二刀流 (羽生結弦と大谷翔平)

大谷翔平のMLBの試合の感想

水原一平の借金年表

2024-04-12 | 水原一平
24/04/12(金) 09:25 ESPN Paula Lavigne,(ESPN Investigative Reporter) 大谷翔平の元通訳、ギャンブルで膨らんだ借金年表 
https://www.espn.com/mlb/story/_/id/39922624/shohei-ohtani-ippei-mizuhara-gambling-debts-line (Deep L訳ママ)

[追記] 4/13(土)朝の新聞記事の関連事実をピンク色の文字で追記。

> 11日(木)に提出された訴状の中で、連邦捜査官は、大谷翔平の元通訳、水原一平の携帯電話と、南カリフォルニアのノミ屋、マシュー・ボウヤーと推定される "ブックメーカー1 "と、
 ボウヤーの仲間である "ブックメーカー2 "の携帯電話のフォレンジック調査を行ったと述べた。

  検察は水原を銀行詐欺で告発し、大谷から数年にわたって1600万ドル以上を盗んだと述べた。20日(水)にロサンゼルス・ドジャースから解雇される前、水原はスーパースターが2018年にアメリカに移籍して以来、大谷の通訳をしていた。
 37ページに及ぶ訴状に記された当事者間のメールには、水原が制御不能のスポーツ賭博中毒に陥っている様子や、水原が損失を補填する限り信用を拡大し続けたノミ屋が描かれている。

 スタート

  水原は、2021年にサンディエゴで行われたポーカーゲームでボウヤーと知り合ったと語っている。
 訴状によると、2021年9月8日(水)頃、「ブックメーカー2」が水原に違法賭博サイトの口座番号、パスワード、URLを提供。 [サンディエゴで行われたLAA-SDP二連戦の第二戦(シリーズ終了日)]

  約2週間後、水原はブックメーカー2に「サッカーをいじっていたんだ。UCLAに賭けたんだけど、完敗だった!!!」
 同じ日、水原はブックメーカー2にメッセージを送った:「出金と支払いはどのように行われるのですか?」
 ブックメーカー2はその日のうちに返信する。"彼は、週の終わりが日曜日の夜なので、支払いと回収をします[.] 日曜日の夜、あなたが上がっていようが下がっていようが、支払いと受け取りをします[.]
 先週、あなたは下がっていたので、彼はそれでOKとしてそれをロールしました[.] 私は、決済の数字を持っていると言います[.] つまり、どちらにしても決済したい数字を選んでください[.]。"

 この(2021年9月)頃、大谷選手の口座の連絡先を自分宛てに変更。

  2021年10月27日(水)、ブックメーカー2は水原に次のようなメッセージを送っている。彼はあなたがプレーしているのを見て、明日までに決着をつけたいと言っています。 【2021年シーズン終了後、24日が経過】
 水原は、「私は今アナハイムに戻っている。彼の銀行口座に送金することはできます。彼がどこの銀行を使っているか知っていますか?」 

 2021年10月27日(水)、初めて(大谷の)口座にオンラインでアクセス。

  秋にかけて、水原が銀行の限度額やその他の問題で、借金を肩代わりするための送金に苦労していることが、メールのやり取りからわかる。
 11月9日(火)頃、彼はブックメーカー2にこう伝えている:「可能な限りあらゆる選択肢を試しましたが、どれもうまくいきません。超ストレスです。」
 翌日、彼はブックメーカー2に「4万ドルを送ることができる」と伝え、その方法はうまくいっているように見えるが「一度に4万ドルしか送れない」と付け加えた。 【出会ってから2ヶ月と1日で、既に少なくとも4万ドル以上の負債】

 2021年11月15日(月)には約4万ドル(約610万円)が送金された。

 損失が膨らむ

  連邦政府の訴状によれば、水原の損失はすぐに膨らんだ。水原はノミ屋に何度も自分の口座を "増額 "するよう頼んだ。
 2022年1月2日(日)、水原はブックメーカー2社に、[ボウヤー]に「私の口座にリロードしてもらえませんか?」と尋ねた。ブックメーカー2は、「[ボウヤー]は、あなたに5万ドルを支払いました」と答えた。
 13日後、水原はブックメーカー2に再びメールを送る:「ファック---私はそれをすべて失った(笑) 。ボウヤーに5万ドルバンプしてもらえるか聞いてくれないか? もし負けたら、しばらくはこれで最後だ。」

  2022年2月4日(金)、水原からメール:「残りの10万ドルはすでに失ったので、今日また30万ドルを振り込んだ」。その日のうちに、彼は「振り込みが完了しました!」と確認する。
 訴状によると、水原容疑者はその後2年間、2021年12月から2024年1月までの間、1日あたり平均25回、1回当たり10ドルから16万ドルの範囲で賭けをし、合計約1万9000回の賭けをしたという。
 この時期の彼の文章には、追いつきたいという必死さが増していることが示されている。

