D1の1年を振り返って 2021年4月編

もうすぐD1が終わります。論文のリバイズから逃げている自分が情けないのですが、手を動かし続けようと思います。ブログを読んで、とても参考になった、励まされた、という感想をもらいました。他には、プレレジを検索したら、私のブログを見つけたから、詳しく教えてくれ、だったり、大学院受験に関して、情報がないなかで調べていたら、私のブログを見つけた、話を聞いてほしい、だったり、がありました。私なんかが誰かの役にたてるんだなとうれしい気持ちになりました。生きていて少しでも良かったんだなと思えます。せっかくなので、D1を振り返ります。

 

4月
JASSOは借りずに、授業料と生活費をすべて自分で払うことに決め、①高校の非常勤講師と②大学の非常勤講師、③大学受験予備校の講師を始めました。なぜ、JASSOを借りなかったかというと、学部と修士ですでに600万円の借金があるからです。修士の分は、成績優秀者で半額免除 (約100万円) になりましたが。あとは、これ以上、両親に経済面でのサポートをしてもらってはいけないと判断したからです。私の博士課程進学への覚悟は、自律して研究生活ができないなら、研究はやめる、というものでした。そのため、授業料免除も両親の生計で申請はせず、授業料を払いながら独立生計を目指しました。

 

JASSO 特に優れた業績による返還免除の手続き

www.jasso.go.jp

京都大学 授業料の免除/入学料の免除と徴収猶予

www.kyoto-u.ac.jp


研究助成・計画書を3つ書いていました。①同志社大学赤ちゃん学研究センター一般共同研究と②若手海外挑戦プログラム、③academist研究クラウドファンディングです。これに加えて、学振DC2の研究計画を考えていました。①と③は、学振での自己アピールにも使えると思って準備しました。研究遂行能力を証明するために、すでに関連研究が外部の機関から承認されていることが、あると良いと考えていました。もちろん、申請した研究はしっかりと研究するつもりでしたが、学振につなげることを意識していました。

 

同志社大学赤ちゃん学研究センター 2022年度 第7回計画共同研究公募について

akachan.doshisha.ac.jp

若手研究者海外挑戦プログラム

www.jsps.go.jp

アカデミスト学術系クラウドファンディング

academist-cf.com

日本学術振興会 特別研究員

www.jsps.go.jp


発達分野で一番大きい国際学会のSRCDでポスター発表をしました。オンライン開催だったので、あまり交流することができませんでしたが、自分の研究が世界で通用するんだ、興味を持ってくれる人がいるんだとうれしく思いました。これで、私の学部での卒論研究の発表は最後になりました。

 

SRCD 2021 Biennial Meeting

www.srcd.org

 

研究の倫理更新申請を行いました。学生が倫理申請をする場合に、学年と所属を書くので、学年が上がる際に、変更する必要があります。特に、コロナ禍で、子どもの対面実験ができなかったので、オンライン実験に切り替えることなどを考えました。

 

公益社団法人日本心理学会 倫理規程

http:// https://psych.or.jp/publication/rinri_kitei/

 

修士論文の研究をそのままジャーナル論文にするのではなく、実験1として、レジレポしようと決めました。レジレポとは、簡単に言うと、イントロと方法と予備実験などを論文として投稿し、査読をして、アクセプトされたら、本実験をして、結果と考察を書いて、最終投稿するというものです。私は論文を書くことに慣れていないので、たぶん2倍の時間がかかると思って取り組みました。時間がかかっても、正しい研究方法を身に着けて博士を取りたいと思っています。

 

事前登録のやり方

www.slideshare.net

 

高校の非常勤の仕事自体は、特に厳しいことはありませんでしたが、研究せずに高校の非常勤をしていることに、自分は何をしているんだろう、、、という、自己嫌悪がありました。仕事の合間や夜に研究を進めるという日々を繰り返していて、体調も悪い日が続きましたが、それでも研究をあきらめなかった自分はよくがんばったなと思います。

 

博士課程の入学式には、出席しませんでした。同様に、修士の学位授与式にも出席しませんでした。当時、私には出席する資格がないと思ったからです。目標にしていた、論文のアクセプトと学振DC1の採用が叶わなかったからです。今思うと、修士の2年間研究をがんばったし、しっかりと修士論文を書けたので、その資格はあったと思いますが、当時は、目標が達成できなかったことがとても悔しかったのです。

 

大学院受験予備校では、臨床心理学の大学院受験生の心理英語と基礎心私学の大学院受験生の認知心理学の授業を担当しました。英語は、基礎や心理単語から始めて、過去問の英文和訳をメインに行いました。認知心理学は、心理学や認知心理学の入門書から始めて、認知心理学の教科書を解説していきました。

 

京都中央ゼミナール

www.cyuouzemi.co.jp

 

中高生の居場所ボランティアを行っていました。夕方に集まって、一緒に遊んだり、宿題をやったり、お話をすることがメインの活動でした。私自身も、子どものとき、どこにも居場所がなかったし、それに慣れてしまっています。できればそんな経験をしない方が良いですから。

 

高校の探求ゼミのティーチングアシスタントをやっていました。生徒一人ひとりが、心理学に関係する自主研究をしていて、私はそのサポートを行いました。研究のテーマを見つけて、仮説をたてて、実証する、その結果を考察する、というプロセスは、他者からのフィードバックが必要です。研究を行っていて、かつ年齢が近い、大学院生だからできる関わりがあるのかなと思います。勉強やスポーツだけでなく、学校生活や10代で、自分がおもしろいと思えることに出会えることは、とても良いことだと思います。その手伝いができたかなと思います。

 

4月のスケジュールとしては、
4/3: 大学院受験予備校の授業
5: 共同研究先 (オーストラリア) ゼミ
7: 研究ミーティング/(入学式/)新入生ガイダンス/高校生居場所ボランティア
8: SRCD国際学会発表/共同研究先ゼミ
9: 運動・発達研究会
12: 共同研究先ゼミ
13: 大学院生ゼミ
14: 研究室英語ゼミ/アカデミスト面談/居場所ボランティア
15: 研究室ジャーナルクラブ/研究室ゼミ
16: 健康診断/予備校授業
19: 高校非常勤/前頭葉勉強会
20: 高校非常勤/大学院ゼミ/高校ティーチングアシスタント
21: 研究ミーティング/居場所ボランティア
22: 研究室ジャーナルクラブ/研究室ゼミ/予備校授業
23: 高校非常勤/予備校授業
24: 予備校授業
26: 高校非常勤
27: 高校非常勤/大学院ゼミ/高校ティーチングアシスタント/運動・発達研究会
28: 研究室英語ゼミ/居場所ボランティア
29: 研究室ジャーナルクラブ/研究室ゼミ
30: 高校非常勤/予備校授業

 

4月に書いていた記事です。

4/18に書いた日誌、クオリア構造、脳科学若手の会、発達心理学会大会、など

learnerchilddevelopment.hatenablog.com

4/25に書いた日誌、生活費・学費のために働く、レジレポ、倫理、研究助成申請、など

learnerchilddevelopment.hatenablog.com

5/1に書いた日誌、学振、京大文学心理、論文・本紹介、クオリア構造シンポジウム、予備校

learnerchilddevelopment.hatenablog.com

 

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