良寛さんという方がおられました。
彼は、自分に起こることは「ちょうどいい」と言われたそうです。
お釈迦様も自分に起こることは「ちょうどいい」と言われたそうです。
例えば、今、起こっている嫌なこといいこと、親、兄弟、祖父母、ご近所さん、友達。
そのすべてが自分にちょうどいいのです。
つまり、自分にとって十分だということです。
今、起こっている嫌なこといいことで十分だ。
今の親で十分だ。
今の兄弟で十分だ。
今の祖父母で十分だ。
今のご近所さんで十分だ。
今の友達で十分だ。
ところが、なぜ、もう十分なのに不足を感じるのでしょうか?
それは、今よりもっといいことがある、今より幸せになれるかもしれないという期待ですね。
しかし、現実に起こっているのは「今の嫌なこといいこと」です。
今よりいいことや、今より幸せになれるかもしれないという「ないもの」ねだりをしている。
だから、今に十分だと思えずに不足感を感じる。
ただ、日常生活には生活の努力や、あるていどの収入は必要です。
そのための努力も必要だと思います。
十分とは「今、現在、現状」にあります。