二刀流 (羽生結弦と大谷翔平)

大谷翔平のMLBの試合の感想

05/20(土) H MIN 第二戦

2023-05-21 | 試合の感想
試合結果は、2-6で負け。

エンゼルス先発陣  
       先発数 投球回数  QS 5回未満の登板試合  QSの割合
1.大谷      9   53.0   5回   0回※      [62.5%]  ※降雨中断のAwayBOS戦(2.0回 31-20)は除外。 実質、QS 5回/8GS。
2.Sandoval*   9   49.1   3回   3回       [33.3%]  大谷同様、基本的に「中5日」で回っている。
--------------------------------------------
3.Anderson*  8   42.2   3回   2回      [37.5%]
4.Detmers*   8   40.2   1回   3回      [12.5%]
--------------------------------------------
5.Suarez*    6   24.1   0回   4回      [ 0%]
6.Canning    6   29.1   0回   1回      [ 0%]
7.Silseth    1   11.2   0回   1回      [ 0%]
 総数    47試合      12回   14回
 降雨試合を除外       26.1%  30.4%         
               15.2%                ← 大谷の成績と降雨試合を除外

*・・・左腕
QS・・・クオリティ・スタート  先発投手が6回以上を自責点3以内に抑えた場合に記録される指標。

  エンゼルス投手陣は、先発6人制で、最短[中5日]、通常[中6日]で回しています。(大谷とSandovalは公休日関係なく、[中5日]固定。それ以外の投手は、公休日で1日延びる)
 大谷選手以外は、QS率が低い上、早期降板しブルペンに負担をかることが多い、というのが分かるでしょう。(先発が長いイニングを投げられていない)
 他球団に比べて1日休みが多い[週1回登板]にも関わらず、この体たらくです。Suarezは先発投手としては論外です。(ロングリリーフでしか役割がない。その場合、左腕でDavidsonと被る)

  それ以前に、エンゼルスの先発陣は左腕(*)が多すぎます。Sandoval、Detmers、Suarez、Davidsonと4人も候補がいたのに、FAで獲得したのが軟投派左腕のAndersonという。。。
 GMのペリー・ミナシアンは無能としか言いようがありません。(高齢[34-35歳]のTeperaやLoupの高額な2年契約だけでなく 約10億円強/年*2)
 Andersonは3年契約で、33~35歳を1300万ドル/年です。[約18億円弱/年] Andersonが本当に良かったら、所属球団のドジャースは契約延長をしていたでしょうね。このあたりは流石です。

  また、先発投手の並びも悪い。[左-左-左]ではなく、[左-右-左]と入れ替えてジグザグにすべきです。
 基本的にMLBは右打者の方が多いのだから、先発左腕を3枚並べると、シリーズ2試合目以降は、相手打者の目が慣れ、打ち込まれる確率が上がります。
 

  今日の試合は、Sandovalが1回表に3失点というのは多すぎます。05/06(土)のTEX戦、Detmersが 4回表に3失点して以来の相手側の先制点の多さです。
 野球はメンタルのゲームでもあるので、こうなると打者はモチベーションが下がり、打席で早打ちになったり、粘りがなくなったり、悪い結果に繋がります。
 ましてや、ビハインドの状況のエンゼルスブルペンは質が低いので、0点に抑えて、打線の反撃を待つ、ということが出来ない。
 今日も、次々失点して、試合の流れを変えることが出来ませんでした。

  大谷選手に関してポジティブな点を上げれば、直球系(4S)を今季初めて?本塁打にしたことです。(これまでは変化球を打った本塁打だった)
 彼の打席のヒートマップを見ると、内角高めが「青」で低打率になっており、現在、徹底的に相手投手から攻められています。(長打されず、ファウルでカウントを整えられる)
 バットを替えて長くなり、取り回しがし辛いということもあるでしょう。
 また、右投げ左打ちであるため、死球を受ける場合は、内角高めの球は右肘に受けることになるので、恐怖心との戦いです。

