「ラブミーテンダー離さないさ」
ネオロカビリーの気流に乗り、ヒデキが放ったスイートナンバー!
1981年の日本の音楽界は、オールディーズブームに沸いていた。
前年、鈴木雅之率いるシャネルズの「ランナウェイ」が大ヒット。
50年代アメリカを起源とするドゥーワップが日本でNo.1ヒットになるのは、69年のキング・トーンズの「グッド・ナイト・ベイビー」の2位以来の快挙だった。
以来、海外でのネオ・ロカビリーのブームとも連動し、沢田研二が「渚のラブレター」、ザ・ヴィーナスが「キッスは目にして!」など、オールディーズ・モチーフの曲を連続ヒットさせた。
西城秀樹の「リトルガール」は、そんな81年の3月リリース。
「Love me tender はなさないさ」と、ヒデキの甘いアカペラで始まるこの曲。
冒頭からプレスリーの名曲タイトルを配し、50年代ロカビリーの香りが色濃く漂う。
恋人を部屋まで車で迎えに行き、海辺をドライブ!という定番デートのウキウキを歌うヒデキのボーカルは明るく軽やか。ラストの「君に夢中」でのフィンガーアクションもキュート!
クラシカルなピアノフレーズや間奏のガールズ・コーラスなど、オールディーズのツボを心得たアレンジも素晴らしい。
ヒデキは77年に、プレスリーらオールディーズの名曲のカバーアルバム「ロックンロール・ヒデキ」をリリースしており、元々、ロカビリーにも造詣が深かった。
が、シングルで自身のロカビリー趣味を全開にするのは「リトルガール」が初。
情熱的なバラードや熱い青春ソングが多かったヒデキのシングル・ヒストリーにおいて、ワイルドさよりもキュートさを追求したライトなポップスは意外に少なく、新鮮だった。
ヒデキはこの年、デビュー10年目。
これまで、年上の女性への情熱モチーフの曲が多いヒデキだったが、この曲以降、「セクシーガール」「センチメンタルガール」「聖・少女」と、年下の女の子を見守る優しい兄へと、歌の主人公の男性像も次第に変化。
歌詞的にも、80年代を迎えたヒデキの転機になった一曲。
「リトルガール」
作詞:竜真知子
作曲・編曲:水谷公正
舞台公演決定!
舞台「原色★歌謡曲図鑑」
「私は、西城秀樹のような偉大なソロシンガーを、令和の世の中で生み出したいの!」
令和5年、東京。
西城秀樹の楽曲を生きる糧とするインディーズ・レーベル社長の筒井ルナ(山本ひかる)。
昭和からタイムワープしてきた新人歌手・坂口シン(平松來馬)。
二人の出会いが巻き起こす、音楽業界お仕事コメディー「原色★歌謡曲図鑑」。
東京・渋谷で、5月開幕!
テレビ朝日「科捜研の女」「仮面ライダーW」レギュラーの山本ひかるさんが、ヒデキ・ファンの令和女子を熱く演じます!
舞台「原色★歌謡曲図鑑」
【日程】2023年5月11日(木)〜14日(日) 全8公演
【劇場】CBGKシブゲキ ‼︎(東京・渋谷)
【出演】平松來馬/島津見/北澤優駿/山沖勇輝/山本ひかる/中西智也/筒井巧/夢月/IKKAN /森恵/ミュージックロボットAOI
【演出】扇田賢 【脚本】倉貫ソウゴ
【主題歌】森恵「迷宮のエトランジェ」
【公演HP】http://be-withmusic.com/stage/
【公演Twitter】https://twitter.com/CCAXihSTOTn5I9F