 2022年2月、オンライン取引が凍結されるが、大谷選手になりすまし、銀行側の経歴を尋ねる質問にも答えて解除に成功。
 胴元に送ったメッセージには、信用だけで賭けられる額を引き上げる隠語「バンプ」を多用。「今回が本当に最後」だと強調し「バンプしてほしい」と繰り返した

 その間のハイライトをいくつか挙げる:

2022年03月10日(木):水原がボウヤーに、クレジットを30万ドルから10万ドルに減らしてほしいとメッセージ。「300では無謀すぎる」と言う。

2022年05月    :水原からのメールによると、彼は "悪い流れ "にある。水原がボウヤーに100万ドル以上の借金があるにもかかわらず、「ボウヤーは水原の賭け金の上限を増やし続けていた」と捜査当局が発表。

2022年11月14日(火):水原がボウヤーにメール:「俺はスポーツベッティングが苦手なんだ。(笑) また俺に賭けてくれないか? 知っての通り、俺が金を払わないことを心配する必要はないよ!

 この時点で、ちょうど1年前から大谷の口座から多額の金を盗んでおり、
 ESPNの初期のインタビューにあった『2022年末までに彼は 100万ドル以上 を失い、友人や家族からお金を借りていた』というのは、虚偽だったと言えよう。
 大谷の口座からあるだけ盗める(*)ので、金銭トラブルになりやすい家族や友人から借金する必要性はまったくなかった。
 これは大谷の金で多額の野球カードを購入し、その送り先がLADのクラブハウスで、カードは自身の車に保管していたのをみても、水原は家族に違法賭博をひた隠しにしていたはずだ。

(*) 14日のNYTの記事によると、大谷自身が、口座開設から一度もオンラインでアクセスしたことがなかった。

2022年12月09日(金):水原がボウヤーにメール:「最後の200を僕にぶつけてくれませんか? 母に誓って、これがアメリカに戻ってから返済する前の最後の頼みだ。何度もお願いしてごめんなさい。. . .」
             ボウヤーは答える:「もういいよ。メリークリスマス」


2023年05月20日(土):ボウヤーが水原にメールする。ただ、6月1日(木)に最低200万ドルを送れるかどうか確認したいだけなんだ」。


2023年6月、胴元に毎週一定額を送金するよう求められる。


2023年06月22日(木):水原がボウヤーにメール:「またケツを蹴られたよ(笑)。. . .最後にもう1回、バンプをもらえる可能性はある? これを失ったら、しばらくはこれが最後だ。. . .」
             ボウヤーは答える:「わかったよ。僕はただ、パートナーとのコミュニケーションが取れるようになりたいだけなんだ。もし、毎週最低500(*1)が送られることを保証できるなら、君の望む金額に上げてもいいんだが?
 毎週500を送ることが不可欠なんだ。数字が非常に高いことは想像できるだろうし、ただ、彼に伝えたことを届けられないのは避けたいんだ[] 参考までに、私はすでに口座にある残高の半分を彼にポケットマネーから支払っている。

2023年06月24日(土):水原がボウヤーにメール:「問題がある(笑)。. . .これはマジで。...これが最後だ。」
 ボウヤーは答える:「私も同じ問題を抱えている。正直に言うと、イッピー、毎週月曜日に500を保証してくれるなら、いくらでもあげるよ。」

  訴状の中で、調査官は、ノミ屋のスプレッドシートに反映された水原の口座「35966」の賭け金には、総勝ち賭け金約1億4200万ドル、総負け賭け金約1億8300万ドルが反映されており、
 総負け残高は 約4070万ドル のマイナスを残していると証言した。

 仕返しとベールに包まれた脅迫

  訴状によると、水原は大谷の口座から毎週50万ドルの取引を繰り返し、借金を返そうとしていたが、いくつかの支払いを済ませた後、彼は支払いを止め、ボウヤーとのメールの調子も変わっていった。

 2023年6月20日(火)、彼はボウヤーにメールを送る:「週に500しか送金できないようだ。今日、500送金したから、明日には君の口座に届くはずだ。......週500で大丈夫ですか?」

(*1) 500を送金とは「500k(ドル)」、つまり(大谷の口座の送金上限額でもあった)「50万ドル」を送金と推定される。

  ESPNが入手した捜索令状によると、連邦当局は10月にボウヤーの家を家宅捜索し、現金、コンピューター、電話を押収。

  2023年11月17日(金)頃、ボウヤーは水原にこうメールする。
 「なぜ電話に出ないのかわからない。ニューポートビーチにいるんだけど、(大谷が)犬の散歩をしているのを見かけたよ。彼と話して、どうしたら連絡が取れるか聞いてみるよ。すぐに電話をください。」(*2)

(*2) 家宅捜索を受けて、違法賭博のツケ払いを回収できない可能性が出てきたので、水原に返済を迫った。水原がボウヤーの自宅に家宅捜索が入ったのを知っていたかどうかは不明。

