釣りバカ クロダイ日報@千葉

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たまには粘ってみたいのさ…絶望の果てに至極の1枚!南房総・西浜海水浴場

フグの本場、北九州や山口ではフグのことをフク(福)って呼んでるそうで。

日本人らしい語呂遊び。こういうの好きです。

 

たとえば私の住んでいる千葉では梨が名産なのですが、ナシは「無し」につながるのを嫌って、梨のことを「ありのみ(有の実)」って呼んだりもするんです。

 

そうかフグは福なのかぁ~。はっはっはっ。こりゃ縁起がいいねぇ!

って、なりませんね!なにせフグのお次はネンブツダイですからね。

洒落にもなりません。

 

さて、少し更新の間が空いてしまいまして申し訳ありません。

仕事が忙しくて……すいません、嘘です。

 

実はなかなか釣れなかったんですねぇ~~~~~。ほんと最近魚減ってませんか?

腕のせい?それは否定しませんが!!

 

そんなこんなで今回の釣行日は8月26日、満月から5日目の中潮で19時ごろが満潮の潮回り。残暑はきついものの、前日まで吹いていた南風も収まり、満潮前後の折り返しを狙えばちょうど宵の口で快適な釣りができるのではないかという思惑です。

 

まず今回は前回竿を出せなかった舟藤堤防へ行ってみました。

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相変わらず舟藤はいい感じです。魚がいる予感がします。すごい数のエサ取りが…

夕方の4時ごろに到着し、素潜りをしてらっしゃった方とゆっくり世間話。海の中の様子を細かく聞けるのでとっても貴重なお話です。聞けば奥のテトラ帯に大型の姿を見たとのこと。はやる気持ちを抑えながら、せっせと撒き餌を作ります。

今回はマルキューさんの湾チヌⅡとチヌベストを1袋ずつと、米ぬか3L、コーン、オキアミ3kgを用意。これで約6時間分です。

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舟藤の根本の地磯から奥のテトラを狙うも…なかなか結果が出ません。

17時半ごろから実釣を開始しました。今回は遠投に備え、道糸はPE1号のサスペンドにハリスは1.5号の2ヒロ半、ウキ下3ヒロの半遊動から開始します。当然エサ取りがいるでしょうから、できるだけ早く仕掛けを入れるためにウキは3Bをセレクト、ウキ下にガン玉3Bとハリス中ほどにG5をひとつ。

 

ここは15m先ほどから急に深くなってるので本当は全層で探りたいんですが、テトラ帯を狙うには根掛の可能性があり前述の仕掛けとしました。開始1時間くらいは反応もなく、付け餌をローテーションしながらマキエの投入点をゆっくり変えていきます。

ほどなくテトラ近くでウキに反応があり、オキアミにかかってきたのは10cmほどのメバル。まぁ予想通りの反応です。しかしそのあとは、、、フグが刺し餌をつつきます。

 

今回は生オキアミ、加工オキアミ、さなぎ、コーン、練り餌を用意したのですが、オキアミとサナギ、コーンはフグの餌食となります。それでは、ということで練り餌に切り替えると、ネンブツダイです。くっそー!

途中でウキを1号に替えて一気に底まで沈める作戦に切り替えるも、底ではゴンズイ団子の餌食に…たまにフグ…

どれか一種類ならやりようもあるんですが、ここまで集まってきちゃうと…

 

しばし一服…天を仰ぎ、星を眺め、堤防の真ん中、先のほうと場所を変えてみますが、結果は変わらず…おまけに何か硫黄のような異臭が立ち込めてきたので、場所替えと相成りました。うぅむ…私にとって、なかなか結果の出ない舟藤堤防…因縁の堤防となりつつあります。

 

舟藤から南へ15分ほど車を走らせて向かったのは、以前ご紹介した西浜海水浴場です。ここは満潮だと竿を出す場所が限られるのですが、潮が引くほど足場が安全になるのでここに決めました。

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西浜海水浴場の定番釣り場です。ご覧のとおり満潮だと波をかぶります

(なんか“満潮だと波をかぶる”って、一瞬セクシーな表現に見えちゃう…そんなことない?失礼しました~)

