作品について観る知るバレエ

【これで完璧】バレエ『カルメン』【あらすじ・ポイント】

作品について

はじめに

情熱的な音楽と踊りが印象的な『カルメン』

6月にはKバレエカンパニーの公演があるということで、改めてバレエ『カルメン』についてまとめてみました

原作小説~フランスオペラの代表作へ

始まりは、1845年にフランスの作家プロスペル・メリメが発表した全4章の中編小説

この小説をもとに、30年後の1874年、ジョルズ・ビゼーがオペラを作曲し、後にフランスオペラの代表作となりました

この時の原作の様々な改変により、キャラクターやストーリーがよりわかりやすくなり、バレエ作品へも繋がることとなります

『カルメン』バレエ化へ

20世紀になると、『カルメン』をバレエ化する試みが始まりました

ダンサーであり振付家であったローラン・プティ自身がドン・ホセを、妻のジジ・ジャンメールがカルメンを演じた舞台は、今でも貴重な映像が残っています

ざっくりあらすじ

振付家によって細かい違いがあるので、ストーリーの大筋を見ていきたいと思います

登場人物

ドン・ホセ: 竜騎兵の伍長を務める純粋で真面目な青年  (注:伍長とは、軍隊の階級の一つ)

竜騎兵とは、騎兵の一種でドラゴンという名の小銃で武装していたためこの名がついた

竜騎兵とは – コトバンク (kotobank.jp)

カルメン:タバコ工場で働くジプシー 

ミカエラ: ホセの許嫁(いいなずけ)である、幼なじみの村娘

エスカミーリョ:花形闘牛士

タバコ工場前の広場

舞台は1800年代前半、スペインのセリビア

たばこ工場で働くカルメンは男達の人気者です

そこにまじめな竜騎兵の伍長のドン・ホセが現れました

カルメンは、彼に花を投げて誘惑します

ホセには幼なじみのミカエラという許嫁がいましたが、カルメンの魅力に負けてしまうのでした

ある日、工場での喧嘩がもとで捕らえられたカルメンを、ホセはあろうことか、逃がしてしまいました

ホセは、この罪によって仲間の衛兵たちに連行されてしまいました

酒場へ

その後、ホセは釈放されると真っ先に、カルメンが待つ馴染みのお店、リーリャス・パスティアの酒場へ向かいます
酒場では男女たちが騒いでいます

その中には花形闘牛士エスカミーリョの姿も、、、

エスカミーリョに対しても思わせぶりな態度をとるカルメン

客が帰り、カルメン達は密輸業者たちと何やら怪しい計画を立てています

帰営のラッパが鳴り、律儀に兵舎へ帰ろうとするホセをカルメンは誘惑し、密輸業者の仲間になるよう迫ります

ホセはカルメンと共に生きるため、密輸業者の仲間に入ることを選ぶのでした

山の中~密輸業者のアジト~

そこに現れたのはホセの幼なじみのミカエラ

彼女はホセを心配し、故郷からの手紙を持ってやってきたのです

次いでやってきたのは、カルメンに会いに来たエスカミーリョ

ここで恋敵であるホセとエスカミーリョは決闘しますが、闘牛士の力には適いませんでした

故郷からホセへの手紙を見て「ここを立ち去れ」と言うカルメンにホセは絶望、、

後ろ髪を惹かれる思いで山を下っていきます

一方で、ホセから解放されたカルメンは晴れてエスカミーリョの元に向かうのでした

闘牛の日

本日は闘牛の開催日

闘牛場前の広場へは人々で賑わっています

エスカミーリョが、着飾ったカルメンに愛の言葉を交わし、颯爽と入場していきました


そこに現れたのは、嫉妬に狂ったホセ

よりを戻そうと懇願しますが、何を言ってももはや相手にされません

逆上したホセは、ついに隠し持った短刀(注:Kバレエではピストル)でカルメンを殺してしまうのでした

おわりに

Kバレエカンパニーの『カルメン』についてはフランス語朗読の動画が配信されています!

ぜひ見てみてください♡

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