  現在の大谷選手の打席の構えだと、球速[速球と遅球]の変化には対応できても、左右[内角/外角]には対応しにくいのです。
 右足を上げないので、来る球によって柔軟に位置を変えられない。(内角は引いて、外角は踏み込んで打つなど)
 素人の考えでは、右足を上げて、下ろす際、引いて打てば、内角高めの速球は、全てHRボールになると思います。

  内角/外角関係なく、ストライクゾーンの上[6つのゾーン]に対する速球系に、反応できない見逃し、振り遅れてファウル/空振りは、大谷選手の疲労の証だと思われます。
 連戦で休みが貰えず、疲れてくると、何も考えずに打席に立つことに。(Troutの振り遅れとは状況が違う)

  明日のデーゲームの先発登板のポイントを上げると、
1回表の立ち上がり(コントロール)、
2回表の最初の打席後の投球内容(打席後の悪影響)、です。

  先発登板時は、DH枠をTroutか、Rendon(IL中)に譲って、攻撃面の4打席よりも、チームのために1回でも多く投げてほしいところ。(1回多く投げれば、ブルペン投手を1人節約)
 (ただし、この場合は、二刀流で自己援護できず、降板すれば、試合から即退場)
  彼を見ている方なら分かると思いますが、1塁まで全力疾走したり、出塁して塁間を走ったり、ベンチで休めないと翌回の登板はコントロールが不安定になることが多い。
 そして、ピッチコムで配球を自分で指示しているので、疲労で何も考えられなくなると、単調になりやすいです。(左打者に対してもSWE中心に)
 今季から始まったピッチクロックと共に、TWP選手の先発登板は、とんでもないハンデ戦です。

  従って、打席時のアプローチは、初球から積極的にストライクを振りに行き、走る必要のあるゴロアウトではなく、フライアウトが理想で、HR狙いで全く構わない。
 打者として成績を上げるのは、登板しない試合でも出来ますが、投手の成績を上げるには、先発登板する試合でしか出来ないわけです。(当たり前ですが)

  エンゼルスというチームは、野手がエラーで先発投手を苦しめ、あとを引き継いだブルペン投手も失点を抑えられない、現状、MLBでも最悪に近いチームです。

  明日の配球に関して。
 右打者には従来通りSWE中心に、SNKを適度に混ぜながら。(両サイドを攻める)
 課題の左打者には、SWEの割合を減らし、SPFをもっと投げるべきです(カウントを整える/決め球)。また、SWEとSNKの投げる割合は、同じくらいであるべき。
 SWEではなく、縦に小さく変化するSLも効果的です。
  また、左も右も、ボールカウントに余裕があれば、高めの釣り玉(ボール1、2個外れる4S)で、空振り三振を奪ってほしい。それが出来れば、低めのSPFがより効果的に。(上下で攻める)
 相手が2ストライクからファウルで粘る場合は、CUVを投げるといいでしょう。(CUVは二巡目以降の初球ストライクにも有効です。4S・SNK / SWE / CUVの三択)
 大谷選手はCUTを多投している場合がありますが、あまり有効ではないですね。(球速、変化量、ロケーションから)

  大谷選手の生命線はSWEではなく、4Sの低めへのコントロールです。(球速より、コントロール重視で。4Sが左方向に引っかかったり、右方向に抜けるようだと、SWE頼みになり厳しく)
 4Sが低めに決まれば、相手がSPFに手を出すことが増え、三振数が増えるでしょう。
  
  明日の登板試合は、上手くいきますように。

[追記]

実際の投球内容 https://baseballsavant.mlb.com/player-scroll/game?gamePk=718080&player_id=660271
この記事についてブログを書く
« LAA打線の得点圏打率 | トップ | エンゼルスが大谷に「中4日」... »
最新の画像もっと見る

試合の感想」カテゴリの最新記事