張る動きを行いましょう。

このように動かすことで、背中の筋肉を収縮(縮める)させるため、筋肉の問題がある場合は痛みが生じるか悪化します。

肩甲骨を寄せる動き

肩甲骨の内側の場合は僧帽筋や脊柱起立筋などの痛み、肩甲骨内側の上の方である場合は菱形筋や僧帽筋などの痛みが考えられます。

肩甲胸郭関節周囲の筋のイラスト。僧帽筋・肩甲挙筋・菱形筋です。

これが該当する場合は、筋肉の緊張が強くなっていると考えられるため、適度なマッサージやストレッチを行うことで症状が緩和していくと考えられます。

ただし、日常の姿勢や首・背中の動かし方に依存して症状の悪化・寛解を繰り返します。
1週間以上症状が続いている場合は、首の関節・椎間板・神経の問題が背中の筋肉の緊張を引き起こしている可能性があるため、医療機関への受診をオススメします。

②手を前に伸ばす

次に、手を前に伸ばす動きを行いましょう。

先程は筋肉を縮めましたが、今度は筋肉を引き伸ばす動きを行い、症状が生じるか悪化するかを確認します。

腕を前に伸ばす動き

これが該当する場合は、筋肉痛の酷いものであるように考えられるため、時間の経過と適度なストレッチを行うことで症状は改善されていくと考えられます。

③首を左右に捻る

首を左右に向ける・捻る動きをゆっくりと行いましょう。

例えば右を向いた時に、左側の肩甲骨の内側・上側に痛みが生じる場合は、筋肉が引き伸ばされて痛みが生じていることが考えられます。

反対に右を向いた時に、右側の肩甲骨の内側・上側に痛みが生じる場合は、首の筋肉・関節・神経の問題が考えられるため、以下のチェックを行いましょう。

④首を左右に傾ける

今度は首を左右にゆっくりと傾ける動きを行いましょう。

③のチェックと同様に、首を傾けた側の反対に痛みが生じる場合は、筋肉が引き伸ばされて痛みが生じていることが考えられます。

首を傾けた側と同側に痛みが生じる場合は、首の関節・神経の問題が考えられます。痛みが生じている部分を押して痛みがある場合は、筋肉の痛みも併発している可能性があります。

⑤上を向く

最後に、上を向くように首を動かしましょう。

③〜⑤で全て同じ場所に痛みが生じる場合、首の関節や神経の問題が考えられます。

セルフチェックでは、関節の問題か神経の問題を分けることは難しいため、医療機関への受診をオススメします。

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背中の筋肉の問題

セルフチェック① &/or ②が該当の方は、背中の筋肉の問題となっている可能性があります。

特に症状が発生したきっかけが思い当たらない場合は、日常的な姿勢の問題が考えられます。

猫背の姿勢である場合、肩甲骨の内側・背中の筋肉は常に引き伸ばされているため、血流・循環が乏しくなり痛みを感じてしまうことが考えられます。

悪い姿勢(スマホ操作)

片側の症状である場合、生活の中で片側だけに負担をかけて生活されていることが考えられるため、適度なストレッチと併せて日常生活における身体の左右差を見直していく必要があります。

例えば、テレビを見る時、デスク周りの環境・モニターの位置、座っている時の姿勢などが該当します。少し心当たりのある方が多いため、見直すことで今後の再発予防にもなります。

この症状が当てはまる方は、胸の前側(前胸部)・肩甲骨のストレッチを行うことをオススメします。下記の2つの動画をご参照ください。


※痛みがある場合はすぐに中止してください。

首の筋肉の問題

セルフチェック③ &/or ④ &/or ⑤が該当の方は首の筋肉が問題となっている可能性があります。

猫背の姿勢に合わさって、頭の重さが直接首にかかっていることが考えられます。

猫背の姿勢で頭が前に出ている場合、首の筋肉は常に緊張しているため、血流・循環が乏しくなり痛みを感じてしまうことが考えられます。

パソコン作業で姿勢が悪い女性のイラスト

片側の症状である場合、生活の中で片側だけに負担をかけて生活されていることが考えられるため、適度なストレッチと併せて生活の中での左右差を見直していく必要があります。

最終的には、猫背姿勢の問題の習慣や、肩甲骨周りの筋肉の弱さを改善していく必要があります。どの部分が弱いのか、どの部分をストレッチしたら良いのかは個人差が大きい部分になりますので、専門家へ相談していただいた方が良いでしょう。

ただし、胸・肩周りのストレッチは行った方が良いので、上記でご紹介している2つのストレッチをお試しください。さらに、肩甲骨の内側の筋肉を使うことで、症状が緩和する可能性もありますので、下記動画の肩甲骨・背骨のエクササイズをご参照ください。


※痛みがある場合はすぐに中止してください。

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首の椎間板・関節・神経の問題

首の椎間板の問題である場合、起床時は症状が少ないものの、昼間〜夕方にかけて症状が悪化することが考えられます。
日中の生活の中で椎間板に負担がかかり続けることで、椎間板が潰されてきてしまうために痛みが生じてしまうのです。本来は筋肉が支えてくれるものですが、それを通り越して症状が発生している可能性が高いです。

首のレントゲン写真

首の関節の問題である場合、就寝時・起床時に症状が悪化しており、起き上がってから時間の経過とともに症状が緩和してくることが考えられます。
椎間板のクッションが少なくなっているため、関節へ直接負担がかかっていることになります。

首の神経による問題は、関節の隙間が狭くなっているために神経を圧迫して症状が発生すると考えられます。この場合、1日を通して痛みが持続している可能性が高いです。
症状の範囲が腕や肘・手指にまで波及することもあります。神経の問題は手足の末端に出やすいという特徴がありますので、この場合は放置せず早めに医療機関を受診された方が良いでしょう。

頸椎の骨模型の写真

首の椎間板・関節・神経の問題は、元を辿れば猫背姿勢や頭の位置による影響が強いため、首の問題だけではなく姿勢の問題も改善していく必要があるでしょう。

上記のことでご相談やご質問等がある場合は、お問い合わせフォーム匿名でできる質問箱などをご利用ください。

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