コロナ禍が長引いています。
そんななか厳しい家計の一助にと、韓国政府が「コロナ相生国民支援金(코로나 상생 국민지원금)」という助成金を給付しています。
金額は25万ウォン(約2万4000円)。
対象は韓国居住者のうち、世帯全体の健康保険料の支払額合計が一定額に達していない人。
ちょっとわかりづらいですが、要するに一世帯の年収が多すぎる場合はもらえないようです。
健康保険料の多寡が支援金をもらえるかどうかの基準になるため、健康保険料を支払っていない短期滞在外国人などはもらえません。
また、いわゆる「学生ビザ(D-2ビザなど)」で滞在している外国人も基本的にもらえないようです。
「結婚移民ビザ(F-6)」を持っている場合はもらえます。
僕の場合は、済州大学の奨学金の関係でビザを「F-6」から「D-2」に切り替えてしまったので、支援金をもらえるのかどうか微妙でした。
事実、支援金申し込み用のサイトで診断すると「支給対象ではない」という結果が出ました。
ただ、もともと「F-6」ビザを持っていたことと、韓国人の配偶者がいるということを考慮し、もしかしたらもらえるかもしれないと思いました。
そこで、最寄りの役所「アラ洞住民センター」で問い合わせしたところ、「それならいけるかも」とのこと。
そこからがちょっと大変でした。
流れを簡単にメモしておくと……
① 「国民健康保険公団」」へ行き、健康保険料の支払い履歴を証明する書類をもらう。
② 「アラ洞住民センター」に戻り、「異議申請(이의 신청)」をする。その際、①の書類を提出。
③ 2週間たっても連絡がないので、アラ洞住民センターを再訪して問い合わせたところ、①の書類に不備があったことが発覚。
④ 再び国民健康保険公団へ行き、追加で証明書類をもらう。
⑤ 住民センターで再度「異議申請」を行う。
⑥ 数日後に連絡があり、審査に合格したとのこと。同日、住民センターへもらいにいく。
こんな感じです。
支援金をもらうためには健康保険料を支払っているという証明が必要なのですが、韓国人であれば役場にある機械で簡単に発行できるようです。
ただ、僕の場合は外国人なので機械では発行できませんでした。
それで、①のように直接書類を取りにいったわけですが、ここで問題が発生しました。
僕がビザを切り替えたことに関連して、健康保険料も変わっており、書類上では今年の8月から保険料を払っているように記載されていたのです(実際は去年から支払っていた)。
そんなこんなで、「健康保険公団」と「住民センター」を行ったり来たりするはめになりました。
幸い、この2つの機関が車で10分以内の距離にあったので助かりましたが。
で、すったもんだの挙句もらったのがこのカード。
このカード自体は「タムナヌンジョン(탐나는전)」という済州島だけで使えるカードです(地域商品券のようなものです)。
ここに支援金の25万ウォンが入っているようです。
支援金はクレジットカードやデビットカードにチャージする形式でもらうこともできるのですが、僕の担当者はなぜか何も言わずこの「タムナヌンジョン」をくれました。
まあ、同じことだから別にいいけど。
ちなみにこの支援金、指定されたお店以外では使えないようになっています。
だから、正確にはお金とはちょっと違うんですね。
地域経済の活性化のためということですが、なかなかすごい技術だなと思います。
先月、キョンアさんが支援金をもらった時は、僕の眼鏡を買い替えるために飛んで行ってしまいました(寝ている間に踏んで壊したんです)。
なので、今回は大切に使おうと思っています。
もちろん、キョンアさんにもおいしいものをごちそうするつもりです。
※ 次は金曜日に更新します
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