山形県 日本

🇯🇵煩悩は消えるのか!?「山寺」を登って紅葉真っ只中の絶景を見てきたよ!in 山形県

みなさんは、山形県山形市にある寺院「山寺」をご存知ですか?

「山寺」とは、正式名称が「宝珠山立石寺」という寺院で、860年に清和天皇の勅願(ちょくがん)によって慈覚大師が開いた、天台宗のお山のことを指します。

かの松尾芭蕉も訪れたことがあり、一句残していますし、奇岩怪石が連なる独特な景観が見どころで現在は、その景観を一目見ようと全国から観光客が訪れるようです。

さて、実は私、大変お恥ずかしいことながら「山寺」の存在を知りませんでした。

今回は、主人がずっと行ってみたかった場所ということで、一緒に行くことになったのですが、まさかこんな修行のような場所とは思いもしませんでした・・・

ん?修行?と思った方がいらっしゃったと思いますが、そうなのです。実はこの「山寺」の本堂へ行くまでになんと1015段の階段があるんだとか!?

そんな事を知らずに、ちょっとしたお寺を見に行く感覚で着いていきました・・・

さて、そんな私は無事約1,000段の階段を登りきることができたのでしょうか!?

山寺

「山寺」のまわりには、たくさんの飲食店やお土産屋さんが立ち並び賑わっていました。まるで温泉街みたいです。

でも、お店には脇目も触れず登山口に一直線!この階段は約1,000段の階段に含まれるのかな・・・?

冒頭でも少し触れましたが、松尾場所が執筆した「奥の細道」の中にも山寺での一句が出てきます。

さて、どんな句を読んだのでしょうか・・・?ここではまだわかりません。

先ほどの階段を登ると、国指定重要文化財の「根本中堂」がありました。

ブナ材の建築物では日本最古といわれ、天台宗仏教道場の形式がよく保存されているそうです。

歩いている途中に、小さなお仏様が立っていました。特に何かに囲まれているわけではありませんが、たくさんのお賽銭があります。こういった光景は珍しいですよね。

芭蕉句碑と清和天皇御宝塔

さて、ついに松尾芭蕉の句が読まれた場所に到着しました。ついにというか、わりかし早かったのですが、この句・・・見たことがありませんか!

「閑さや岩にしみ入る蝉の声」

こ・・・これは、学校で習ったような気もする・・・。こんな有名な句が読まれた場所がここ「山寺」だったなんて!!

それは有名なわけですよね!?

さて、「閑さや岩にしみ入る蝉の声」の意味ですが、「ああ、なんと静かなことだ。 セミの声が岩にしみ入り、山寺の静けさをより一層深めている。心は静かに澄みゆくばかりである」という意味なんだそうです。

な・・・なるほど!私が訪れた時期は11月だったため、セミの声は聴くことができませんでしたが、当時の静けさが伝わってくるようですね。

そんな句を読み感動しながら前に進みました。ふと地面に目をやると、落ち葉で作られた可愛いハート型があるではありませんか!住職さん?お弟子さん?どなたが作ったのかわかりませんが、素敵ですね♪

そして、松尾芭蕉の像と俳句が掘られた石がありました。

横には、奥州・北陸の旅に同行した弟子・河合曾良の像もありました。

登山口

「山寺を歩くのは全然大変じゃないぞ」と思っていたら、甘かったようです。なんと、ここからが登山口となり険しい修行道はこの門をくぐったところからスタートするのです!

巡拝料は大人300円、中学生200円、小学生以上100円です。

ここから大仏殿のある「奥の院」までの石段は800段。頑張らないと!と気合が入ってきました!

姥堂(うばどう)

姥堂(うばどう)は、「この堂の本尊は奪衣婆の石像。ここから下は地獄、ここから上が極楽という浄土口で、そばの岩清水で心身を清め、新しい着物に着かえて極楽の登り、古い衣服は堂内の奪衣婆に奉納する。一つ一つの石段を登ることによって、欲望や汚れを消滅させ、明るく正しい人間になろうというもの。」と書いてありました。

つまりですね、約800段の石段を登っているうちに、煩悩がなくなり、よい人間になれるんだと!

実は、ここに来るまで手前にあったお団子屋さんのお団子を食べたいなと思っていたのですが、果たしてこの煩悩は消えるのでしょうか!?

このなが〜い階段を見れば、確かにお団子の気持ちはなくなりそう・・・

頑張って歩いていたら、変わった岩を見ることができました。自然にできた形なんですから不思議ですよね?

