今回は初のガンダムシリーズのレビューになります。
何故今までガンダム好きな私がオススメにしなかったのか?
簡潔にできない部分が多いからです😅
なんたって大好きですから✨
中でも2016年に放映された「鉄血のオルフェンズ」は今までのガンダムからは大きくかけ離れた世界観なのです。
あらすじ
舞台は火星、生きるためだけ、それだけの為に厳しい環境で生きてきた彼ら。
(⬆主人公 三日月・オーガス)
親もいない、頼れるのは自分の肉体のみ。
どうにかありついた仕事で、大人達から虐待を受けながらも仲間達で支え合い、生きて来た。
そんなある日、治安維持組織ギャラルホルンから攻撃対象となる。
それはある少女の護衛を受けたために、その存在を疎む組織が護衛諸共殺害しようというもの。
しかし雇い主始め、大人たちは彼らを囮にし、逃げていく。
これを逆手に取り戦いに勝利する、少年たちのリーダー「オルガ・イツカ」を初めとする三番隊。
勝利した彼らは名を「鉄華団」に変え、ここから「当たり前の生活」と「家族」を守るために彼らはのし上がっていきます。
忌まわしき技術
およそ300年前に起きた「厄祭戦」その戦争を集結させるために使われた忌まわしい技術。
そして幼少期の子供の背中にナノマシンを打ち込み、脳とリンクする神経接続部分を形成する「阿頼耶識システム」
これが定着せず半身不随、死亡といった悲劇をこの劇中では度々目にする。しかし子供たちは雇われる条件として阿頼耶識の手術を受けざるを得なかった。
理由は「字も読めねえお前たちにモビルワーカーを使わせるにゃ阿頼耶識しかねーだろうが」
ヒューマンデブリと呼ばれる人身売買が当たり前に行われていたこの時代、子供たちは人権などおろか、食べる物を買う程度の給料しかもらえない様な生活を受け入れるしかなかった。
ビーム兵器がない時代
鉄血のオルフェンズでは「厄祭戦」後にビーム兵器は封印されており、実弾兵器のみ。
レールガンですら禁止兵器として扱われています。
だからこそ泥臭い戦いもあり、見応えがあります。
掘り起こされる兵器
劇中に登場するガンダムは「厄祭戦」で使用され封印されたものばかり、その数72体。
「ガンダムフレーム」と呼称され、その姿もアーマーを付け替えることで見た目も大きく変わる。
中でも6回マイナーチェンジを繰り返したバルバトスは7度目に大改修を行い、後に狼の王の名を冠したバルバトス ルプスレクスと進化を遂げる。
愛というものを知らずに育った子供たち、それでも彼らは「仲間と離れられないそれはもはや、家族」という事を後に出会うタービンズという組織の頭、名瀬に学んでいきます。
ネタバレ
に、なっちゃいますが、阿頼耶識で三日月は自身の脳に深刻なダメージが残り、半身不随になろうともモビルスーツに乗り続けます。
理由はオルガと目的を果たす為。
「謝ったら許さない」
身動き取れなくなったミカが、オルガに言った言葉です。
オルガも三日月も、仲間という「家族」を守り、最悪な環境に戻らないために名を売り、なり上がろうと必死なのです。
何か現代の世相を表してる部分もあるような気がします。人が人を虐げ、上下を決め、力の無いものに知識や地位を与えず主導権を握る。
それは長く続かない歴史。
往々にしてあるものの、綻びが必ずと言っていい程広がっていく。
ドラマ性の強い作品に仕上がっています。
女性ファンが結構付きそうだなぁと思うのは、上半身裸でモビルスーツを操作するシーンが多いのとやたら筋トレしてるとこですかね。
三日月なんて、身体は小さいのにその握力で腕を握り折る位の力があります。
今までの主人公の中で強さは一番ではないかと思います💪
目的のために人を打つことに躊躇いのないミカ(三日月)、鉄華団を舐めきって都合よく使おうとし、潰されていく大人達。
それでも彼らを良しとしない大人たちは執拗に追い込みます。
最終形態 バルバトスルプスレクス
環境だけ聞いてると胸糞悪くなります。
しかし、三日月を好きなアトラはご飯づくりが上手で、三日月が時折「次は暖かいものが食べたいな」等と黙々と食べながら言うシーンはほっこりします。
今までの中でも食事のシーンに力を入れていると思いますね。
火星には海もなく、家畜を滅多なことでは食肉として食べる習慣もないくらいの資源不足なのです。
地球に降り立った時、初めての魚に「これ喰えんのかぁ~??」とゲテモノがるシーンも( ;∀;)
今までの作品との違い
いかがでしたでしょうか。
彼女、クーデリア・藍那・バーンスタインが貧困に苦しむ子供たちを救うべく、火星独立運動を起こそうとしなかったらこの物語は始まりませんでした。
そして彼らと出会わなければ彼女は命を落としていたでしょう。
三日月に行き倒れになりかけていたところを救われ、のちに三日月の胃袋をがっちりと掴むアトラも気丈に振る舞うところが健気です✨
羨ましい✨