2022-03-31

【経営の悩み】 幹部の諦め

  さまざまな企業に関わらせてもらう中で、現場で出会った生の声の中から、よく起こりそうな事例を取り上げてみます

※特定を避けるために、一部アレンジしているところもあります。


古参の役員が

社長の息子の取締役に対して、

担当部門の運営上の問題点を指摘、

改善を求めて、提言や確認を行った。


伝えても改善されないため、

やりとりが何度も繰り返され、

両者の関係がギクシャクしてきた。


責められたと感じている若い息子は、

ストレスから自宅での飲酒が増えた。


息子の妻から父である社長へその状況が伝わって、

社長は古参の役員に、

こういう状況だから控えて欲しいと要請した。


社長としては、

深い考えがあったわけではなく、

目先の息子の家庭の問題を解決してあげたい

という純粋な想いからの発言。


ゆくゆくは

息子に経営を移譲していきたいのだけれど、

身体を壊したり、

反発されて収拾がつかなくなることを

避けたい意向もあるのかもしれない。


社長からそう言われると、

古参の役員としては

それ以上は何も言うこともできず、

息子の問題は、見て見ぬふりをするしかなくなった。


次第に、

会社への想いが冷め、諦めが広がっていく。


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