世界のサカモトは、アイドルPOPを書かせても高品質!を証明。
聖子の生々しい歌詞も何の!ユッコ最大のヒット曲
「カネボウ86年春のバザール!岡田有希子、松田聖子、坂本龍一が最強タッグ!」
1986年春、岡田有希子の8枚目のシングル「くちびるNetwork」は、作詞聖子・作曲教授!という豪華布陣の化粧品CMソング。
当時、結婚・妊娠で活動休止中だった聖子と、映画「戦場のメリークリスマス」が世界的ヒット中の坂本龍一。聖子はそれまで自身で坂本から楽曲提供を受けたことはなくこれが初コラボ。この意外性も功を奏し、この曲はオリコン初登場1位。岡田最大のヒット曲となった。
この年春、カネボウのライバル資生堂は、キャンペーンソングに中山美穂を起用。岡田にデビューから連続して曲を書いた竹内まりやの作品だったが、こちらはオリコン5位。
アイドルコスメ対決は、岡田に軍配が上がった。
化粧品CMソングと言えば、それまでシティポップ系(当時はニューミュージック系)のアーティストが担うのが定番で、渡辺真知子、EPOらがヒット曲を飛ばしていた。
が、84年春のカネボウCMソングに起用された聖子の「Rock'n Rouge」を機に「人気アイドルが楽曲歌唱・モデルも」というキャンペーン効果の高いフォーマットが確立。80年代半ば以降、南野陽子、浅香唯、国生さゆりらが、化粧品CMソングで次々ヒットを放った。
「くちびる〜」は、坂本が83年にYMOでヒットさせた化粧品CMソング「君に胸キュン」と似た音像の陽性で浮遊感あるデジタルPOP。サビのキャッチーなフレーズが岡田の声質とマッチ!
教授は歌謡ポップスを書かせても高品質!を証明した。
だが、そこに乗る聖子の歌詞が少し残念…。
「私を抱きたい」「がまんできずに」「抱いてほしいの」と女性のセックス願望を吐露した言葉の数々があまりにも直接的で、教授のクールなアレンジや岡田のキャラクターと乖離。
その後、松本隆の元を離れ、稚拙な自作詞でファン離れを引き起こした聖子の90年代を予兆する楽曲でもあった。
「くちびるNetwork」
作詞:松田聖子
作・編曲:坂本龍一
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