高層ビルの影がそびえる淀橋あたり。
妖女・ようこと鬼才・健人が歌う新宿情話!
「日本の昭和歌謡が、海外Z世代に人気!」
昨今、マスコミに盛んに登場する「昭和歌謡」という言葉。
この言葉は、もちろん昭和当時には存在せず、盛んに出回り始めたのは平成の半ば以降だった。
2002年、昭和歌謡への回帰を標榜するバンド、大西ユカリと新世界、クレイジーケンバンドらがメジャーデビュー。
2003年、B'zの松本孝弘が昭和歌謡カバーアルバム「THE HIT PARADE」をリリース。
2005年には、徳永英明がカバーアルバム「VOCALIST」で昭和歌謡をカバー。
そんな昭和歌謡企画盤ブームの中、渚ようこと半田健人が2006年にリリースしたのがシングル「かっこいいブーガルー」。このCW曲「新宿、泪知らず」が、すこぶる出来が良い!
「新宿、泪知らず」は、半田が作詞・作曲したムード歌謡。
淀橋あたりを闊歩する友だち以上・恋人未満の男女の関係を、二人は艶やかで確かな歌唱で歌い上げる。
間奏の「e questa sera 新宿〜♪」というコーラス。サビ前の「帰るわ」「もう少しだけ」という掛け合い。歌謡曲のツボを知り尽くした端正な達人歌謡。
巷の多くの昭和歌謡ライクなJ-POPアーティストと比べて、渚と半田は「昭和」に対する本気度、探求度において群を抜いていた。
たとえば、人気JーPOPデュオのゆずが2002年にリリースしたシングル「恋の歌謡日」。
CDジャケで北川悠仁が女装。MVでも、キャバレーの歌姫姿で裏返った声でコミカルに歌唱。
昭和歌謡風な曲は、あくまで「シャレです!」という保険がバリバリかかっていた。
が、渚と半田には、そんな照れは皆無。
往年の歌謡歌手・渚ゆう子由来の芸名を持つ渚。
当時22歳のイケメン俳優ながら昭和歌謡のどマニアとして名を成す半田。
そんな二人の織り成すムード歌謡は、オマージュを超えた昭和歌謡への尽きる事ない偏愛に満ち、爽快!
が、渚は惜しくも2018年に逝去。
二人のコラボ作品、もっと聴きたかった。
「新宿、泪知らず」
作詞・作曲・編曲:半田健人
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