皆さん釣りに行かれる際には、当然ながら釣果を得ることが目的のひとつですよね。

僕ももちろんそうなんですが、実はそれだけじゃないんです。いや負け惜しみじゃなくてw。気に入った釣り場で、その時期、その時間帯、その潮回りでの答えを見つけたいと思うんです。そういう時は釣れなくても、ひたすら仕掛けを変えながら、長いときには12時間くらい海に立ち続けます。えぇ、我ながら阿呆です(笑。今回はそこまでの時間の余裕はありませんでしたが、釣果にかかわらずここで粘ってみることにしました。本当は舟藤が良かったんですが…クサい…

 

ここは浅瀬ながら濁りが入ると魚影が濃く、夜にはエサ取りが消えるはず…なんですが、実際に釣り始めてみると、フグフグフグ、、、あ、福福福かw。おまけに前日までの南風は嘘だったのか、濁りはなく潮はど澄みです。そして半月ながらも明るい月が天頂に…おいおいここは浅瀬だぞ。しかも、もうすぐ潮位が100cmを切ります。はぅ…

 

「いや、でも大知さんがフグの下にクロダイがいる」って言ってたし!とひたすら仕掛けを投入します。タナは1ヒロでも底トントンなのでさほど重くもできず、っていうかこれだけ浅いと上も下もありません。どこにでも福がいます。唯一の救いはネンブツダイがいないことです。オキアミ、サナギ、コーンは瞬殺でも練り餌ならなんとかもちます。それでもフグだらけ。

ちなみに、フグは釣れるたびに鈎のチモトをチェックします。気づけばハリスは傷だらけですし、鈎との結び目が緩むこともしょっちゅうです。放置したせいでせっかくの本命らしきアタリを何度バラしたことか…

 

しかしここでさらなる試練…50mほど先の沖合になにか大きめな海洋生物の気配があるのです。暗がりのなか目をこらすと、黒い魚体が水面に浮かぶような…なんだあれは……「ぷしゅうぅ…」…もしや‥‥スナメリちゃん。。。

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うーん!イルカは好きだけど!釣りしてるときにはあっち行ってーー!

房総の砂地ではよく見かけますが、、、この子がいると一気に魚の活性が落ちます。当たり前ですよねぇ…これはいよいよ絶望的かぁ…

 

時計の針はすでに翌日の1時近く。撒き餌も底をつき、フグの猛攻は続き、、、最後の一投のつもりで、余ったべちょべちょの練り餌を一気に鈎につけ、ほんの数メートル先に落としました。ウキを見つつも、なんとなくバッカンまわりを片付けだします。案の定、エサはフグにつつかれているようで、ウキは小刻みに揺れています。

 

数分たったところでウキは静止…「餌も落ちたようだし納竿か…」と思った次の瞬間、

ギューーンッとウキが消し込むではありませんか!完全に先手をとられ、慌てふためきながら竿を起こし、水面に寄せたのは、銀鱗きらめく美しいカイズちゃん!

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小さいけれど、苦労の末の1枚は格別です!ありがとう!

サイズは30cmそこそこでしたが、感動ひとしおでした。なにより夜の練り餌で結果がでたのは初めてでしたので、その意味でも感動です。夜でも黄色が見えるのか…!?

月明りのおかげかな…?あるいは、水分を含んでバラけやすくなった練り餌を、大きめに付けたのが功を奏したのかもしれません。

 

 

本来ならリリースサイズなのですが、手ぶらで帰るわけにもいかず、ありがたく塩焼きで頂きました。南房総クロダイ寄生虫もおらず、臭みもなく、ほどよく脂がのって大変美味です。このくらいのサイズが一番旨みが濃い気がします。いや、負け惜しみじゃなくてw(2回目)

 

しかし今回の釣行は辛かったですねぇ…風がないのは嬉しいのですが、じめっとした夜にまったく無風なのも困ったものです。また、エサ取りだって立派な生き物なんですが、これだけ悩まされるとさすがに気持ちが折れそうになりますよね…早く涼しくならないかなぁ…ほんとに人間って身勝手…

 

ともあれ今回も自然の恵みに感謝です!

 

最後までお読みいただきありがとうございました!