四寸道

しばらく歩くと看板がありました。山の自然に沿ってつくられたこの参道は、昔からの修行者の道で、一番狭いところは約14センチの四寸道と書かれています。

14センチの道?と思いながら進むと・・・

あ!ありました!確かに狭い!!これは14センチですね。

登る人と降りる人が譲り合ってここを通っていました。凄い道だな〜。

道は全体的にこんな風に整備されていたので、とても歩きやすかったですよ。ただ、ひたすら登り続けるので足はガクガクでしたが・・・

せみ塚

次の看板には「せみ塚」と書いてあります。矢印の方を見てみると、

岩がありました。ここは、「閑さ(しずけさ)や岩にしみ入る蝉の声」という松尾芭蕉の句をしたためた短冊をこの地に埋めて、石の塚をたてたものだそうです。句から名前を取って「せみ塚」といわれているんですね。

弥陀洞

次のポイント「弥陀洞」は、長い歳月の雨風に打たれた岩が削られ、自然と誰の力を借りることなく阿弥陀如来の姿が作られた場所です。

自然にですよ!?ちょっと信じられませんよね・・・約4.8mのお仏様で、お仏様の姿を見ることができた人は幸福が訪れると言われているそうです。

実は、この写真にはお仏様は写っていません。ぜひ、山寺を自分の足で登ってその自然の姿を確かめて来て下さいね!

仁王門

次に「仁王門」にやってきました。ここで少し休憩している人もちらほら・・・結構登りましたから、休憩したくなるのも分かります!

左右に安置された仁王尊像は、運慶の弟子たちの作品といわれており、邪心をもつ人は登ってはいけないと、睨みつけているんだそうです。

怖い怖い・・・!でも私には邪神がないから睨まれなかった気がします(笑)

「開山堂&五大堂」

「仁王門」を通ると、ついに!「開山堂」を見ることができました。ちょっと遠いけど、私達の今回の目的地はそこなのです!

左に行くと「開山堂&五大堂」、右に行くと「奥之院と大仏殿」ですが、とりあえず左の「開山堂&五大堂」へ進みました。

「開山堂&五大堂」は、立石寺を開いた慈覚大師のお堂です。大師の木造の尊像が安置されており、今も、朝夕、食飯と香を供えられています。

最後の力を振り絞って「開山堂&五大堂」まで登ります!

すると、山寺随一の展望台でもある「五大閣」に着き、後ろを振り返ると・・・

素晴らしい展望台となっていました!

山内で最も古い建物の小さな赤い堂納経堂を見ることもできましたし、今にも崩れそうな崖の上に建てられた建物や像の数々、美しい紅葉や山並みを見ることができました。

その美しさは、今まで登ってきた足の疲れを吹き飛ばすほど、登ってよかったと思わせるほど素晴らしいものでしたよ!!

動画をぜひご覧下さいね♪↓

降りるよ!

美しい景色を見れたので、最後にもう一度違う角度で山内で最も古い建物の小さな赤い堂「納経堂」を見て、

来た道を戻っていきました。

帰りは不思議とあっという間で、行きの苦労は何だったんだろう?という感じでした。

そして、戻ってきた頃にはお団子屋さんが閉まっていて、食べることができず・・・あれ?煩悩消えて無くない?(笑)

ということで、近くの評価の高いジェラート屋さんへ行きました♪

ここのジェラートがとっても美味しくて最高でしたよ!

「COZAB GELATO (コザブジェラート)」の場所はこちら↓

美味しいジェラートを食べた後、車で移動中、先程までいた山寺の一部を見ることができました。

凄い高いところを登ったんだなぁと改めて実感・・・!

いい経験ができました。

この感動は、登った人にか味わえないので、是非皆様も機会があれば登ってきて下さいね!

「山寺観光案内所」の場所

「山寺」の入り口をグーグルマップで示すのが難しかったので、観光案内所でどのように登るか相談してみて下さいね!

応援&フォローお願いします!

最後までお読み頂きありがとうございました。いい経験したね!と思った方は、是非「ぽち」っとお願いします♪押して下さるとブログを更新する活力になります♪

ブログ村ランキング

にほんブログ村 海外生活ブログ スイス情報へ
にほんブログ村

人気ブログランキング


スイスランキング

ブログ村でフォロー

旅時々ワイン in スイス - にほんブログ村

リンクイット

karin-de-ringのプロフィール

Twitter

-山形県, 日本