二刀流 (羽生結弦と大谷翔平)

大谷翔平のMLBの試合の感想

08/25(水) A BAL 第二戦

2021-08-26 | 試合の感想

 東京五輪がありましたので、更新が滞ってしまいましたが、大谷選手の試合は変わらずフォロー、なるべく視聴を続けていました。

 

 今日は大谷選手の先発登板日でしたが、1時間ほど遅れて4回表のMarshの本塁打[6-2]の場面あたりから試合を視聴しました。

ざっくりいうと、その時点[試合開始19:04でおそらく31.7度。気温29度、湿度66%]で大谷投手は、試合序盤にも関わらず、大量の汗をかいており、明らかに様子がおかしかったですね。体感37度だったAwayのNYY戦のような感じでした。

 投球内容は、84-56[66.7%] 5.0回 5H 4ER 0BB 7SO 3HR 2.88→3.00ERA でした。

球数から言って、あと1イニングは行けたでしょうが、その場合、走者を出したら交代という流れになっていたでしょう。

全体的に球がばらついて(ボール/ストライクがはっきり)、逆球(捕手のミットと逆方向の球) が多かったですね。

 

打たれた3本塁打は、全てカウントを稼ぐフォーシーム(ギアを上げていないので90マイル前半)で、BAL打線に的を絞られ、狙われていました。

1本目 1回裏 0-0  初球 外角中    フォーシーム 93.1マイル

2本目 1回裏 0-1  2球目 外角高め B気味 フォーシーム 93.3マイル

3本目 4回裏 0-0  初球 外角高め B気味 フォーシーム 93.7マイル

※2本目と3本目はコースが全く同じ。全てフォーシムで、ほぼ球速が同じ。

 

 この場合、対応策としては、初球に球速差の大きいカーブでカウントを稼ぐのが良かったと思われます。

次にカットボールか、フォーシームを内角に投げファウルを打たせて追い込み、

追い込んだら、スライダーかスプリッターで空振り三振、というのが投球の組み立てになります。

つまり、初球はフォーシームかカーブで、50・50。コントロールが良く、ストライク先行なら、相手は早打ちになるので、初球カットボールでいいでしょう。

今日のBAL打線は、ボール球に手を出さず、2ストライクに追い込まれてもファウルで粘るという、A'sやBOSのような戦術をとっていましたね。

 大谷を5回投げきった時点で降板させた、マドン監督の決断は理解できますが、実は今日の登板以前に、昨日の試合の選手起用から既に破綻する兆候が垣間見えていました。

昨日のBAL第一戦で、最終的なスコアは【14-8で6点差で勝利】しましたが、先発のBundyが1.1回で降板したこともあり、以降5人も、かつ勝ちパターンの試合で投入するブルペン投手を

最終的に6点差の試合に投入し、今日の試合に至る悪い流れを作っていたのです。[残り4回 2点差リードの 勝ち試合で、5人も投手をつぎ込んで、逆転負け]

 大谷選手に関しては、4回終了時の【13-2、11点差で勝っていた】時点で、休養を与えるべきだったのです。なぜなら、既に試合の趨勢は決しており、明日先発登板する予定だったのですから。

「打者大谷」の内容も、完全に勝負を避けられ、4打数1安打 2四球(申告敬遠含む)、得点圏では歩かせればいいというストレスが溜まる内容だったので、出場させるだけ無駄でした。

ところがマドン糞(!)監督は、試合の最後まで【最終的に6点差】「打者大谷」を出場させ続け、今日の疲労困憊した「投手大谷」を演出してしまった。(私は無能なマドン監督が大嫌いです)

 今日の試合、投手大谷が5.0回投げた後の、ブルペン陣の内容を改めて見ると、

 右(R):              Mayers 0.2回 13-10[76.9%] Petricka 0.2回 21-13[61.9%] Hoyt 0.1回 13-7[53.8%]
 左(L):Quijada 0.2回 11-6[54.5%]                                           Selman 0.2回 16-11[68.8%] 

投球回数 球数-Strike[Strike率]

 となります。

 現時点で、信頼できるエンゼルスのブルペンは、抑えのIglesias(R)と、セットアップの新人Warren(R)のみ。しかし、前日の大量得点差で勝っている試合に投入していた。

 エンゼルスのブルペン投手陣の問題の一つは、『先発投手が早期降板した後の、長いイニングを投げられる投手がいない』ことです。

シーズン序盤は、若手のSandval(L)やSuarez(L)がいましたが、現在、先発降格していたBundy(R)、Quintana(L)は先発に回っており、長いイニングを投げられる投手は不在です。

[Guerra(R) は長いイニングを投げられますが、基本的に敗戦処理投手であり、信頼性が低く、無失点で試合を作ることが出来ない]

 

 また、マドン監督のブルペン投手の起用方針も大いに疑問符が付きます。

2019年以来の登板の、新加入・戦力未知数のPetrickaをハイレバレッジの場面で投入したことや、本来8回を投げるMayersを早い回で投げさせたことなど、完全に継投の失敗です。

基本的にブルペン投手は1回、回の先頭打者から投げさせるべきであり、打者ごとに左右や相性に合わせて登板させると、今日のようにリズムが狂ってしまいます。

改めてマドン監督のこの細かいブルペン起用を見てください。誰も1回を投げきっておらず、1回の責任を果たして交代、となっていないわけです。

これでは、ブルペン投手のメンタルが崩壊するのも、コントロールに苦しみ四球を連発させるのも理解できます。(二人の投手が、2つの致命的な「押し出し四球」(同点/逆転)を与えてしまう)

 

 「投手大谷」が疲労困憊した状態だったので、「打者大谷」に期待できる内容ではありませんでした。[4打数無安打 3三振 2残塁]

大谷選手は、疲労が溜まってくると、打席で何も考えずに早打ちになり凡退してしまう。特に二刀流の際は、投手に比重が置かれているので、淡白なバッティングになりやすい。

 明日の最終戦(第三戦は)デーゲーム[現地13:05-] ですので、大谷選手は完全休養すべきです。(次のシリーズは大陸移動して、休みなく翌日HomeでSD戦)

選手本人が「出たい」といっても、監督は休ませるべきです。出場させ続けるのは、“無能” の証です。

 疲労が溜まってくると、集中力が低下し、怪我のリスクが上昇し、突発的な怪我、慢性的な怪我を発症する可能性が高まります。

怪我をしたら、大谷選手の特別なシーズンを台無しにすることは確実で、この点だけで、マドンをクビにする十分な理由になりえますね。

彼が他のトップ選手と同様にここまで怪我をしていないのは、MLBの”奇跡“としか言いようがないですね。


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