せらに

2021/07/26キャバ嬢を辞めてニートになりました!快適!意味のない文章をつらつらと書きます。

努力ができない

少し前にAbemaTVでエンリケさんが柏のキャバ嬢をプロデュースする企画を見た。

エンリケさんとは名古屋の有名な元キャバ嬢のことである。

 

柏のキャバ嬢のゆいちゃんという子は内気でリアクションが薄く、マナーもあまり知らず、自分の殻が破れていないような子でその感じが私にそっくりだった。

一番はどんだけ尻を叩かれても努力出来ないところ。私も全く同じだ。まるで自分を鏡越しに眺めているようだった。

 

「人は本当に好きなこと、やりたいことじゃないとその道のプロにはなれないから、好きなことをした方がいい。もしどうしても好きなことができないなら、今やっていることを好きになる努力をした方がいい。」と、銀座ヴェリテクリニック理事長の福田慶三さんが言っていた。

私はやりたいと思って始めたことでも結局疲れる、面倒くさいという感情が勝ってしまう。しまいには好きになる努力さえできないどうしようもない人間だ。

 

私たちのような内向的なタイプは基本一人が好きだと思う。

なのにわざわざ早く起きておじさんに時間を使わないとキャバ嬢は同伴ができない。同伴の約束をとりつけるために「○日空いてる?」と自分で自分の時間を差し出すのはそうとうなストレスになる。

お客さんから「○日空いてる?」なんて言われる度に頭の中は闇に覆われ支配されてしまう。同伴が決まっても純粋に喜べない。これは私自身がキャバで数年働いて実感したことだ。

 

柏のゆいちゃんは「売れたい!」という思いよりも「自分の時間がほしい」という思いの方が強いのではなかろうか。この二つは短期的に見ると正反対だ。なのでいくら周りからアドバイスをしてもらっても、売れっ子への道を無意識に遠ざけてしまう。

願望とは逆の努力なんて人に言われたくらいで出来るようにはならないだろう。

 

キャバクラは時として楽しくもあり、たまにまた働きたくなることもある。だが10のうち1しか実際楽しいことはない。殆どがつらく面倒でストレスの溜まることで占めている。働くとはそういう事だろう。

本当に努力できる人、トップに立てる人だけが見える楽しさがあるのだろうなと下から見上げつつ思う自分がいる。