  その2日後、水原はボウヤーにメールを送った:「正直に言うと、ここ数年、暗号(資産)で大損して、スポーツでも大打撃を受けた。. . .ただ、お聞きしたいのですが、金額を決めることはできないでしょうか?
                         私はすでにサイトであまりにも多くを失っている... ...もちろん、私はそれが私のせいだと知っている。」

 12月15日(金)、ボウヤーは水原にメールを送り、「忙しいのはわかるが、少しは敬意を示せ。僕はここに首を突っ込んだんだ。今夜までに電話してくれ。何時だろうと何時だろうと構わない。」
 水原は同じ日に返事をする:「本当にすまない。. .本当に君を軽んじるつもりはまったくないんだ。ただ、超超忙しかったんだ。」


  この1月6日(土)、ボウヤーは水原にこうメールしたと訴状には書かれている。「もし今日中に連絡がなかったら、僕の手には負えない。
   水原は答える:「悪い男だ。. .私は2日前に日本から戻ったばかりで、また明日出発します。1月中旬に戻る予定だ。正直に言うと、僕は今、本当に苦しいんだ。」


  1月から3月にかけて、水原は大谷の金 約32万5000ドル[約4982万円] を約1000枚の野球カードに使い、
 「ジェイ・ミン」という偽名でドジャースのクラブハウスに郵送させた、と提出された書類に書かれている。
 宣誓供述書によれば、水原はヨギ・ベラ、フアン・ソト、大谷のカードを含む記念品を転売する目的で購入している。

※[投稿者] 水原一平はギャンブルのためだけでなく、ebay でのベースボール カードの購入に 32万5000ドル以上を含む、他の複数のレジャーの買い物のためにお金を盗んだ

  3月20日(水)、少なくとも450万ドルが大谷の口座からボウヤーの口座に送金されたというニュースが流れた。
 水原はまずESPNに、大谷は借金を返済したと伝え、数時間後には大谷は賭博のことは知らなかったと話を変えた。
 水原はボウヤーに、メディアの報道を見たかと尋ねる。
 ボウヤーは「はい、でもそれは全部でたらめです」と答えた。「あなたが彼(大谷)から盗んでいないのは明らかです。」
 水原は「厳密に言えば、私は彼から盗みました。」

 ESPNの Tisha Thompson がこのレポートに寄稿した。


  Tisha Thompson は最初に水原一平にコンタクトを取り、インタビューを掲載した女性記者だ。(のち日本のテレビメディアにも取材を受けていた)

24/03/23(土) 05:39 Tisha Thompson ESPNの調査記者 https://twitter.com/TishaESPN/status/1771275625828921710 1,613.8万 件の表示
> NEW:今週、#大谷 & #一平 の話がどのように急展開したのか、その舞台裏を私と一緒に「ジグザグ48の旅」に出かけよう。私たちが何を尋ね、それに対して水原氏らが何を語ったのか、継続調査の詳細をお伝えします。

  自身のTweet記事を誇らしげに、自身のTwitterの冒頭に掲げている。(1,613.8万も表示されて相当儲かったはずだ)
 この記者が、

・大谷の口座から違法なスポーツ賭博元の口座に送金されている=口座にアクセス可能な誰かがギャンブルをしている=取材対象者はギャンブル中毒者の可能性がある

 ということを考慮していれば、ESPN側で日本語通訳を用意して、(事態の重大性から) 水原と大谷を分離して、それぞれ取材していただろう。
 なぜなら、二人が共犯であれば、口裏合わせをする可能性があったからだ。
  この記者は、功名心にかられて、“病的なギャンブラー”だった水原一平に都合の良いストーリーを流してしまった。
 これが今回の陰謀論「水原は大谷の身代わり」の根拠になった。Tisha Thompsonの罪は、非常に重い。
 事件発覚後の、水原とボウヤーとのやり取りを記事の最後に乗せるなど、依然、悪質だ。

  水原一平と違法なスポーツ賭博の胴元であるボウヤーとのやりとりの一部を読んでも、とても水原一平が大谷の代理として賭博をやっていたとは考えられない。
 水原は賭博の結果に感情移入しすぎている。自分の金でない(大谷の勝ち負けである)なら淡々としているはずだ。
 また、水原がサンディエゴのSDP戦時に「ブックメーカー2」と出会ってから、違法なスポーツ賭博にのめり込み、大谷の金を盗むまで、わずか69日だ。
 通常ならば、初期の負債は、通訳としての給与や個人マネージャーとしての給与など、それまでの4シーズン分の蓄え、自己資金で支払うはずだ。
 水原は「ギャンブルにはまって人間のクズになった」のではなく「ギャンブルに癖のある人間のクズが、巨万の富を持つ大谷の通訳をし、付き人を務めていた」のだ。
 水原の父親が「一平はすごく強運なんだ」とのたまっていたのも納得だ。結果として、最悪の組み合わせとなってしまった。

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