それでは老健の魅力に戻りまして、3番目にあげられるのが
③高齢者に対するリハビリ・機能維持が得意である
という点です。
前にも書きましたが、リハビリ病院では毎日2~3時間のリハビリを実施します。その位リハビリを行うのは当然だと思うのですが、80代の母はとても嫌がりました。
担当医の先生を見かけると、「悪党」呼ばわりする始末です。これには本当に困りましたし、予想外でした。
一方老健(超強化型)では
最初の3ヶ月は 週6日30分/日 のリハビリを実施し、
3ヶ月後は 週3日30分/日 のリハビリを実施します。
80代の母にはこの位が丁度良いようで、表情も明るくなりました。担当の方に話を聞くと、リハビリを嫌がる時には折り紙やぬり絵で、軽いリハビリに切り替えるようです。
老健に入って1ヶ月位すると、手を持たれての歩行が30メートル位出来るようになりました。
これを聞いたときはとても嬉しく、担当者の方に感謝の気持ちで一杯になりました。
リハビリ病院では思うような成果は得られませんでしたが、老健(超強化型)では非常に満足度の高い効果がでました。
老健の担当者から貴重なお話をうかがうことができましたので紹介します。
老健に入所している方が脳梗塞で入院した場合に、「退院後の2週間が勝負でその期間はとても緊張する」という事でした。具体的には
・身体の機能が完全に衰える前に、的確なリハビリを実施する必要がある。
・退院後のリハビリは短期集中型で実施する
老健には高齢者が100名以上入所され、地域から通われてる方も多数います。脳梗塞・骨折等からのリハビリ経験数は、通常の病院より多いことが予測されます。
何十年も培われたノウハウがあるのかもしれません。
ここで、最初に入院した病院のケアマネージャーのアドバイスをもう一度確認しておきます。
「脳梗塞で倒れた場合には、2~3週間くらいで老健(出来れば超強化型)に
入所し、リハビリを開始するのをお勧めします」
私の経験値の何百倍もある方々は最善策が予想できたのでしょう。
勿論、後遺症の状況によっても選択肢は変わってきます。母の場合には上記の選択肢がベターだった気がします。