BEENOSが実施したアニメグッズ購入意向に関する意識調査結果

2025年3月19日 2025年3月19日

コマースピック編集部　プレス配信チーム

海外向け購入サポートサービス「Buyee（バイイー）」を運営するBEENOS株式会社（東証プライム：3328）が、海外のアニメファン735名を対象に「アニメグッズ購入意向に関する意識調査」を行いました。

調査結果は、2024年のBuyeeにおいて、前年と比較して「アニメ・コミックグッズ」が最も高い購入件数の伸長率を示しており、アニメグッズに対する需要が急速に拡大していることを示しています。この傾向は、動画配信サービスや海外映画配給がアニメファン層の増加に寄与していると考えられます。

本調査の目的は、アニメファンがグッズを購入する意図を明らかにし、日本企業が海外市場での需要を拡大するための手助けをすることにあります。

この記事の目次

1 意識調査の概略
2 越境ECの利用意向に関する変化

意識調査の概略

【アニメグッズ購入意向調査】

✓ 海外アニメファンの62.2%が「越境EC」を利用しており、「自国内の実店舗」の57.4%を上回っています。

✓ 初めて購入したアニメグッズは「フィギュア」が34.4%を占め、「購入したことのあるアニメグッズ」は書籍など9つの分野が過半数以上となっています。

✓ フィギュアに関しては、「スケールフィギュア」が72.0%で最も人気であり、上級者向けの「ガレージキット」を購入した割合は15.4%に達しています。

✓ 購入時の予算は「5000円以上1万円未満」が25.1%と最多で、「予算を気にしない」層も32.9%存在しています。

✓ 2024年にアニメグッズへの支出が「増えた」との回答は52.3%で、その理由として「好きなアニメ作品が増えたから」が27.0%を占めています。

✓ 好きなアニメの原作やマンガを購入した経験がある人は84.7%、その中で51.8%は日本語版と翻訳版の両方を持っています。

✓ 年周年グッズの購入意向については92.6%が「あり」と回答し、好きなキャラクターの誕生日グッズについては79.4%が「購入する可能性がある」としています。

✓ 日本を訪れた際にアニメグッズの店舗に行く理由は「自国では購入できない商品があるから」が76.4%。続いて「日本限定品があるから」が69.9%、そして「種類が豊富だから」が67.3%となっています。

越境ECの利用意向に関する変化

海外アニメファンが利用するアニメグッズ購入手段で最も一般的なのは「越境EC」（62.2%）

この結果は、海外のファンが自国の店舗で満足できない品揃えを求め、選択肢が豊富な越境ECサービスを好んでいることを示しています。

アニメグッズの購入初体験について

最初に購入したアニメグッズでは「フィギュア」が34.4%と最多で、「書籍」が14.0%と続きます。「過去に購入したことがあるアニメグッズ」については、フィギュア、書籍、ビデオ・DVD・ブルーレイ、ストラップ・キーホルダー、アクリルスタンド、ぬいぐるみ、衣服・バッグ・アクセサリー類、ポスター・タペストリー、トレーディングカード・関連グッズなど全9分野において50%超の回答がありました。これから、フィギュアが初回購入の重要な入り口であり、その後は多種多様な商品が購入されることが分かります。

フィギア購入傾向

フィギュア購入者に対する調査では、「スケールフィギュア」が72.0%で最も多く、「カプセルフィギュア」が50.1%、また「プライズフィギュア」が49.4%も購入されています。さらに、上級者向けの「ガレージキット」も15.4%の人が購入経験を持つことが分かり、様々な購買層が存在することが明らかになりました。

アニメグッズ購買の予算状況

メグッズ購入時の予算は「5000円以上1万円未満」が25.1%と最も多く、「1万円以上2万円未満」が続いています。予算内で複数の商品を購入することが31.6%で最も高く、「予算を気にせずに欲しいものを複数購入する」が19.2%、「1つだけ購入する」が13.7%と続き、この合計から「予算を気にせずに購入」という層は32.9%とされており、アニメグッズを趣味として消費する特徴が強いことを示唆しています。

アニメグッズの情報収集手段

アニメグッズに関する情報収集では、「YouTubeなどの動画系SNS」が56.5%で最多となり、続いて「Xなどのテキスト系SNS」が53.5%、3位に「Googleでの直接検索」が37.6%という結果が出ています。この傾向から、ファンはYouTuberやインフルエンサーを通じて情報を集めていることが伺えます。

2024年アニメグッズ購入金額

2024年のアニメグッズ購入金額について、「増えた」と感じる人は52.3%に達し、「変わらない」とするのは31.3%に過ぎません。「減った」との回答は16.4%に留まっており、再度の購買意欲の高まりが伺えます。「増えた」と答えた理由では「好きなアニメ作品が増えたから」が27.0%で最も多く寄せられ、ファンの増加や購買促進に寄与しています。

原作購入の傾向

好きなアニメのマンガや原作を購入したことがある人は84.7%。その中でも、51.8%の人が日本語版と翻訳版の両方を持っています。このように高い関心は、日本の文化や内容への親しみを反映していると言えるでしょう。

周年グッズ購入の意向

好きなアニメの周年グッズ購入意向については、92.6%が「デザインや商品次第で購入する可能性がある」と回答。特に「必ず購入したい」と考える人も28.7%に上り、好きなキャラクターの誕生日グッズについては79.4%が「購入する可能性がある」としています。

訪日旅行時の店舗訪問理由

訪日旅行時に日本のアニメグッズ店舗を訪れる理由として、「自国では手に入らない商品があるから」が76.4%と大多数を占め、次いで「日本限定品があるから」が69.9%、さらに「種類が豊富だから」が67.3%という結果に。これにより、日本独自の魅力が海外ファンを引きつける要因であることが示されます。

越境ECでの購入動機

越境ECでアニメグッズを購入する理由として、「自国の店舗やECサイトで販売していないから」との回答が83.6%を占めました。このように、現地で入手困難な商品が求められる状況が見受けられます。2024年には250本以上の日本のTVアニメが製作され、動画配信サービスを通じて世界中に発信されます。これにより、各国でのアニメファンの需要が高まっていることが示唆されます。