ねこ探検家ベッチー

ロン毛の探検家、ベッチー。通称「ベッチー」。BBともいわれる。ちんちばぺるちゃ猫。

ねこのこころえ3「人間とは」

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わしは、ねこ探検家ベッチー。通称「ベッチー」。
ちまきでは「ベッチー」でとおってる。本名は「ベッチー」。
おんとし1さい。ぴちゃぴちゃのギャル。
わしの家族は「しいかあさん」と「みいかあさん」と犬探偵の「ゾーイ」と後輩猫の「あめ」。
 
ポン・プルクワによる『猫の教科書』ねこのこころえ3

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きょうは、ひさびさにポン・プルクワという猫が書いたらしい『猫の教科書』を読んでみた。
この本は、ポン・プルクワという猫が18年というながいじかんで、学んだいろいろなことをかきしるしたもので、わしが秘密の屋根裏にしのびこんだときにたまたまみつけた。
わしは、人間がつかうベッドのしたにこの本をかくして、ときどき読んでいる。
ねこのこころえがいくつもかいているのだけれど、おぼえきれないので、ゆっくり読むことにした。
それに、わしはほんらい探検家。まいにちの探検に忙しい。
びょうきざみで動いている。ウォールストリートかってくらい忙しい。
たとえば、こんな感じでいそがしい。
 
夜明け:「しいかあさん」というオスの人間を起こして、ご飯を用意させる。
夜明けすぎ:おきないので、クローゼットのドアをガタガタならす。
朝:しいかあさんがおきなくてイライラするので後輩猫「あめ」を追いかけて噛む。
朝2:「あめ」が噛み返してきたので、あったまきたので、1回のチッキンまで追い込む。
朝3:ふたたび、しいかあさんを起こす。やっとおきる。
朝4:朝食(かりかりのかりかり添え、季節のかりかり風味)
朝5:まだ寝ている「みいかあさん」という人間のメスをかんさつしにいく。
朝6:休憩
 
ごらんのようにちょうぜついそがしい。
なので、すきますきまで『猫の教科書』を読むことにしてる。
今日ひらいたページはこんなタイトルだった。
 
ねここころえ3「人間とは」

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これがポン・プルクワ
 
PP:人間といういきものはかなりかわっている。
かわっているぶぶんを挙げていくとなるときりがないので、じゅうようなところだけとりあげていく。
まずはみためから。
その1、毛がない。ほとんど全員、人間は毛がない。
あたまにちょろっとはえているだけだ。
あたしは、おおくの人間を見てきたが、みな例外なく毛がない。
 
その2、そのかわり「服」なるものをきている。
しかもしれを毎日とりかえる。この服なるものをきていないときに、人間に乗ったり、つかまろうとしてはいけない。
爪がひっかからないし、はげたかれらの身体に爪を立てると悲鳴があがる。
爪をたてるときは、ジーパンというものをはいているときがもっともてきしている。
パンストはもっとも爪を立てるのに避けるべき服だ。
それから、シャネルとかデオールとかマルジョラとか、彼らが誇らしげに着ている服にも要注意だ。穴をあけるとしばらく落ち込む。
 

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つぎになかみだ。
その3、人間は「仕事」という宗教に入っている。
宗教というのは、そこにないものをあると思う病気だ。
人間は仕事をしないとごはんや家がゲットできないと考えている。
朝から晩まで仕事をして、問題が起きると怒ったり、落ち込んだりする。
「落ち込む」というのは、思い気配を体中から発する状態のことだ。
あたしたち猫にはあまりわからない感情だ。
 
その4、喋る。あたしたち猫は、人間に向けては鳴くものの、猫同士や、犬に向かって喋るということはしない。したことがない。気配で伝え合うくらいはする。
しかし人間は、すごい喋る。
喋るというのは「続けざまに鳴く」ということだ。
あれには意味があって、気配じゃなくて、喋って意思伝達をしあう。
 
そして、その5。飼い主を自称する人間たちは、あたしたち猫、ついで犬のことを大事にしようとする。
理由はわからないのだけれど、わざわざ自分のこどもでもない猫や犬を自分のうちに連れてきて、大事にしようとする。
たぶんそうするのが気持ちがいいのだろう。
しかしあたしたちをこよなく撫で、ごはんを用意し、具合が悪いと「地獄」につれていって、治そうとする。
「地獄」とは、うちのそとにある、他の犬猫がいっぱいいて、優しい声を出すくせに痛いことをしてくる人間(「せんせい」とよばれている)がいるところだ。
そこにいくとあたしたちの具合がわるいところが良くなるらしい。
かように人間は世話をしまくる性質をもっている。
あたしたちの母親のような存在で、それを別名「かいぬし」と言う。「かいぬし」の「かい」は「飼う」ということばからきていて、これは「動物たちを養う」という意味らしい。
 
ざっとこれが人間の特徴だ。
 
人間は不安定

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人間は気持ちが不安定なので、元気がないときは、そばに行ってやったほうが良い。
あたしたち猫が、そばにいってごろんとよこになると10中8回くらいは笑う。
「笑う」というのは、顔をくしゃっとして、ふにゃっとしたにおいを出す反応だ。
あれは「うれしい」という感情のサインだ。
そうやって守ってやらないと、ごはんがちゃんと出てこなくなるし、朝になっても起きなくなる。
そう、きづいただろうか? 
養うのは人間が猫を、というよりも、猫が人間を、という関係でもあるのだ。
人間が上位で、猫が養われているというよりも、感情面では、猫が人間の心を養っているのだ。
しかしごはんやトレイのきれいさは、人間の行動による。
だからあまり偉そうにしすぎてもいけない。
そのへんはあの4文字がキーワードになる。
「バランス」。
 
わしの感想

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人間はかわっているけど、いいやつだから、やさしくしてやらないといけない、ということなのだろう。
これは研究のしがいがある。
人間についてもこれからもっと探検してみよう。
 

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なぞはせかいにちみちみている。
1つずつときあかしていこう。
探検家ベッチーことベッチーでした。
BB