住生活の領域に特化した日本最大級のソーシャルプラットフォーム「RoomClip( https://roomclip.jp/ )」を運営するルームクリップ株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役CEO:髙重正彦)は、5月2日にサービス開始10年を迎えたことを記念し、10年間で500万枚にもおよぶユーザーの投稿写真や行動データをもとに、RoomClipユーザーがどのような特性を持つのか分析し5つのグループに分けました。そこで、各グループの特徴や検索キーワード傾向、保存をしている投稿情報などについてまとめたレポートを「RoomClip住文化研究所」より発表いたしました。

本レポートは「クラスタリング」と呼ばれるデータ解析手法を用いて弊社エンジニアがユーザー約30,000人による検索キーワードを分析したものです。RoomClipを利用する住まい・暮らしに興味が高い生活者は、大きく5つのグループに分類できることがわかりました。

  • レポート発表の背景

ルームクリップは、家具や家電、雑貨などインテリアの写真を投稿・閲覧できる、住生活の領域に特化した日本最大級のソーシャプラットフォーム「RoomClip( URL: ​​https://roomclip.jp/ )」をスマートフォンアプリとインターネットのウェブサイトにて展開しています。現在月間ユーザー数は600万人、写真枚数は500万枚を超えます。
2021年3月からは、RoomClipに投稿されている投稿写真、実際にアイテムを利用しているユーザーの生活シーンを参考にしながら、アイテムを購入できるソーシャルコマースプラットフォームとして「RoomClipショッピング( URL: https://roomclip.jp/shopping/ )」も提供しています。
サービス開始10周年を記念し、RoomClipを利用するユーザーの特徴ごとに5つのグループに分析し、検索キーワードや保存をしている投稿などの情報とあわせて詳報します。

  • 分析によってわかった5つのユーザーグループ

1)RoomClipマジョリティ層(全体の61.4%)
ライフスタイルやライフステージの変化に合わせて日々の暮らしをゆるやかにアップデートしているグループです。

・投稿キーワードは「ニトリ」「IKEA」などコストパフォーマンスの優れたショップが上位。「クリスマス」という季節行事がランクインしているのも特徴的です。
・よく検索するキーワードは、「家族」や「3LDK」が上位。
・参考にしている投稿の1位は収納に関するノウハウ。他は全て家のエリアごとの全体像が伝わる写真です。

2)家づくりこだわり層(全体の16.2%)
「家づくりを検討している」または新築やリフォームなどで「家づくりを現在進行形で行っている」層です。SNSを通じて多角的に収集・把握したあらゆる情報を、自分たちらしい家づくりに活かそうとしているグループが「家づくりこだわり層」です。

・投稿キーワードには「北欧」などのインテリアスタイルが登場。「バルミューダ」という特定の家電ブランドがランクインしていることも特徴。
・検索キーワードには、「ラグ」などインテリアに特化したアイテムが複数ランクイン。
・参考にしている写真には、アクセントクロスの活用法や窓の設置場所、照明の配置、床材の色合いなど、家づくりの参考になる情報が多く含まれていることが特徴です。

3)暮らしの工夫層(全体の9.8%)
日々の暮らしを快適に過ごせるよう、家の中の様々な場所をより使いやすく整えることが最大の関心事のグループ。収納をはじめとする、暮らしにおけるちょっとした「うまくいっていないポイント」を解決することに取り組んでいるのが「暮らしの工夫層」です。

・投稿キーワードの1位は「収納」、その他はコストパフォーマンスの高いブランドが並びます。
・検索キーワードのトップは投稿キーワードと同じく「収納」で、「ゴミ箱」「クローゼット」といった、ピンポイントなエリアやアイテムがランクイン。
・参考にしている写真の上位5枚の写真が全て収納にまつわるもの。このグループだけの特徴です。

4)DIY好き層(全体の7.6%)
このグループは家の中のちょっとした「不便」や「こうだったらいいな」を解決することに前向きな層です。「暮らしの工夫層」とモチベーションは似ていますが、自らの手でぴったりなモノを生み出す工程と、完成品を共有することを楽しんでいるのが特徴。

・投稿キーワードの上位に「DIY」「ハンドメイド」などがランクイン。投稿割合は5グループの中で最も高く、45.9%にのぼります。
・検索キーワードは「DIY」が上位ですが、人気のDIYアイテムや、「和室」といった特定の部屋がランクインしているのが特徴です。「ガーデニング」への関心も高いこともわかります。
・参考にしている写真上位5枚は全てDIYで、その中でもトップ2枚は収納に関するものでした。

5)一人暮らし層(全体の5.1%)
・投稿・検索ともに「一人暮らし」「1K」「賃貸」というキーワードが上位にランクイン。全体の5%と5つの中で最も小さい層ですが、投稿割合は30%と高いのが特徴です。
・「一人暮らし」「ワンルーム」「賃貸」「1K」「6畳」「狭い」という検索キーワードからも、このグループに属しているユーザーのリアルな住環境が浮き彫りになります。

  • 総括・考察:ジャンル特化型の層から情報を効率的にキャッチし取り入れるという構造が明らかに

クラスタリングを用いてユーザー行動を分析したところ、一つの解釈として、RoomClipのユーザーコミュニティではあるジャンルに特化したユーザーグループがいて、そこから発信される情報を効率的にキャッチし暮らしに取り入れている層がいるという構造が見えてきました。
この関係性は、各グループの検索キーワードからも見て取れます。「RoomClipマジョリティ層」は「収納」「DIY」のほか「リビング」「キッチン」「トイレ」など、場所を検索しているという特徴があります。「より良くしたいけど何から手をつけたら良いかわからないから、まずは場所から検索する」という問題解消へのプロセスが垣間見えます。一方で、ジャンルに特化したグループは、場所の検索ワードはほとんど登場しません。その代わりに、具体的なモノやカテゴリ名、ノウハウの名称などが並びます(「住まいこだわり層」は「アクセントクロス」「カーテン」、「DIY好き層」は「ラブリコ」「ディアウォール」、「暮らしの工夫層」は「冷蔵庫」「ゴミ箱」など)。
それぞれのグループは今後も相互に影響を与え合いながら、より幅広い創意工夫やノウハウを生み出し、発展していくことでしょう。

今後も、RoomClip住文化研究所では様々な視点からユーザー行動を分析していきます。

  • 本レポート詳細はこちら

URL: https://lab.roomclip.jp/contents/groups/

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